記録的な猛暑の影響は「猛暑インフレ」の形で幅広い食品の価格を高騰させている。少雨や高温で農作物の作柄が悪化し、家畜も酷暑による生育不良で豚肉や鶏卵に影響が及ぶ。4人家族の食費が月平均で数千円以上増えるとする専門家の試算もあり、物価高に悩まされる家計のさらなる負担になりそうだ。
東京都内に展開するスーパー「アキダイ」では、キュウリやトマトなどの夏野菜が例年比2~3割ほど高値で販売されている。1袋4本入りのキュウリは例年ならば税抜き150円程度だが、今年は198円。普段なら7月後半から安くなるが、今年は高温と水不足で収量が減り、8月に入っても高値が続く。
猛暑インフレは野菜にとどまらない。鶏卵も昨年の同時期は10個入りが150円程度だったが、今年は292円とほぼ倍だという。春までの鳥インフルエンザの影響に加え、猛暑でニワトリが夏バテして餌を食べず、卵も大きくならない。秋葉弘道社長は「歴史上、一番高い。下がる要因がない」とこぼす。