16日から17日未明にかけて、岩手県金ケ崎町と盛岡市で相次いで交通死亡事故が発生しました。死亡事故の多発を受け警察は17日、「交通死亡事故多発警報」を発令しました。
16市午前11時40分ごろ、金ケ崎町永栄の県道で南進する乗用車が対向車線にはみ出し北進する乗用車と正面衝突しました。この事故で北進中の乗用車を運転していた一関市舞川の会社員・芦萱智史さん(43)が岩手医大に運ばれましたが約3時間後に外傷性ショックで死亡しました。また、芦萱さんの車に乗っていた40代の夫婦と対向車を運転していた盛岡市の65歳の男性医師も病院に搬送されました。現場は見通しの良い片側一車線の直線道路で、警察が対向車を運転していた男性に話を聞くなどして事故の原因を詳しく調べています。

また、17日午前1時半ごろ、盛岡市茶畑の国道で店舗の駐車場から左折してきた軽乗用車が北進中のバイクと衝突する事故がありました。この事故でバイクを運転していた盛岡市上田堤の佐藤結凪さん(18)が胸などを強く打ち、病院に搬送されましたが、約1時間後に出血性ショックで死亡しました。

県内では今月に入り7件の死亡事故が発生していて、県警は「交通死亡事故多発警報」を発令し注意を呼びかけています。