2025年08月17日
6年ぶり「柱松」復活
先祖供養と花火大会
太地町
6年ぶりに行われた伝統行事「柱松」=14日、太地町

 先祖供養を目的とした太地町の伝統行事「柱松」が14日、6年ぶりに復活した。太地漁港周辺で町花火大会と同時開催し、多くの町民、帰省客、観光客らが見守る中、炎と光が夏の夜を彩った。

 柱松は、火の付いたたいまつを花火の入った柱の上部にある籠へ投げ入れる勇壮な行事。かつては8月14日は迎え火、15日は送り火の意味を持ち、お盆の先祖供養として盆踊りや花火大会とともに行われてきた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2019年を最後に中止が続き、昨年も南海トラフ地震臨時情報発令の影響で見送られた。しかし、町民からの再開を望む声があり、有志で「太地柱松実行委員会」(平石佳久実行委員長)を結成。今回の開催にこぎ着けた。

 当日、高さ12・5㍍の本柱の先端に設けられた籠を目がけ、輪になった参加者たちが燃えるたいまつを次々と投げ込んだ。命中すると花火が上がり、観客から大きな拍手が湧いた。

 最初に命中した松下漣夢登さん(15)は、東京から家族5人で帰省中に参加。「おばあちゃんに会いに来た。柱松は初めての参加だったけれど、楽しかった。賞金でおいしいものを食べて、釣りなどをしてゆっくり過ごしたい」と話していた。

 花火大会は昨年、5年ぶりに復活。今年も早打ちや仕掛け花火、スターマインなど約1000発が夜空に広がり、観客を魅了した。浴衣や甚平姿の人々が集まり、夜店や花火を楽しみながら、夏の風物詩を満喫していた。会場では盆踊りもあり、やぐらを囲んで多くの町民らが輪になって踊った。

(2025年8月17日付紙面より)

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6年ぶりに行われた伝統行事「柱松」=14日、太地町
夜空に打ち上がる大輪の花
盆踊りを楽しむ町民ら