2024年11月1日に底沢橋下で発見された遺体の情報
2024年11月1日に神奈川県相模原市緑区千木良の底沢橋の下で発見された15歳〜30歳の男性行旅死亡人に関して、追跡調査により新たに判明した事実を紹介する。
この記事は下記記事「2024年11月1日に神奈川県相模原市で発見された15歳〜30歳の男性行旅死亡人の情報」に対する追加情報となる。
総合的時系列
2024/11/1 死体発見(13:24 110番通報)
2024/11/21 津久井警察署より相模原市へ遺体の引き取り依頼
2024/11/22 津久井警察署より相模原市へ遺体を引き渡し
2024/11/28 遺体の火葬
2024/12/10 行旅死亡人告示 相模原市掲示板 掲載
2024/12/26 神奈川県警察 身元不遺体情報 掲載
2024/12/27 行旅死亡人告示 官報掲載
2025/2/27 行旅死亡人告示 相模原市ホームページ掲載
既存資料
相模原市告示第536号 令和6年12月10日付
市・各区掲示板掲載:2024年12月10日
市ホームページ掲載:2025年2月27日
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/032/517/536.pdf
告示の日付となる令和6年12月10日は、相模原市役所及び各区役所の物理的な掲示板に掲載された日となる。
https://www.homemate-research-public.com/dtl/00000000000000201873/photo_album/ajax/enlarge/0000005770/26/
ホームページの「行旅死亡人の告示」に掲載されたのは2025(令和7)年2月27日と思われる。
最終更新日 令和7年2月27日以前の「行旅死亡人の告示」のアーカイブは存在しないため直接的な証拠は得られていない。しかし、相模原市告示第536号のPDFの作成・更新日時が「2025/02/19 13:16:11」となっていることから、2025年2月19日以降に掲載されたのは確実となる。
プロパティのタイトルが「相模原市告示第259号」となっているのは既存のファイルを修正して使いまわしていることによるものと思われる。
神奈川県警察 身元不明遺体情報
更新日:2024年12月26日 に公開
https://www.police.pref.kanagawa.jp/assets/entry/tukuir06-3.pdf
新資料
相模原市
救助活動報告書
救急報告書
救急活動記録票
津久井署管内において発見された身元不明の変死体について(メモ)
死体及び所持品引取書
本籍等不明死体調査書
死亡報告書
死体検案書
死体埋火葬許可証
行旅死亡人に係る告示及び官報掲載について(伺い)
神奈川県警察
死体及び所持品引取書
本籍等不明死体調査書
死亡報告書
死体検視・調査結果報告書
乙号報告書
身元不明死体票
相模原市と神奈川県警とで重複する文書は、市と県警間でやり取りされた書類となる。
当記事の末尾に上記書類は掲載した。
今回の確定事項
今回の調査で詳細が不明だった以下の事項が判明した。
発見場所の詳細
救助作業の概要
警察から遺体が引き渡された日
火葬された日
発見場所
相模原市消防の救助隊の報告書より、底沢橋の下約30メートルの水面に倒れていたことが確認された。添付された図面と「底沢内の水面」との記述から、橋のほぼ中央部の、北側の歩道から橋下に落下した状態だったことがわかる。
相模原市緑区千木良1351番地 先 底沢内水面
https://map.yahoo.co.jp/?fr=yamato_tracking_ymap&lat=35.62494&lon=139.20278&zoom=18&maptype=topography
これは橋の歩道をたもとから中央部までおよそ20メートルを移動した後、約30メートル下の水面に落下したことになる。すなわち、当該の不明死体はこの時点では歩ける状態だったことになる。
もし、当該の不明死体がこの時点で死亡状態だった場合、捜査のかく乱などの何らかの意図により、誰かが橋の歩道を死体を抱えて運んだことになる。
当日、橋の欄干には11月3日に開催される小原宿本陣祭ののぼり旗が立っていた。今回の資料で、この歩道の欄干から落とされた位置に遺体があった事が判明した。
https://www.youtube.com/watch?v=cvdjZPiynVw&t=1213s
橋の中程から見下ろした光景
https://www.youtube.com/watch?v=ieDnlcV3xlc
救助隊対応
救助隊は110番センター経由の救助要請をうけ、底沢橋下約30メートルの底沢内の水面から傷病者を引揚げた。その後、傷病者の死亡が確認されたので搬送せず、現場と傷病者を警察に引き継いで撤収した。
時系列
2024年11月1日 (金)
13:24 110番通報
13:29 救助隊出動指令
13:30 救助隊出動(車両5台、15人)
13:42 現場到着
15:32 救急隊 傷病者接触
15:59 救助隊引揚
出動状況
救助隊、警察併せて車両9台、21名出動
救助隊
4隊、15名出動
専任隊1(4人)、救助隊2(8人)、救急隊1(3人)
出動車両5台
指揮車、救助工作車、救助資材車、ポンプ車、救急車
警察
車両4台、6名
※ 救助活動報告書による。警察資料では出動人数等は確認できていない。
現場情報
相模原市緑区千木良1351番地
先 底沢内水面(底沢橋下約30メートル)
※ 救助隊の報告書では「1351番地」となっている。津久井警察署の調査書では「1350番地」となる。
現場は底沢橋の中程の北側で歩道のある側となる。
通報内容
救急への救助要請は110番センター経由で行われた。
国道20号底沢橋において、■■■■橋下の沢で人が倒れているのを発見し、110番通報。110番センターから本市通信指令室へ救助要請されたもの。(指令要旨)
非公開部分は「通行人が」または「歩行者が」と思われる。「傷病者の年齢、職業、身体の状態等及び傷病者以外の情報」は非公開となっており、通報者や発見者に関する情報は公開されていない。
活動状況
橋上から約30メートル下の底沢内水面に傷病者を確認。橋上から救助隊員2名が懸垂降下し、バスケット担架に収容して救助工作車のクレーンで橋上まで救出。
警察車両内で救急隊が観察した結果、明らかな死亡状態だったので搬送せず。傷病者と現場を警察へ引継いた、としている。
津久井指揮隊の現場到着時、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■、指揮隊は状況聴取を実施。橋上から、約30メートル下の底沢内水面に■■■の傷病者を確認。橋上から救助隊員2名が懸垂降下し、傷病者に接触、観察を実施したところ、傷病者は男性で■■■■■■■■■■■はなく、■■■■■■■■■■■を認めた。その後、バスケット担架に収容し、編み構造ロープ及び救助工作車のクレーンを活用し橋上まで救出。津久井救急小隊が観察した結果、■■■■■■■■■■■■に該当したため、不搬送とした。現場及び傷病者を警察官に引き継ぎ、全部隊引き揚げた。
現着後、津久井指揮隊支援活動を実施。先行した津久井救助小隊の隊員により初期観察が実施され、■■■■■■■■■■■■を認めるとの情報を得る。津久井救助小隊が男性を橋上に引き揚げた後、警察車両内で観察を実施。観察の結果、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■■■■■を認めた。■■■■■■■■■■■■に該当したため不搬送。警察官に引継ぎ現場を引揚げた。
津久井指揮隊の現場到着時の非公開部分は、文脈から通報者に関する内容と推測する。
約30メートル下の水面の傷病者の非公開部分は三文字分の字数から「仰向け」と推測する。
救助隊が橋上から懸垂降下して観察したところの傷病者の非公開部分は、意識、呼吸、脈拍等がなく、外傷の程度と社会死状態である旨の記載と推測する。
報告書によれば13:42 に指揮車両が現着。13:44 に救助工作車と救助資材車、救急車が現着。13:47 にポンプ車が現着している。救助隊は車両5台、15人で活動にあたり、およそ2時間後の15:43~15:48 に活動を終了している。
救急隊の現場到着が 13:44、傷病者への接触が 15:32 となっていることから、救助隊による傷病者の橋上への引き揚げが完了したのは 15:30頃と推定できる。
救助隊の現場到着から橋上へ引き揚げるまで1時間45分を要している。これは橋上から懸垂降下した救助隊の観察で死亡状態であることを確認できたため、迅速よりも安全確実を優先して作業した結果と思われる。
警察対応
時系列
2024/11/1 救助隊から遺体を引き継ぐ
2024/11/22 津久井警察署より相模原市へ遺体が引き渡される
発見場所
津久井署の資料では「相模原市緑区千木良1350番地先底沢橋下」となっている。相模原市消防の救助隊の報告書では現場は「相模原市緑区千木良1351番地 先 底沢内水面(底沢橋下約30メートル)」となっており、1350番地は底沢橋の北側、1351番地は南側となる。
消防と警察で相違となった理由は不明。
未記載につき、上部のみ抜粋
身長が163㎝となっている。他の資料では162㎝となっており、163㎝としているのは、確認できる範囲ではこの身元不明死体票のみとなる。
靴下についてニューバランス製とメーカーが記載されている。他の公開されている文書で靴下のメーカーに言及している箇所は無い。
神奈川県警察の書式がネット上で確認できなかったため、愛知県警察の書式を参考までに提示する。
https://www.pref.aichi.jp/police_reiki/reiki_honbun/u393RG00000351.html
https://www.pref.aichi.jp/police_reiki/reiki_honbun/word/u393FG00005133-1s.png
https://www.pref.aichi.jp/police_reiki/reiki_honbun/u393RG00000351.html
https://www.pref.aichi.jp/police_reiki/reiki_honbun/word/u393FG00005133-1s.png
面型には丸顔の記載されており、数文字分の記載が墨消しされている。顔面や耳の痕などの記載があったものと思われる。
十指分類番号、歯などが記載されていない。これは、手の指が指紋をとれない状態だった可能性がある。しかし、微量の血液でも判別可能な血液型についても記載がないので、理由があって身元不明死体票には未記載な可能性はある。その場合は墨消しされている死体検視・調査結果報告や乙号報告書などに記載されていることになる。
身体特徴部位図示欄において身体図の周りに汚れがある。本当に汚れなのか、記載が薄くて正常にコピーされなかったのかは定かではない。
「注:死者の指紋があるときは、押なつした用紙(又はその写し)の一端を糊付けして、添付すること。」との注意書きがあるが、用紙の添付はない。これも前述したように、指紋を採取できなかったのではなく死体検視・調査結果報告等に記載がある可能性がある。
死体の状況
死体の状況がわかる書類は所見全体と備考が墨消しされている。
発見日の11月1日の調査で年齢は推定10から30歳代となっている。
全体が墨消しされているため、記載部分を抜粋した
別紙も全体が墨消しされている。
遺体の引き渡し
2024年11月22日に津久井警察署から相模原市へ遺体が引き渡された。その際に、死体及び所持品引取書、死亡報告書、本籍等不明死体調査書が市に交付されている。
これらの文書は市の文書開示で開示されたものと同じだが、墨消しの部分は警察の方が若干多い。
死亡日時や死因は2行分が墨消しされているが、実際は1行であることが相模原市の開示文章で判明している。
備考欄の墨消しは「着衣の為、火葬時に廃棄」
相模原市対応
相模原市は津久井警察署から遺体を引き取った後、遺体を火葬し、告示と官報掲載を行った。
時系列
2024/11/21 津久井警察署より相模原市へ遺体の引き取り依頼
2024/11/22 津久井警察署より相模原市へ遺体が引き渡される
2024/11/28 火葬
2024/12/6 行旅死亡人に係る告示及び官報掲載 決済
2024/12/10 行旅死亡人告示 本庁舎及び各区の掲示板に掲載
2024/12/27 行旅死亡人告示 官報掲載
2025/2/27 行旅死亡人告示 ホームページ掲載
遺体の引き渡し
2024年11月21日に津久井警察署より遺体の引き取り依頼を受ける。11月22日に津久井警察署より相模原市へ遺体と所持品が引き渡される。
死体の引き渡しに際して、死亡報告書と本籍等不明死体調査書が警察から市へ交付されている。
告示等に記載される情報は、この本籍等不明死体調査書が基となっている。
発見の状況に関しては津久井警察署資料では一部公開されている。
発見の状況
発見者は、■■■■■ 省略 ■■■■■変死者を発見したもの。
■■■■■■■■■■別添「死体及び所持品引取書」中
「死体」の欄に記載の者が死亡したと認めますので、通知します。
敢えて通知したということは、「死体」の欄に記載の者が死亡していない場合もあるということだろうか。それはさておき、死亡報告書を発端にして、市は死体及び所持品引取書を津久井警察署に提出し、死体と所持品を引き取っている。
本件担当が刑事課強行盗犯係となっていることから、この件が自殺や事故ではなく殺人事件として扱われているものと推測できる。
所持品は着衣のみで金品や現金はない。
火葬
引き渡しを受けて火葬の手続きがされ、11月28日に市営斎場で火葬された。条例により火葬炉使用料は免除される。
その他の費用として216,650円かかっている。これは減免されず、行旅死亡人の所持金から補填される。今回の場合は行旅死亡人の所持金がないので、全て市の負担となる。
告示
2024年12月6日に行旅死亡人告示及び官報掲載が決済されている。告示が12月10日で官報掲載が12月27日になったのは、掲載依頼してから掲載されるまでのタイムラグと思われる。
ここでの告示の場所「本市掲示板(本庁及び各区)」というのは本庁舎や各区役所にある物理的な掲示板となる。ホームページの「行旅死亡人の告示」に掲載されたのは2025(令和7)年2月27日と思われる。
尚、津久井警察署より遺体の引き取り依頼を受けた11月21日時点で、火葬後に告示する内容が「行旅死亡人の官報掲載について」として起案されており、行旅死亡人が発生した際の手続きが手順化されていることがわかる。
告示に記載される情報は、本籍等不明死体調査書を基にしている。
そのため、告示に記載された身長や着衣などの情報が神奈川県警察 身元不遺体情報に掲載されている「資料番号:津久井警察署令和6年3号」と若干異なっている。
おまけ
寝台搬送車としてアルファードは一般的とのこと。今回の遺体もアルファードによって火葬場へ向かったのかもしれない。
https://mitsuoka-tokuhan.com/lineup/alphard-fcv
2024年11月1日に神奈川県相模原市で発見された15歳〜30歳の男性行旅死亡人の情報
不審な遺体が発見された事件メモ
資料
以下の資料は公文書公開により入手したものとなる。
相模原市資料
相模原市告示第536号の行旅死亡人にかかる書類
神奈川県警察資料
身元不明遺体情報資料 津久井警察署令和6年3号 の遺体にかかる書類
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