温泉の排水路に転落し全身やけどで男性死亡 地元民も高温の温泉とは知らず 転落防止の柵を設置
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鹿児島読売テレビ
2025年6月、指宿市で高温の温泉の排水が流れ込む水路に男性が転落し全身にやけどを負い、死亡する事故が起きていたことがわかりました。温泉が流れ込む水路に転落する事故は過去にも起きていて、指宿市は今回の事故を受け、転落防止の柵を設置しました。 (記者) 「住宅にある水路。こちらには危険。熱湯注意と書かれていて、高温の温泉が流れる水路です」 指宿市大牟礼の市道沿いの水路には、温泉施設などから排水される温泉が流れ込んでいます。指宿市によりますと、温度は55度から60度だということですが、エブリィが独自に測ってみると、60度を超えていました。 この水路で2025年6月、当時36歳の男性が転落し、全身にやけどを負い死亡する事故がありました。男性を助けようと水路に入った兄と、近隣の男性も両足にやけどを負いました。 (死亡した男性の兄) 「(弟が)落ちてたので(水路に)入って助けようと思ったけど、その瞬間に熱くて、弟を見たらもう手も皮も剥げてたんでもうダメかもなと思って」 水路に流れ込む温泉がやけどを負うほどの高温だとは知らなかったと言います。 (死亡した男性の兄) 「湯気も立っているので温泉が流れているっていうのは分かっていた。地元に住んでる人たちはこの水路にこんな熱いのが流れてるっていうのは、あんまり知らなかたっと思う。自分含め」 当時、水路沿いには高さ80センチのガードレールが設置されていましたが、事故を受けて指宿市は8月上旬、約200メートルに渡って、高さ1メートル10センチの転落防止の柵を設置しました。 (死亡した男性の兄) 「温泉街なので注意喚起をやってくれてという感じ。派な柵もできたので、こんな感じでやっていただければ」 市内には温泉が流れ込む水路が複数あり、1994年には別の水路で高齢の男性が転落し、やけどを負い死亡する事故が起きています。指宿市は「水路の調査を行い現状を把握し注意喚起や看板を設置するなどの対策を検討していく」としています。
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