兵庫県知事、文書関連の職員2人死亡「残念」「尽力に感謝」
兵庫県の斎藤元彦知事は26日、8月1日で就任4年目を迎えるにあたり、日本経済新聞などのインタビューに応じた。自身のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成した前西播磨県民局長と、文書の中で業務により疲弊し療養中だと言及された元課長が死亡したことについて「改めてお悔やみ申し上げたい。これまでのご尽力に感謝申し上げたい」と語った。
前県民局長については「百条委員会(県議会の調査特別委員会)の聴取の前で心理的な負担もあったと思う。メンタルケアの準備をしていた矢先で大変残念だ」と述べた。
元課長は、昨年11月のプロ野球阪神とオリックスの優勝パレードを担当。4月に死亡し、7月23日になって初めて県職員向けのサイトに訃報が掲載された。自殺とみられる。斎藤氏は遺族の意向で公表を控えていたと説明し「ご遺族の了解をとって遺児育英資金の募集も始めた」と話した。
前県民局長は公益通報窓口へ通報した後に懲戒処分が下された。公益通報者保護法が定める保護対象に当たるのではとの指摘もある。斎藤氏はこれまで「文書の内容は誹謗(ひぼう)中傷性が高く、対応は適切だった」と繰り返してきたが、この日は明言を避け、「法的な確認もある。事実を整理して、しかるべきときにお伝えしたい」と述べた。
パワハラ疑惑については「高いレベルで仕事を進めてもらうため、厳しく指導した面もある」と述べ、「業務上必要な範囲内」としてパワハラ行為にはあたらないとの認識を繰り返した。
進退を問われると「いまは一日一日の業務を前に進めることが大事だ」として辞任を否定した。来夏の知事選への対応についても明言を避けた。
これまでの3年間を振り返り「兵庫県が直面している若者の県外流出の対策として、県立大学の授業料無償化や不妊治療の支援などさまざまな施策をスタートできた」と述べた。ただ、採点を問われると「文書問題もあり、点数をつけることは控えたい」とした。