霧島マナ
きりしままな
CV:林原めぐみ(※)
アニメ新世紀エヴァンゲリオンを題材にしたゲーム鋼鉄のガールフレンドを初出とするオリジナルキャラクターにしてメインヒロイン。
シンジ達の通う第3新東京市立第壱中学校2年A組への転入生で、初対面から積極的にシンジと交流を図る。
設定に矛盾が見られるため登場時期は不明だが、アニメ本編の10話以降~15話以前と思われる。
身体的特徴
2001年4月11日生まれ / 14歳 / O型
ややぼさぼさした栗色の髪を外跳ねのショートシャギーにしており、薄青い瞳、垂れ目と濃い眉、人懐こい笑顔が特徴。
髪型に関しては初登場時は後ろ髪の襟足が一纏りに揃えたまとめ髪だが、物語が進むにつれて段々と左右に膨らんでいく。
カットによって変わるため厳密ではないが、身長はシンジよりも明確に低く、スレンダーという設定もあってエヴァに登場する14歳の女性キャラクターとしては一番小柄(「鋼鉄のガールフレンド ビジュアルブック」での表記によれば、身長150cm・体重40kg)。
生い立ち・性格
出身は鹿児島県阿久根市。
明るく積極的で人懐っこく異性との距離を感じさせない社交的な性格に見えるが、実際はかなりのナルシストで世界なんかどうにでもなれと常に思っているなど、お世辞にも内面は真っ当とは言い難い。仮に目の前で両親が死んでも、「あ、そうなんだ」と思うくらいに闇が深い。
自分が美人であることを認識しており、自分に好意を向ける相手に対して、無意識にそれを最大限に生かそうとするところがある。いわゆる男を顎で使う女王様気質の持ち主。
これは「鋼鉄のガールフレンド ストーリーブック」など関連資料によれば初期案では、マナ・ムサシ・ケイタ三人組はタイムボカンシリーズの三悪のようにシンジ達の敵としての登場を考えており、マナの性格の一端はそれを踏襲しているところがある。
生い立ちもあって相当に毒舌できつい性格をしており、他人の気持ちや感情の機微に鈍感なところが見受けられ、なにげない言葉で他者を傷つけ、なぜ傷ついているのか理解できない事もしばしば。だが仲間・姉弟とも認識しているムサシやケイタの為なら、命を懸けられるほどの行動力と決断力を持つ。
父親は水没した旧東京の干拓作業員、母親は雑誌編集者。両親との関係はかなり険悪で、13歳で全寮制の学校に入学し別居しているため完全な断絶状態。ちなみに、両親の夫婦仲も別れていないのが不思議なくらいに悪い。
不仲とはいえ両親が健在にも拘らず少年兵となった理由などの説明はないが、相当な問題があったことが窺える。シンジ達とは違うベクトルで人間関係に絶望している模様。
自身も認識しているがかなり衝動的で惚れっぽい性格をしており、当初は演技だったが、物語が進むにつれて碇シンジに明確に想いを寄せていくようになる。
その他
名前の由来は戦艦霧島から。
元々の命名ルールだと艦船名はネルフ関係者のみが持つはずなので、外部の人間である彼女が艦船名を持つのは異例とも言える。
デザインは本編キャラクターと同じく貞本義行氏が手掛けた。
外見は、意図的に綾波レイと惣流・アスカ・ラングレーの中間になるようにデザインされている。
特殊な過去があったりするアニメ本編のキャラと比べ、初見ではある意味常識的で、正統派ヒロインともいえる。
※:当初マニュアルでの彼女の紹介では誰が担当しているのかはゲームを始めるまで秘密になっていた。
第三新東京市に謎の移動物体が襲撃した事件の翌日、エヴァチルドレン達と同じ2年A組に転入してくる。
その転入したタイミングをはじめ、
…などの不審な言動を見せる。
それに加えて、シンジに急接近し仲を深めていくことに嫉妬したアスカから「件の襲撃騒ぎを起こした一派から差し向けられたNERVへのスパイではないか」と疑われる。
その後、謎の移動物体の正体が戦略自衛隊の基地から脱走したロボット兵器と判明。
疑惑が深まる一方でシンジとの関係は次第に親密になり、芦ノ湖へのデートでは(選択によっては)キスしたり混浴風呂に入るほどになっていく。
しかし彼女の謎の行動は言い訳できないレベルで怪しいものとなり、謎の少年との接触をシンジに目撃され、NERVやアスカからの疑いの目も強まっていき……。
この先ゲームのネタバレ注意
その正体は戦略自衛隊の情報科に属する少年兵にして、NERVから機密情報を奪うべく送り込まれた諜報員…つまりアスカやNERVの危惧していたスパイである。
シンジに近づいたのも、色仕掛けで篭絡し目当ての情報を聞き出すためだった。
元々は戦自の開発したロボット兵器、トライデント級陸上軽巡洋艦『雷電』・『震電』のパイロット候補だった。
だがトライデントには高い機動性を誇る代わりに操縦席にかかる激しい振動で搭乗者に大きな負担を強いる欠陥があり、マナもこれにより内臓を傷めてしまい、パイロットを降ろされていた。
これを踏まえ、操縦席を改良するために目をつけられたのが、使徒との激しい戦闘を行っていてなおかつ少年少女がパイロットを務めるエヴァンゲリオンだった。
極秘であるエヴァの情報を得るため、ちょうどエヴァチルドレンと同い年だったマナに白羽の矢が立つことになる。
しかし彼女はその一方、少年兵時代からの友人であるムサシ・リー・ストラスバーグと浅利ケイタ両名のトライデントによる脱走も手引きしていた。
ケイタが捕えられたことでこのことが戦略自衛隊にばれ、更に既にスパイだという事を知って利用するつもりでいた碇ゲンドウ達の手により捕えられ、そのまま恩に着せるために戦略自衛隊に引き渡されてしまう。
その後、彼女は脱走したトライデントのパイロットを誘き寄せ、降伏させる人質・餌として利用される事になる。
マナに騙され、父に利用されたと落ち込んでいたシンジだが、加持リョウジとアスカに発破をかけられたことで奮起し、協力するトウジとケンスケの三人で彼女を救い出そうとする。トウジ達の焚火で戦自の隊員を引きつけて、無人になった拠点に侵入したシンジはマナと接触するが、そこに出現したトライデントにより事態は混迷を極め、マナはパイロットのムサシに連れ去られてしまう。
エヴァとは違う意味で機密の塊であるトライデントをパイロットごと全て隠滅するため、N2爆弾をのせた戦略自衛隊の戦闘機が近づく中、シンジは彼女を救出しトライデントを制止するためにレイ・アスカと共に出撃することになる。
追加エピソード
トライデント脱走事件以前…戦略自衛隊の兵学校でのムサシ・ケイタとの交流、そして彼らが脱走に至った経緯が描かれた。
ムサシとの会話でマナが諜報員に転身した理由も語られ、前々から人殺しの兵器であるトライデントを善く思っていなかったこと、敵であろうと兵士を殺すことでその家族を悲しませたくなかったことを明かした。
だがムサシからは「自分が撃つのをためらって、俺が撃たれてもいいってことか?(意訳)」と訝られており、人命の尊さを理解した上で覚悟を決めている彼と比べて兵士としての甘さが如実に描かれている。
その後、最後の搭乗となるトライデントの操縦席でムサシから「トライデントで遠い南の島まで逃げ切って、島を自分たちの国と主張して楽園に変える」と夢のような計画を語られ、ムサシ・ケイタとの三人だけの秘密として共有する。
しかし隊員食堂での夕食中、脱走計画について語るケイタにムサシから「厳しい環境でやっていくための希望としてでっちあげた嘘」だとその真意が明かされる。
裏切られたと思ったケイタは泣きながら食堂から走り去り、その先でケイタは他の訓練兵たちから暴力を振るわれてしまう。
ボロボロにされ、嘆くケイタを見たムサシは「大人たちを見返してやるか」と脱走計画の決行を宣言。
マナは2人を止めようとするも叶わず、トライデント2機で基地から脱走する両名を見送った。
追加エンディング
特別編で新たに追加されたエンディング…通称ダメエンドでは、自暴自棄になり第3新東京市から逃げ出したシンジと偶然再会し、昭和歌謡『神田川』の歌詞の二人のように狭い下宿で初々しい夫婦のような生活を送ることになる。
オリジナル版からの既存エンディング3種(通称マナエンド、加持エンド、アスカエンド)では切ない別れとなるシンジとマナが唯一結ばれる結末であり、ある意味ハッピーエンドではあるものの、
- 使徒やNERV、戦自の問題などがすべて投げっぱなしになっている(後述するようにアスカもパイロットを辞めるため、使徒と戦えるのが実質レイのみという絶望的状況。そもそも本編準拠で考えればシンジも即刻連れ戻されるはずだが…?)
- パイロットを辞めて加持の押しかけ女房として同棲するアスカ
- 一人暮らしでフリーになったミサトを露骨に狙った言動をする日向マコト
…などのおおよそ本編らしくない+キャラ崩壊ともとれる展開を迎えるかなりのトンデモエンディングでもあるため、賛否が分かれることになった。
元々からかなり積極的な性格の持ち主ということもあり、ちょい役としては勿論、恋愛対象外のキャラクターとしてシンジとアスカ、レイの関係を引っ掻き回す火付け役としての登場も多い。そういった事情もあって、ゲーム由来キャラクターとしての登場数は最多だろう。一方で、LMS(エヴァ)でマナがメインヒロインになる作品は登場作の総数に比べるとそう多くない。
本編以上にひょうきんだったり、大雑把だったり、ゲームマニアだったりと少なくない性格改変をされているキャラクターでもある。
名前、上述のスレンダーという身体的特徴や内臓を傷めているという設定などから所謂、マナ板キャラとされることも(余談だが、「鋼鉄のガールフレンド特別編」では胸が小さい事を気にしているセリフが追加され、名実ともに貧乳キャラとなっている)。その他、少年兵という設定から鍛えていて筋肉質で腹が割れていたり、軍隊の癖があったりとネタキャラとしての登場も多い。
両者が共に登場するときは同じゲーム登場キャラクターということもあり、タイプはまるで異なるが山岸マユミと仲が良く、一方でアスカとは犬猿の仲という場合が少なくない。また「ぷちえぶぁ」ではマリの巨乳ぶりに対して敵愾心を燃やしているシーンがある。
新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」にも登場する。ただし「鋼鉄のガールフレンド」とは性格・外見はともかく立場などは異なっている。本作では最初から第壱中学校の生徒で、音楽部の部長を務めている。ルート次第では彼女との結婚も可能。
一部では「何故ヱヴァンゲリヲン新劇場版に出さなかったのか」との声もあるなど、ゲームオリジナルキャラながら一定数の根強い人気もあるキャラである。
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