選り抜き記事
本項で解説する地方病とは、山梨県における日本住血吸虫症の呼称であり、長い間その原因が明らかにならず住民を苦しめた感染症である。ここでは、その克服・撲滅に至る歴史について説明する。この疾患は住血吸虫類に分類される寄生虫である日本住血吸虫の寄生によって発症する寄生虫病であり、ヒトを含む哺乳類全般の血管内部に寄生感染する人獣共通感染症でもある。
病名および原虫に日本の国名が冠されているのは、疾患の原因となる病原体(日本住血吸虫)の生体が、世界で最初に日本国内(現:山梨県甲府市)で発見されたことによるものであって、日本固有の疾患というわけではない。日本住血吸虫症は、中国、フィリピン、インドネシアの3カ国を中心に、年間数千人から数万人規模の新規感染患者が発生しており、世界保健機関 (WHO)などによって、さまざまな対策が行われている。……
- 『ふらんす』は白水社が刊行している雑誌である。フランス語やフランス語圏の文化を専門とする。1925年に創刊し、2015年時点での発行部数は会社発表で8000部ほどである。毎月、下旬に刊行される……
- ゲーム理論とは、経済や社会における複数主体が関わる意思決定の問題や行動の相互依存的状況を数学的なモデルを用いて研究する学問である。自分の利得が自分の行動だけでなく他者の行動にも依存する「戦略的状況」を対象とする……
- ティンツフィールドは、イングランド南西部サマセットの、ノース・サマセット、ラクソールに位置する、ヴィクトリア朝に建てられたゴシック・リヴァイヴァル建築の邸宅およびその地所を指す。1830年代に建築されその後大拡張され、現在は一般公開されている……