自宅火災で死亡確認の猪口孝さん、おしどり夫婦で知られた妻・猪口邦子氏をかつて励ました言葉
自民党の猪口邦子参院議員(72)の東京都内の自宅マンション火災をめぐり、現場で発見され、身元の確認が続いていた死亡の2人について、警視庁は1日、猪口氏の夫で東大名誉教授の猪口孝さん(80)と、長女(33)と確認されたことを明らかにした。死因は焼死とされる。
亡くなった孝さんは、著名な国際政治学者として知られた。東大卒業後、マサチューセッツ工科大で政治学博士号を取得した。上智大助教授や東大教授、中大教授、国連大学上級副学長などをへて、出身の新潟にある新潟県立大の学長をつとめた。温厚な人柄でも知られた。
上智大教授だった時代もある猪口氏とは「おしどり学者夫婦」といわれた。結婚したのは、孝さんの助教授時代。当時猪口氏は上智大大学院の学生で、結婚直後に米国に留学した。
猪口氏が2005年9月の衆院選で初当選した際、初登院時には孝さんも付き添い、夫婦そろってメディアの取材に応じたこともある。この時は「小泉劇場」と呼ばれた郵政選挙で、猪口氏は、片山さつき参院議員や佐藤ゆかり元衆院議員とともに「小泉ガールズ」として注目を集めた。
同年10月の内閣改造で、猪口氏は少子化担当相として初入閣した。その際、孝さんからかけられた言葉を会見で笑顔で明かしたことがある。
「家族が、みんなで喜んでくれました。夫は『男女共同参画夫』なので、『仕事と家庭を両立しながら、一緒に楽しい時間を過ごして歩いていこう』と言われました」
猪口氏の自宅マンションで火災が発生したのは、臨時国会召集日の前日。自民党関係者によると、猪口氏のショックの大きさははかりしれず、議員活動再開の時期は未定という。
11月27日午後7時10分ごろ、出火の通報があり、東京都文京区にある6階建てマンションの6階部分、約150平方メートルが燃えた。出火当時、孝さんと長女が在宅しており、猪口氏と次女は外出していた。