「バイトの声は無視」でポケカを転売ヤーに差し出す…ハッピーセットでまた大炎上、マクドナルドの致命的欠陥
■店舗スタッフは損でしかない 大前提として、マクドナルド各店において発生した買い占めとそれにまつわる店頭でのトラブルは、怒声を上げたり店舗スタッフにしつこく絡んだりした悪質な行為を行った者に責任があります。第一義的な責任の所在はルール違反者であることは間違いありません。 ですが構造的問題の原因を探るためには、被害者が誰なのかを考えるべきでしょう。ここまで述べたように、ポケモンのおもちゃが欲しかった子供と、それを与えたかった親は間違いなく、被害を受けたといえます。 さらには店舗で働くスタッフは、混乱の場に居合わせなければならず、つらく不快な思いをしたことでしょう。極論すれば、バイトには何のメリットもない、単に通常業務が激しく忙しく、騒然となっただけで、損しかなかったのではないでしょうか。 またマクドナルドでは、その強力な集客力によって店舗周辺で混乱が生じます。郊外店などドライブスルーが渋滞を招くなど、さらなる集客キャンペーンは、マクドナルドに行かない周辺住民が迷惑な思いをした可能性もあります。 ■転売ヤーにとって商品は必要ない さらにはキャンペーンに関心のない、マクドナルドに立ち寄った利用者はどうでしょうか。 たまたま食事をしに寄っただけで、ポケモンに興味のない利用者は、あふれかえる店頭で食事をあきらめるしかなかった人もいるのではないでしょうか。都市部であればいくらでも食事ができる店もあるでしょうが、地方では他の飲食店が遠いなど、選択の幅がない場合もあり得ます。 今回の騒動を報じるニュースで、特にいたましい光景に感じたのは、商品の廃棄です。結局リセールを狙った買い占めにおいて、ハンバーガーなどの商品は不要であり、それを食べることなく投棄した映像がSNSなどで拡散され、テレビニュースでも流れました。 食品ロスなどサステナビリティ対策を理念に挙げているマクドナルドにおいて、食べ残しどころか、食べることもせず投棄する行為が見られたことは、人類への害ともいえるかもしれません。繰り返しますが、第一義的に非難されるべきは、このような不道徳な行為をした者です。ここは当然としつつ、そもそもこうした事態を招いた責任が、主催者であるマクドナルドにもあると考えられていることが、今回の炎上の図式だと思います。