野球部内の暴力事案に関連し、開催中の全国高校野球選手権大会で1試合実施後に出場を辞退した広陵(広島)は16日、交流サイト(SNS)上などで投稿されている根拠のない内容には法的措置を含めた対処をするとの声明を出した。学校のホームページで公表した。
既に公表した部員間の暴力を伴う不適切な行為には、再調査を予定していると記載した。
SNSで拡散されている情報には事実と異なる内容や暴力事案と関係のない生徒への中傷が含まれているとして、「生徒の人権と学校の教育環境に深刻な影響を与え、決して容認されるものではない」とした。
その上で「根拠や正当な理由を欠く名誉毀損(きそん)や学校、職員、生徒に対する加害行為の予告などに対しては、生徒や職員の名誉と安全を保護するため、法的措置を含めて対処する」とした。【吉川雄飛】
学校のホームページで公表した「本校及び本校の生徒に関するご指摘について」とするリリースの内容は次の通り。
本校硬式野球部に関し、これまで調査により認定し公表しております部員間の暴力を伴う不適切な行為につきましては、改めて調査を予定しております。また、本校は、硬式野球部の指導体制の抜本的な見直しを図るべく検討をしております。現在、第三者委員会などで調査していただいている事案につきましては、全面的に協力してまいります。
なお、学校運営に関するご批判は謹んでお受けし、真摯(しんし)に取り組んでまいりますが、現在、SNS等で発信されている画像や投稿の中には、事実と異なる内容、臆測に基づく投稿、生徒及び職員の写真等を報道等から盗用した投稿、関係しない生徒への中傷も見受けられます。このような行為は、生徒の人権と学校の教育環境に深刻な影響を与えるものであり、決して容認されるものではありません。本校は、根拠または正当な理由を欠く名誉毀損(きそん)や学校、職員及び生徒に対する加害行為の予告・扇動等に対しては、生徒及び職員の名誉と安全を保護するため、法的措置を含めて対処いたします。