(CNN) 米アラスカでトランプ大統領と15日に会談したロシアのプーチン大統領は、ウクライナと欧州諸国に対し、自らが「重要な進展」と呼ぶものを「妨害」しないよう警告した。
これは西側の同盟を分裂させようとする典型的な試みだった。
欧州の答えは、ホワイトハウスで18日に行われた会合だった。
それは、第2次世界大戦を終結させた同盟国の偉大な会合を彷彿(ほうふつ)とさせる、歴史的で感動的な反応だった。
欧州の首脳らは、アラスカでの出来事に懸念を抱き、すべてを中断してワシントンに急行した。トランプ氏の信念が揺らぐのではないかとの疑念を強めたためだ。トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)について再三にわたり非難してきている。
しかし、これこそが西側諸国の本来あるべき姿だった。
トランプ氏から発言を求められ、欧州首脳はそれぞれ別の問題について発言した。フランスのマクロン大統領は、トランプ氏が提案したプーチン氏とウクライナのゼレンスキー大統領との3者会談には、欧州のための四つ目の席が必要だと述べた。ドイツのメルツ首相は、プーチン氏が拒む停戦を求め、トランプ氏はこれを容認した。英国のスターマー首相は、NATOの相互防衛条項をモデルとしたウクライナへの安全の保証の重要性を訴えた。
マクロン氏のようなリベラル中道派から、保守派ポピュリストのメローニ・イタリア首相まで、幅広いイデオロギーにまたがる指導者たちの結束には目を見張るものがあった。欧州連合(EU)を離脱した英国は、海を隔てたパートナー諸国と確固たる連携を見せた。首脳陣は万全の準備を整え、多様な国家連合ではほとんど見られない相乗効果を発揮した。
指導者らは、トランプ氏が和平努力において誰よりも踏み込んだ行動をとったと称賛。プーチン氏が望む平和ではなく、真に公正な平和のために、ともすれば流されやすいトランプ氏が長期的に関与し続けるための政治的・感情的な根拠を構築しようと努めていた。
こうしたことは、ロシアとウクライナの間にある、相いれないとみられる多くの相違点を埋めるものにはならないだろう。
しかし、プーチン氏が注視していたことは間違いない。
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本稿はCNNのスティーブン・コリンソン記者による分析記事です。