金沢大学との先週の裁判2件/新聞社の方々のコメント/教授の不正経理を大学に通報して19年の紛争 | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

金沢大学との先週の裁判2件(2/17,18)/
 新聞社の方々からのコメントを証拠提出、「恣意的」「不思議」「変」など/
  教授の不正経理を大学に通報して19年に及ぶ紛争
   (医学部大学等事件394)


 先週、私・小川と金沢大学との、次ともう1件の裁判が金沢の裁判所で開かれましたので、その一部と、これまで約19年の紛争の流れを簡単にご紹介します。

金沢地方裁判所 令和6年(ワ)第52号事件の、被告金沢大学の、
被告第5準備書面(2/18の公開法廷で金沢大学が陳述)より一部引用

「原告と被告大学らとの紛争は現在に至るまで解決しておらず、むしろ深刻化・長期化しており、大学内の秩序が全く回復していない状況が続いている。」

<2006年からの紛争の経過のごく一部をご紹介。末尾に新聞社の方々のコメント>

 私に最初に金沢大学に勝訴(新聞各紙などで報道)した2017年頃からも、試験点数と成績の逆転などの新たな問題が次々に発生して、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12307665268.html
幾つも裁判になっていて、2018年に金沢大学が小川に「事務部長が小川に依頼した『点数入力』ではなく『紙または電子ファイルで提出』」を求めて提訴した裁判は、2024年3月14日に、金沢地方裁判所が金沢大学の請求を棄却して私・小川が勝訴しました(金沢地方裁判所平成30年(ワ)第124号事件)。

 金沢大学やその構成員等と私との紛争は、私が教授の不正経理を金沢大学本部へ通報した2006年から始まって、約19年続いています。

2006年初め(小川の金沢大学着任の約3ヶ月後)
小川が金沢大学Y教授の不正経理を金沢大学大学本部に通報

約1年の不正隠蔽と争い
(裁判所調停を含む。調停委員だった地裁前の松本洋武弁護士は、本ブログ開始で真実の発信を小川が始めた約1ヶ月後に逝去)

<死亡、辞職、逮捕の方々>(衆議院第1議員会館での小川講演スライドの1枚)
https://ameblo.jp/iryouziko/image-12574001078-14710472598.html

2007年3月
Y教授と金沢大学が不正経理を認めて、Y教授を出勤停止2ヶ月に

2007年5月
私とY教授の裁判開始
その後、金沢大学と私との最初の裁判が併合されて1件扱いに
この間、小川が、研究科長、事務部長、技術職員などに対し勝訴的和解2件

2013年
金沢大学病院での患者死亡で遺族刑事告訴の件を厚生労働省へ公益通報
しかし、告訴されていた教授へ翌日に漏洩されていたことが判明
やむなく新聞社へ公益通報

2014年5月
金沢大学病院での患者死亡で教授ら書類送検が新聞1面トップ記事で報道

2017年3月(提訴の約10年後)
小川が金沢大学(最初の裁判)とY元教授に勝訴

2017年6月
金沢大学病院患者死亡の厚労省通報の漏洩で、被告国が原告小川へ和解金

2017年9月
試験点数と成績の逆転を小川がブログ掲載
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12307665268.html

2018年3月
金沢大学が、この科目で、実際の試験点数とは異なる成績を確定させた後に、小川に「事務部長が小川に依頼した『点数入力』ではなく『紙または電子ファイルで提出』」を求めて提訴(2024年に請求棄却で小川が勝訴、事件番号は上記)

2019年2月
金沢大学が最初の懲戒情報を発信
上記の「事務部長が小川に依頼した『点数入力』ではなく『紙または電子ファイルで提出』」を求めて提訴して約1年かけても、その提出義務が証明できなかったが(2024年に金沢大学が敗訴する)、その提出義務が証明できない『紙または電子ファイルで提出』がなかったことを懲戒理由だとして公表。
末尾で一部をご紹介する通り、新聞社の方々も、「恣意的」「変だ」「不思議」「入試の不正でも(学長が)こんなこと言わない」などとコメント(先週の裁判で証拠として提出)。

翌日などに、複数の新聞が、金沢大学が点数提出を求めて提訴し係争中に懲戒、そして学長がお詫びコメント、の情報内容で報道
上記や末尾の証拠一部引用のように、新聞社の報道幹部の方は「恣意的」「入試の不正でもこんなこと言わない」などとコメント(末尾で紹介)

2019年11月
小川への脅迫で、現・金沢大学医薬保健学域長・同研究域長(当時は研究科長)のアルバイトだった学生が逮捕され、学生を実名、小川を匿名で、「金沢大学」を伏せて学生の住所を東京都文京区本郷(住民票住所は金沢)と報道
北陸放送MROがインターネット報道をして、すぐに学生の出身高校関係者に拡散(小川が職務外の私用での会合で、偶然その関係者と同席して、東京にある高校名とネットニュース拡散の経過について情報提供を受けた)

この間、幾つもの新たな懲戒策動

2024年3月(金沢大学が小川を提訴してから約6年後)
金沢大学が点数提出を求めた上記訴訟で、金沢地裁が請求を棄却し、小川が勝訴

2025年2月13日
上記の逮捕学生などが被告の訴訟(民事裁判)で、金沢地裁が被告側に、小川へ賠償金を支払うよう命じる判決(前年に続き、小川勝訴判決)

<新聞社の方々のコメントの一部、裁判提出証拠の1つより>

上記の2019年2月の金沢大学発表について、その翌日、小川と複数の新聞社の方々(報道部ナンバー2の幹部の方も含む)との情報、意見、コメント等の交換で、新聞社の方々は、次を4つ含むコメントを下さいました(3つ目の長い引用は、報道幹部の方)。

「こういうことが懲戒処分になるのかっていうのがまずわからなかった。」

「(理由が)ちょっと古いなっていうのも思った。」

「正直、この程度って言ったら失礼ですけど、こういう度合いの話で学長がこんなコメント出すっていうのは、すごい恣意的だなと思ったんですよ。こんな、「心からお詫び申し上げます」って変じゃないですか。入試の不正でもこんなこと言わないですよ。」

「なんか不思議な話だと思ったんで。」

これらを含む新聞社の方々のコメント情報は、懲戒有効無効の裁判の中の別件訴訟で、2/17に証拠提出し、公開の法廷で証拠調べが行われました。

また、その後の懲戒策動は、過去に次々と遡った理由で行ってきており、最近(といっても2023年12月頃)はそれより6〜7年前の理由(その元の時点で認識していたもので、新たに知ったものではない)だとしています。

そして、先週の裁判で、金沢大学は、本記事冒頭の、
「原告と被告大学らとの紛争は現在に至るまで解決しておらず、むしろ深刻化・長期化しており、大学内の秩序が全く回復していない状況が続いている。」
と陳述(法廷で主張)するに至っています。

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