枕元に靴は置いていません──キャンプの達人ヒロシが考える真に役立つ防災とは #災害に備える
──カセットコンロに使うのと同じものですね。 3本で数百円くらいで安いし、手に入りやすいのがいいんですよね。ガス缶も何本かストックしてます。 ──備蓄品入れにはほかに何が入っていますか。 いろいろ入れてますけど、長くもつもので言うと乾パンと羊羹、それに塩と氷砂糖ですね。 ──氷砂糖はよさそうですね。 腐らないですからね。あとやっぱり、きつい時にちょっとホッとしたいじゃないですか。そういう時のために甘みが必要。 ──そこまで想定しているんですね。 ほしいと思った時には手に入らないわけだから。甘いものを求めてさまよっている時に、羊羹持ってる人に「羊羹ください」と言っても、くれないですよ。ぼくだってあげないですもん。自分で準備しておくべきだと、ぼくは思うんです。
猫と一緒に逃げられるか
──自宅が倒壊して住めなくなったら、その時は避難所へ行きますか? ぼくの場合、ちょっと特殊ですけど、四駆が2台あるんですよ。ジムニーと軽トラが。なのでジムニーに荷物を積んで、とりあえず脱出します。どんなに大きい災害でも、今いる場所から少し離れれば、インフラが生きてるところがあると思うので。 ──そのジムニーには何を積みます? 水。飯。猫。 ──猫。 これが頭を抱えていて。餌や水は買い置きがあるから大丈夫なんですけど、地震などの緊急事態を想像すると、猫はたぶん、ぼくがわからないところに隠れるんですよね。ケージに入れられるのも嫌がるから、いざという時にパッと入れて、パッと逃げられるかなって。 ──それは重大ですね、一刻を争う時に。 避難所に行かないのは、猫のこともあるからです。どうやったら猫を一緒に連れて逃げられるか……。ずっと車の中だったら猫にもストレスになるだろうし。ぼくの場合は猫ですけど、家族がいる人も大変ですよね。小さいお子さんがいたりしたら、水や食料もたくさん備えておかなきゃいけない。オムツが足りなくなっても、誰も分けてくれないですよ。 ──そういったものは自治体が備蓄するべきだと言われ、自助を厚くするべきだとはあまり言われていないかもしれません。