第68回オールスター競輪
表示
函館競輪場・GI (ナイター開催) | |||
周長:400m みなし直線:51.3m | |||
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
開催日 | 2025年8月12日(火) - 17日(日) | ||
レース結果 | |||
優勝 | [7] 寺崎浩平 | (福井) | |
2位 | [1] 古性優作 | (大阪) | |
3位 | [4] 南修二 | (大阪) | |
← 2024 2026 →
|
第68回オールスター競輪は、2025年8月12日~17日まで、函館競輪場にて行われた競輪のGI競走である。優勝賞金は6,500万円(副賞込み)[1][2]。
レースプログラム
[編集]6日間で各4走(3日目の「シャイニングスター賞の出走者のみ)または5走。本年よりガールズケイリンのレースが無くなったこともあり(女子オールスターに独立して開催)、勝ち上がり方式が4年ぶりに変更された。
2日目まで行われた一次予選では、5年ぶりにポイント制を廃止し1走で勝ち上がりが決まる方式に戻された。また、4日目には準々決勝が行われることになった。
S級S班とファン投票上位が出走した初日のドリームレース・2日目のオリオン賞からスタートした場合、4日目の準々決勝以上に確実に進める方式となった。一方で、一次予選からの選手は3日目[注 1]に戻されたシャイニングスター賞には出走出来なくなった。
決勝戦
[編集]競走成績
[編集]着 | 番 | 選手名 | 班 | S/J H/B |
個人 状況 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 寺崎浩平 | 1 | ||||||||
2 | 1 | 古性優作 | S | S | |||||||
3 | 4 | 南修二 | 1 | ||||||||
4 | 5 | 松本貴治 | 1 | ||||||||
5 | 3 | 吉田拓矢 | 1 | ||||||||
6 | 6 | 佐藤礼文 | 2 | ||||||||
7 | 2 | 太田海也 | 1 | ||||||||
8 | 8 | 岩津裕介 | 1 | ||||||||
9 | 9 | 脇本雄太 | S | JHB |
配当金額
[編集]2枠複 |
|
ワイド |
| ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2枠単 |
| ||||||||||||||
2車複 |
|
3連複 |
| ||||||||||||
2車単 |
|
3連単 |
|
レース概略
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
決勝は、愛媛の松本のほかは、脇本・寺崎の福井コンビ、古性・南の大阪コンビ、太田・岩津の岡山コンビ、吉田・佐藤の茨城コンビ、と同県同士のコンビが4つ生まれた。南に前を任された古性が福井コンビの後ろを選択したことで近畿ラインが4車で纏まり、あとは岡山コンビの中国ライン、茨城コンビの関東ライン、そして⑤松本(愛媛)は単騎を選択し、4分戦となった。また、今回は脇本が前を走ることとなり、近畿ラインは⑨脇本 - ⑦寺崎 - ①古性 - ④南の並びに。他は、中国ラインは②太田 - ⑧岩津、関東ラインは③吉田 - ⑥佐藤、の並びとなった[11]。
特記事項
[編集]- 今大会のキャッチフレーズは、「真夏の頂点を決めようぜ」。
- 今大会のイメージキャラクター兼公式アンバサダーは、北海道(札幌市)出身で現在は函館市にも生活拠点を構える[16]タレントの松岡昌宏が務めた。ちなみに今大会のポスター、CMなどの撮影は、函館ではまだ雪が残る3月に行われた。なお、松岡は最終日の17日に来場してトークショー[17]と表彰式での花束プレゼンターを行った[18]。
- 開催期間中は、今年も前半3日間・後半3日間それぞれで日中にS級シリーズ(FI)『KEIRINライジングスターズ』を実施。前半12日 - 14日は前橋と富山にて、後半15日 - 17日は大宮と岸和田にて、それぞれ開催された。
- 今回も多くのイベント・ファンサービスが組まれていた[19]。
- 初日の開会式では、選手宣誓を地元・北海道の川津悠揮が行った。このほか、ファン投票1位となった古性優作がスピーチを、同日に行われたドリームレースに出走した9名に対しては『ベストナイン表彰』としてJKAより記念のメダルが贈呈された。また、開始前には函館巴太鼓の生披露もあった。
- シリーズ全体の売上目標は140億円[20]であったが、シリーズ6日間全体の総売上は前年比3.2%増の159億4604万8300円[21]で、目標額を大幅に上回った。なお、各日ごとの入場者数と売上額は、初日入場4,048人・売上23億8813万4500円[22]、2日目入場3,633人・売上21億5286万6100円[23]、3日目入場5,020人・売上21億9904万9900円[24]、4日目入場6,714人・売上25億6556万600円[25]、5日目入場5,706人・売上28億3341万円[26]、最終日入場8,342人・売上38億702万7200円[27]。また、決勝戦の売上は15億7081万6000円だった。なお、オールスター競輪の売上が155億円を超えたのは2008年の第51回大会[注 3](一宮・廃止)以来17年ぶりだった。
放送関係
[編集]- 地上波の決勝戦中継は最終日の20:00 - 20:50[注 4]に、テレ東《TXN系列・BSテレ東 全7局ネット・TVerでも見逃し配信を実施》「世界中から厳選!奇跡の瞬間アワード2 ~第68回オールスター競輪(GI)決勝戦~」にて放送された[28][29]。今回は、2021年以来4年ぶりに『デカ盛りハンター』以外の番組とコラボレーションしての放送となった[注 5]。函館現地からの司会は春日俊彰(オードリー)、進行は狩野恵里アナ、リポーターとテレ東関連の優勝インタビューは嶺百花アナ、中継の解説は中野浩一、実況は3年連続で板垣龍佑アナが担当。なお、函館の特別競輪決勝戦が地上波中継されたのは2007年のふるさとダービー函館(GII)以来18年ぶり[注 6]。また、当日のスポーツ リアライブ〜SPORTS Real&Live〜の冒頭でもダイジェスト放映された。
- 決勝戦中継とは別に、テレ東《TXN系列 全6局ネット》にて開催最終日の17日の16:00 - 17:15にも事前特番として「チャリ飯旅9 魅力度日本一!函館で港町グルメ&極上スイーツ食べ尽しSP」を放送した[注 7]。
競走データ
[編集]- 6月23日に出場選手(正選手135名・補欠8名)が決定となった[30][31]。なお、初日に行われた特別選抜予選扱いであるドリームレースと2日目に行われたオリオン賞の想定番組については、8月4日に一度発表された[32]。また、平原康多の引退と松浦悠士・山崎賢人の欠場の影響で、坂井洋と伊藤颯馬と纐纈洸翔がオリオン賞に繰り上がった。
- S級S班の9選手は今年も全選手が出場する予定だったが、7日付で松浦悠士が負傷欠場になり、全選手が揃うことは無かった。松浦は7月18日の玉野にて開催されたGII・第21回サマーナイトフェスティバルの初日10R特別選抜予選で落車棄権となり、そのまま途中欠場になった影響で、欠場を決めた。なお、松浦の欠場に伴い、ドリームレースには太田海也が繰り上がり番組が変更となった[34]。なお、出場していた8選手のうち、清水裕友は4日目の準々決勝Bで、岩本俊介は同日の準々決勝Aで、郡司浩平、犬伏湧也、眞杉匠、新山響平は5日目の準決勝でそれぞれ敗退となった。
- 山口富生が55歳7か月で出場、自身が持つGI最年長出場記録を更新。
- 最年少出場は山崎歩夢で、20歳4か月[31]。選考順位第135位(最下位)で、推薦枠での出場ではあったが、父・山崎芳仁とともに親子同時GI出場を果たした[36][37]。親子同時GI大会出場は、2010年の第53回オールスター競輪(いわき平)での坂本勉・坂本貴史親子以来、15年ぶり2組目[38]。また、初日の第5レース(一次予選)にてGI初出走し初勝利を挙げた[39](準々決勝B敗退)。
- 6車が決勝に乗って別線勝負となった2月の全日本選抜とは異なり、近畿勢が今回は4車結束を表明した。
- 寺崎浩平は、今年第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪、第76回高松宮記念杯競輪に続いてGI優出3度目、通算では6度目の優出となったが、今回初のGI優勝を果たした。なお、寺崎はGIIのみならずGIIIも優勝経験はなく、グレードレース初優勝でもあった。GI優勝がグレードレース初優勝であったのは、2017年の第71回日本選手権競輪(京王閣)での三谷竜生以来。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 本年より3日目に変更。
- ^ ガールズケイリンのレースは、本年よりオールスター競輪の直前に行われる女子オールスター競輪に移行。
- ^ 現在と異なり、当時は5日制で開催されていた。
- ^ テレ東系列では、18:30から放送された「世界中から厳選!奇跡の瞬間アワード」に内含されての放送。なお、今回も地上波の番組表では20時で区切りがされていた。
- ^ 事前収録の奇跡の瞬間アワードの部分は、MCとして春日俊彰、ゲストとして花田虎上、岡田紗佳、髙木菜那が登場。なお、前回同様に後半では競輪の奇跡の瞬間も放送された。
- ^ 前回のGIだった高松宮記念杯は決勝戦も含めてBS日テレとSPEEDチャンネルとネット配信のみで、そのあと3回行われているサマーナイトフェスティバルは一度も地上波中継されていない。なお、今回も中継された地元のテレビ北海道は18年前も中継を行っていた。
- ^ 山下大輝のナレーションで、超ときめき宣伝部から辻野かなみと吉川ひよりが登場。また、地元の蛯原杏奈も登場。
- ^ 「あやふみ」という名前の由来は、両親が出会った場所が礼文島であったことに因んでいる。
出典
[編集]- ^ “【競輪】第68回オールスター 決勝、シャイニングスター賞などの賞金”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2025年8月11日) 2025年8月12日閲覧。
- ^ “【競輪】“第三の男”寺崎浩平がG1初V 近畿4車の願い「寺崎に初タイトルを」結実/函館G1 - 競輪写真ニュース”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年8月18日) 2025年8月18日閲覧。
- ^ 結果 最終日 第11R - 日刊プロスポーツ新聞社 プロスポーツWeb
- ^ 無料WEB予想紙「ニッカンPDF新聞」 最終日
- ^ レース情報 6日目 - 函館けいりん
- ^ 成績表 6日目 - 函館けいりん
- ^ “玉野競輪 第1日 出走表” (PDF). 広島競輪 (2025年8月17日). 2025年8月17日閲覧。
- ^ レース詳細 11R S級決勝 - 楽天Kドリームス
- ^ 出走表 6日目 - 函館けいりん
- ^ 最終日 11R - 函館けいりん(北競新聞)
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (16 August 2025). “【#函館競輪 GⅠ #オールスター競輪 決勝並び】”. X(旧Twitter)より2025年8月16日閲覧.
- ^ 「第68回オールスター競輪 6日目 決勝戦レース映像」『KEIRIN.jp』2025年8月17日 。
- ^ 『第68回オールスター競輪(GI)レポート』 最終日編 - KEIRIN.JP
- ^ “「最初で最後のチャンス」寺崎が強い気持ちで手にした初タイトル / 『第68回オールスター競輪(G1)』決勝 函館競輪場”. More CADENCE. (2025年8月17日)
- ^ “【記者コラム】勝ち上がりの基本は「車券に貢献」”. KEIRINスポニチ. (2025年8月14日)
- ^ “TOKIO松岡昌宏:東京と函館を行き来 「2拠点みたいなことをさせてもらっています」 48歳、結婚への思いも 「徹子の部屋」で”. MANTANWEB. 毎日新聞社 (2025年5月7日). 2025年5月7日閲覧。
- ^ “【競輪】アンバサダーの松岡昌宏がトークショー 東京と2拠点生活する函館愛を語る/函館G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年8月17日) 2025年8月17日閲覧。
- ^ “【オールスター競輪】松岡昌宏、なぜいま競輪? 北海道初の「オールスター競輪」アンバサダー起用の舞台裏”. netkeirin. ネットドリーマーズ (2025年8月5日). 2025年8月13日閲覧。
- ^ イベント情報
- ^ “【競輪】12日から「G1第68回オールスター競輪」PR隊が来社”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年8月4日) 2025年8月4日閲覧。
- ^ “【競輪】6日間の総売り上げは160億円に迫り目標額を大きく上回る/函館G1”. 日刊スポーツ新聞社. (2025年8月17日) 2025年8月18日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (12 August 2025). “【#函館競輪 GⅠ #オールスター競輪 初日】”. X(旧Twitter)より2025年8月12日閲覧.
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (13 August 2025). “【#函館競輪 GⅠ #オールスター競輪 2日目】”. X(旧Twitter)より2025年8月14日閲覧.
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (14 August 2025). “【#函館競輪 GⅠ #オールスター競輪 3日目】”. X(旧Twitter)より2025年8月15日閲覧.
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (15 August 2025). “【#函館競輪 GⅠ #オールスター競輪 4日目】”. X(旧Twitter)より2025年8月16日閲覧.
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (16 August 2025). “【#函館競輪 GⅠ #オールスター競輪 5日目】”. X(旧Twitter)より2025年8月16日閲覧.
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (17 August 2025). “【#函館競輪 GⅠ #オールスター競輪 売り上げ&入場者数】”. X(旧Twitter)より2025年8月17日閲覧.
- ^ 第68回オールスター競輪(GI)テレビ放送予定 - KEIRIN.JP
- ^ “【オールスター競輪】テレビ生中継が決定!テレビ東京系列6局ネットなどで放送予定”. netkeirin. ネットドリーマーズ (2025年7月30日). 2025年8月12日閲覧。
- ^ “『第68回オールスター競輪』出場予定選手の決定について”. KEIRIN.JP (2025年6月23日). 2025年7月26日閲覧。
- ^ a b “第68回 オールスター競輪 大阪・関西万博協賛 出場予定選手一覧表” (PDF). KEIRIN.JP (2025年6月23日). 2025年7月26日閲覧。
- ^ “【オールスター競輪】オリオン賞の想定番組が発表 今大会から2レースに拡大、坂井洋と伊藤颯馬が繰り上がり”. netkeirin. ネットドリーマーズ (2025年8月4日). 2025年8月4日閲覧。
- ^ “第 68 回オールスター競輪出場選手選考における推薦選手について” (PDF). KEIRIN.JP (2025年6月23日). 2025年7月26日閲覧。
- ^ “【オールスター競輪】松浦悠士が欠場 ドリームレース、オリオン賞の想定番組が組替に”. netkeirin. ネットドリーマーズ (2025年8月7日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “オールスター競輪(GI)連続出場選手の表彰について”. KEIRIN.JP. JKA (2025年8月12日). 2025年8月13日閲覧。
- ^ “【函館・オールスター競輪】父子連携実現へ勝ち上がるぞ! 初のG1同時あっせん山崎芳仁&歩夢”. 中日スポーツ (中日新聞社). (2025年8月11日) 2025年8月13日閲覧。
- ^ “【競輪】山崎歩夢が豪快逃げ切りでG1デビュー「落ち着いて走れました」/函館G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年8月12日) 2025年8月13日閲覧。
- ^ “【オールスター競輪】山崎芳仁・歩夢がそろって参戦! 親子でのGI出場は2例目”. netkeirin. ネットドリーマーズ (2025年8月11日). 2025年8月13日閲覧。
- ^ “【競輪】函館G1 山崎歩夢が初出走で初勝利「緊張したけど何とか走れた」 父・芳仁とともに勝ち上がり”. デイリースポーツ (神戸新聞社). (2025年8月12日) 2025年8月17日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (16 August 2025). “#佐藤礼文 がGⅠ初決勝を決めた”. X(旧Twitter)より2025年8月16日閲覧.
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (16 August 2025). “#松本貴治 が2度目のGⅠ決勝を決めた”. X(旧Twitter)より2025年8月16日閲覧.
外部リンク
[編集]オールスター競輪 | ||
---|---|---|
前回 (2024年) | 第68回オールスター競輪 (2025年) | 次回(2026年) |
第67回オールスター競輪 | 第69回オールスター競輪 |