枕元に靴は置いていません──キャンプの達人ヒロシが考える真に役立つ防災とは #災害に備える
──この浄水器は初めて知りました。 結構な回数使えるんですよ。予備のフィルターも入れて1万円くらい。これをおすすめするのは、ぼくは、災害時に一番大事なのは水だと思っているからです。多少腹が減っても死なないけど、水がないと死ぬんで。よく地震が来たら風呂に水をためろと言われるけど、そのまま飲むことはできなくても、これを使えば飲めるじゃないですか。あと、真夏にクーラーなしで何日も過ごすと思ったら、水なしでは相当つらいですよ。都会のとてもきれいとはいえない川の水でも、これで濾過して煮沸すれば、からだを拭くとかには使えるし。 ──都会に住んでいると、ペットボトルの水を買えばいいとか、給水車がすぐに来るだろうと思いがちですが、そういう時は赤ちゃんやお年寄りが優先で、一人で生きられる大人は、我先にとは行けないですしね。
これはちょっと言いづらいんですけど、ぼく、絶対に争いが起こると思うんですよね。メディアが言うほど日本人は行儀よくないと思っていて。なんでそう思うかというと、新幹線の自由席に乗る時があるんですが、見るとみんな、両脇に荷物置いてるんですよ。隣に座らせたくないから。で、人が来ても頑なにどかさないんです。 平常時でそうなんだから、非常時に助け合いの精神なんか発揮されないとぼくは思うんですよ。絶対に争いが起きます。例えば、地震で水道が止まっている、飲める水がない、という時にぼくがこれ(携帯浄水器)を持って飲んでたら、誰かが盗みにきますよ。という時にぼくは……(カバンに手を入れる)。 ──何が出てくるんでしょう!?
災害時の“争い”に備える
クマ撃退スプレーです。昨日まで北海道にいたので、ヒグマ対策として買いました。いろいろ考えてて、意外にこれなんじゃないかと思ったんですよ。噴射はしませんよ? でも威嚇はできるので。災害時には、絶対に防犯が必要です。
人間ってやっぱりまずは自分のことが優先で、余裕がなかったら人にあげられないんです。例えば、女の人は生理用品が必要になるじゃないですか。仮に3日分、持っているとします。それ、他の人に見られてごらんなさいよ。(声色を変えて)「1個くれませんか〜。お願いします〜」。 ──自分の分が足りなくなるかもしれないし、渡すのはつらいですね……。 嫌でしょ。でも断ると、悪い人みたいに言われるんですよ。想像してください? その人はまわりに言いまくりますよ。「あの人持ってるよ、でもくれなかったよ」って。 ──「私は自分で考えて備えておいたのに、なんであげなきゃいけないの」と思ってしまうかもしれません。