岩手県内で交通死亡事故多発注意報が発令されるなか、15日、一関市と奥州市で相次いで死亡事故が発生しました。8月に入って県内では交通事故で5人が亡くっていて警察が注意を呼びかけています。

15日午前4時10分ごろ、一関市山目の国道4号を南に向かって走っていた乗用車が対向車線をはみ出して道路脇にある案内標識の柱に衝突しました。この事故で乗用車を運転していた宮城県石巻市の看護師佐藤克一さん(67)が県立磐井病院に搬送され、腹などを強く打って約9時間後に亡くなりました。現場は見通しの良い直線道路で警察が事故の原因を調べています。

また、15日午後1時35分ごろ奥州市江刺愛宕の県道で自転車が対向車線にはみ出し乗用車と衝突しました。この事故で自転車を運転していた北上市相去町の会社員高橋一也さん(63)が県立胆沢病院に搬送され、頭を強く打つなどして約2時間後に亡くなりました。高橋さんが乗っていたのはロードバイクでヘルメットは被っていたということです。

県内では8月に入って交通事故により5人が亡くなっています。県警は相次ぐ死亡事故の発生を受けて11日から16日まで交通死亡事故多発注意報を発令して注意を呼びかけています。