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肺がん闘病記|70mから2km歩けるようになるまで

Greeus Clinicにいらっしゃった患者さんへのインタビューを掲載します。
今回は肺がんを患い、治療による疼痛、副作用、不安感についてなどの相談を承った、患者さまへのインタビューです。

患者インタビュー:加門さん(50代・日本在住)
診断:肺がん術後
治療期間:2021年〜(2025年5月より当院にて治療継続中)

抗がん剤をやめる選択

私は2021年、肺がんで一度目の手術を受け、左肺を全摘しました。
その後、二度目の再発で左下葉の部分切除手術を行いました。
現在、肺の機能は正常の約50%しかなく、術後にも肺には穴が残り、呼吸のたびに胸の奥に鋭い痛みが走る状態が続きました。

その後、日本国内の複数の病院を受診しましたが、いずれも「改善の見込みはない」と説明されました。
それでも抗がん剤治療は継続され、日々の生活は徐々に制限されていきました。

副作用は深刻でした。口内炎で食事が難しくなり、下痢や発熱で夜間も十分に休めません。湿疹や動悸も現れ、立ち上がるだけで息切れすることもありました。
体重は46kgまで減少し、一日に歩ける距離はおよそ70メートルに限られました。

やがて、日常生活に支障をきたす抗がん剤への不安感が強まりました。
再発を完全に防げる保証はないのであれば、薬をやめる選択肢もあるのではないか。そう考えた末に、私は抗がん剤をやめる決断をしました。

二度の肺がんを経験する中で、医師から「もし再発すれば、次の手段はない」という説明も受けました。
その言葉は、治療をやめた後も長く頭の中に残り、日々の生活の中で繰り返し思い出されました。

タイでの出会い

そんな時、友人から「タイでは合法的に医療大麻を使える」と勧められました。

正直、効果については半信半疑でしたが、人生の終わりに近づいているのなら、海外での体験や新しい挑戦をしてみたいという思いもあり、行ってみることを決めました。

友人に紹介されたGreeus Clinicは、タイの自然療法を取り入れた医療機関でした。
タイでは、西洋医学と同じくらい自然療法を扱う医師も多く、双方の知見を組み合わせた診療が行われています。

日本から胸部CT画像や血液検査の結果、手術記録などの資料を持参し、医師に見せました。

医師はモニターにそれらを映し出し、さまざまな問診を受けた後、ゆっくりと告げました。

「がんの再発や進行を促す箇所はありません。もう治っています。再発もしません。」

その瞬間、言葉が出ませんでした。

日本の医療現場では、不確定な要素も考慮して、こうした断言は控えることが多いそうです。
ですが、タイの医師は検査結果を踏まえ、率直に現状を伝えてくれました。
その時初めて聞いた肯定的な言葉が、私の頭の中の曇りきりを晴らしていくきっかけになったと思っています。

さらに医師は続けました。
「もし現在も痛みがあるなら、それは脳が痛みを記憶しているだけの可能性があります。」

その言葉で、私は自分が病気そのものではなく、記憶と闘っていたのかもしれないと気づきました。

当初はすぐには信じられませんでしたが、その日から少しずつ生活に希望を感じるようになっていきました。

治療内容

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当院の大麻オイルは5種類
  • 医療大麻オイル

  • ハーブ療法

  • 栄養改善(バランスの取れた食事)

  • 十分な睡眠

  • 呼吸法を意識した運動

  • ストレス緩和プログラム

特に、大麻オイルを摂ると食欲が戻り、長く悩まされた口内炎や胃の不快感も消えました。
「薬」ではなく、「生活の一部」として取り入れられるところに安心感を感じています。
※日本では使用できません。

日本に帰っても、食事はフルーツや自然のものを中心に、毎日バナナやみかん、りんごを食べています。
また、プールで毎日1時間程度泳ぐことを習慣化しています。

数字で見えた回復

治療開始からわずか3ヶ月で、体は変化を見せ始めました。

体重:46kgから53kgに回復。減っていた筋肉や体力が戻り、顔色も改善しました。
歩行距離:一日に歩ける距離は70mから2kmへ。買い物や外出も自分の足で行えるようになりました。
水泳:プールで毎日泳げるまでに体力が向上。最初は1往復で息が上がっていましたが、今では連続して泳げることができています。
腫瘍マーカー:8から3.4に低下。医師からも「安定している」と説明を受けました。
血液データ:炎症反応、貧血、コレステロール値がすべて正常範囲に。
発熱:38℃台の発熱(月2〜3回)が完全消失。

実感として、体調が改善したのは約1か月後。
気持ちの面では、治療開始直後から「必ず回復する」という強い思いが芽生えました。
徐々に痛みや不安が減っていき、初めての渡航から1ヶ月後には、痛み止めなど薬をすべてやめることができました。

恐怖からの解放

私にとっての医療大麻は、心の奥に残っていた緊張や恐怖心をやわらげてくれました。
かつては「ダメ、絶対」と刷り込まれていた先入観も、実際の経験とともに薄れていきました。

今では、再発や副作用への不安に時間を費やすことがほとんどなくなり、日々の生活をそのまま楽しめるようになりました。

例えば、現在は朝6時に起床し、子供の食事作り、家事・洗濯を終え、プールで1時間泳ぎます。
午後は車のエンジン製作、ドライブ、ショッピングなどを楽しみ、充実した毎日を過ごしています。

私は、この変化を偶然ではなく、自分の体質と医療大麻を含む治療法が合致した結果だと考えています。

※本記事はあくまで個人の体験談であり、記載された内容はすべての方に同様の結果を保証するものではありません。

加門さんからのメッセージ

「やってみようかなと思ったことは、迷わず全部やるようにしています。あとで、あの時やっておけばよかったと後悔するのは嫌なんです。周囲から『最近元気になったね』と言われるたびに、これまでの変化を実感し、嬉しく感じています。
同じ症状で悩んでいる方にも、私の症例を紹介することで、前向きな気持ちになってほしいと思っています。」

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