沖縄で逮捕者の出た“問題のビーチ”の全貌「まるで天然の要塞…」神降臨の“聖地”で起きた、目を覆いたくなる光景
沖縄本島南部、太平洋に面した風光明媚な海岸で、7月5日の午後4時頃、24歳の男が公然わいせつの容疑で現行犯逮捕された。現場は、南城市玉城仲村渠にあるアージ島と、百名ビーチの間にある海岸。沖縄県警与那原署が発表したところによると、県外の50代男性と性行為をした疑い。50代の男は7日に同容疑で書類送検された。 この事件は、地元で長年見て見ぬふりをされてきた深刻な問題の氷山の一角に過ぎなかった。現場となった海岸は、数年前から一部の男性たちによる性的な行為がたびたび目撃され、地元では知る人ぞ知る“ハッテン場”と化していたのだ。一体この地で、何が起きていたのか。事情をよく知る地元住民のF氏が、重い口を開いた。 ⇒【画像】衛星マップで見た、ビーチの特殊な形状
「あそこはもう30年前から…」地元では有名な“無法地帯”
「今回の逮捕で初めて知った人も多いかもしれませんが、地元では“またか”という感覚です。あの海岸がそういう場所だということは、この辺りの住民ならほとんどが知っていますよ」 そう語るF氏によれば、この問題はここ数年で始まったことではないという。地元の古老などから聞く話では、その歴史は30年以上前に遡る。 「もともと、あの場所は30年ほど前から外国人などが利用するヌーディストビーチだったと聞いています。それがいつからか、男性同士が出会いを求める、いわゆる“ハッテン場”に変わっていった。少なくとも地元で飲食店を営む人や、地元住民に聞いても、5〜6年前から、いやもっと前から問題になっていたと口を揃えますね」 沖縄本島南部に位置する南城市玉城。問題の海岸は、観光客で賑わう整備されたビーチとは異なり、シャワーもトイレもない、いわば手つかずの自然が残る場所だ。だからこそ、良くも悪くも“自由”な空間となり、長年にわたって行政の目が行き届かない無法地帯と化していたのである。
潮の満ち引きが“好都合”なプライベート空間
なぜこの海岸が、ハッテン場として定着してしまったのか。F氏はその独特な地理的条件を指摘する。 「Googleマップで見てもらうと分かりやすいのですが、現場は岩場に囲まれたいくつかの小さな入り江が連なったような地形で、非常にプライベート感があるんです。最大の特徴は、潮の満ち引きによって、陸からのアクセスが遮断されることですね」 潮が引いている時間帯は、隣接するビーチから歩いて簡単に行き来できる。しかし、満潮時刻が近づくと、通路となる砂浜が海水に浸かり、膝まで濡れなければ辿り着けなくなるという。 「彼らはその時間を狙っているんです。潮が満ちてくれば、事情を知らない一般の観光客や家族連れが迷い込んでくる可能性がぐっと低くなる。いわば、天然の要塞に守られたプライベートビーチになるわけです。特にハッテンが活発になるのは午後から夕方にかけて。その時間帯に満潮が重なる日は、人が多く集まる傾向にあります」 好奇心で奥へ進もうとしたカップルや家族連れが、異様な雰囲気を察して引き返していく光景を、F氏は何度も目撃してきたという。