焼きねぎ鶏ポン酢鍋
「炊く」とは焼く工程と水分で調理する工程を組み合わせて、比較的短時間で行う調理法です。今回ご紹介する「炊く」料理は日本の鍋料理。日本の冬の“家鍋”の具材と言えば思い浮かぶ定番の具材で作ります。爽やかな冬の柑橘ゆずがあれば更においしさがアップします。味の深みのポイントは、ねぎと白菜の芯そして鶏肉を焼いて風味を出す工程にあり!最低限の水で食材の水分を上手に使ってぎゅっと味が濃縮した具材と旨味が染み出た出汁を頂きます。
材料
3~4人分
| 鶏もも肉 | 1枚 |
| ねぎ | 1本 |
| 白菜 | 300g |
| 油 | 大さじ1 |
| しめじ | 1/2パック |
| 水 | 700ml |
| 昆布 | 1枚(5cm) |
| 酒 | 50ml |
| 薄口醤油 | 大さじ2 |
| 柚子 | 1個 |
| 黒胡椒 | お好みで |
| しめのおじや | |
| ご飯 | 適量 |
| 卵 | 1個 |
| 刻みねぎ | お好みで |
作り方
1.下準備をする。
春鶏もも肉はキッチンペーパーで水気を拭き取り一口大に切る。
ねぎは4cmのぶつ切り、白菜は茎と葉に分けて食べやすい大きさに切る。椎茸としめじは石づきを切り落とし、しめじは食べやすい大きさに分ける。柚子は半分をスライスにしてもう半分は搾る。
2.予熱した鍋に油を馴染ませ、ねぎと白菜の芯を焼く。
鍋を火にかけて熱し、手をかざして熱を感じるくらいに温まったら油を馴染ませる。ねぎと白菜の茎を入れ、焼き目がつくまでじっくり焼いて皿に取り出す。
3.鶏もも肉を焼いて取り出す。
鶏もも肉を皮目から焼き、焼き目が付いたら取り出す。
◎むやみにひっくり返さずに待ちます。しっかり焼けると自然と剥がれやすくなります。
4.鍋に水と昆布を入れて煮出す。昆布を取り出して調味料と鶏肉を入れる。
鍋に水と昆布を入れて煮出す。ふつふつとしてきたら昆布を取り出し、酒と醤油と鶏もも肉を入れる。
5.鍋の具材を入れアクをすくったら蓋をして煮る。
火を止めて野菜ときのこを入れたら再度加熱する。沸騰してきたらアクをすくい、蓋をして中火で5分煮る。
6.ねぎと柚子を並べて香りを引き出す。
具材に火が通ったらねぎの青い部分とスライスした柚子を並べ入れる。蓋をして火を止めて余熱で香りを引き出す。
7.器によそい柚子のしぼり汁やポン酢醤油をかける。
器によそい、お好みで柚子のしぼり汁とポン酢醤油をかけてお召し上がりください。粗挽きの黒胡椒をふっても美味しいです。
しめのおじやの作り方
- 具を取り分けた後の鍋の汁にご飯を入れる。
- 沸騰してきたら溶き卵とねぎを入れる。
- 蓋をして火を止めて1分蒸らしたら完成。
今回使用した鉄器
めしっこ
どこか懐かしく、ふっくらもちもち。愛らしい丸いフォルムの鉄のご飯釜「めしっこ」は、1〜3合のごはんを美味しく炊き上げます。鋳鉄製のU字型の釜本体と重厚なドーム型の蓋がつくる密閉空間で、熱と水分がゆっくり循環。一粒一粒にムラなく火が入ります。「ごはんが美味しい」鉄釜の炊飯力は、さまざまな「炊く」で大活躍。OIGEN独自の「無塗装はだか仕上げ」です。
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レシピ監修 若生さんより
噴き出す湯気が蒸気機関車みたい。使えば使うほど、使い勝手の良さと料理の応用が利く懐の広さにはまってしまいました。蓋を使った”蒸す”に助けられている感じがします。本体の深さで具材がたっぷり入るのもいいですね。
プロフィール
レシピ/料理 若生和江
1962年岩手生まれ。2007年「やまんば汁」で岩手県「食の匠」の認定を受け活躍中。岩手の風土の中で食べ継がれてきた郷土の料理を今に伝えつつ、人と土、人と人を料理でつなぐこと信条としている。「食べること」を通して、「自然とつながる豊かな暮らし」をめざす。
※岩手県「食の匠」とは 岩手の食文化の発信活動を促進し、地域活性化を促すために、長年培われてきた郷土料理の優れた技術を有する者を「食の匠」として認定している。