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分からないわけではないよ。 原則から解説する。 二刀流で出すということはDHをゲームの開始から放棄するわけで、一方の大谷も完投するわけではない。 DHを放棄した登板では打席に立つわけだが、降板すれば通常は打席も退く。そうしない方法は一時的に外野を守ることだ。 先日はそのような起用があった、二打席目と三打席目の間でピッチャーからライトへ動き、三打席目の後にベンチへ退いた。 理由は2つあったと思う。 DHを放棄して大谷が退けば並みのピッチャーが打席に立つ。その打順でのプロダクションはトップクラスの打撃力である大谷と打撃での貢献がほぼゼロのピッチャーの合計になる。1ゲームで打順2番は4打席から5打席回ってくると思うが、3打席以上を大谷へ打たせないと打順2番のプロダクションはブレークイーブンしないと思われる。第三打席を打たせるため必要だったから大谷はライトを守った。 もう1つはピッチャーが交代した後のケアの問題だ。降板後は肩の炎症を抑えるためアイシングをするのが一般的だ。それは降板後に時間を置かずに行わなければならない。従ってゲームの最後までライトを守ることはできなかった。第三打席が終わったから大谷は退いた。 さて本題だ。 DHを放棄した場合、大谷が交代した後のピッチャーの打席で代打の野手が必要になる。大谷へ第三打席を打たせる前に降板させることが必要になったらその場合も野手が必要になる。 DHを放棄することでゲームの開始時には野手が1人少なく出場することになるが、ゲームが終わるまでの間には野手の起用が多くなる可能性が高い。 ベストケースは大谷が完投することだが、過去の登板を見ても100球以上を投げさせることはないと思われる。 可能性が低い大谷の完投に期待するよりは、大谷を打たせずピッチングだけをさせる方がベンチメンバーの起用を少なくできる確率が高い。後者の方がリーズナブルだと思う。 これが回答だ。 やや蛇足だが。 この回答を書くため情報を確認していて驚いたことがある。 このゲームがあった日、アクティブロスター26人の内訳はこうなっていた。 ピッチャー:15人 キャッチャー:3人 その他の野手:8人 大谷はDHで出場していない。 ゲームスタートの時点で、キャッチャー1人とその他の野手8人全員がスターティングラインナップに使われた。 従って、ベンチスタートの野手はキャッチャー2人だけだった。 長年MLBをウォッチしているが、こんなロスターの構成は見たことがない。 大谷の起用を度外視しても、内野外野に1人でも怪我人が出たら交代要員はいなかった。 怪我人が出たらDHを放棄し、DHでスターティングメンバーだったゴセリンを守らせるつもりだったのだろう。 DHを放棄した場合で大谷が交代しピッチャーが2番へ入っても、代打で出す野手はキャッチャーしかいなかった。それも1回しか代打できない。キャッチャーの控えは万一のためにベンチへ残すのが常識だからだ。 当日のトランザクションはこうなっていた 05/28/21 Los Angeles Angels placed SS Jose Iglesias on the 10-day injured list. Left hamstring strain. 05/28/21 Los Angeles Angels recalled C Anthony Bemboom from Salt Lake Bees. 内野のイグレシアスをILへ登録する代わりにコールアップしたのがキャッチャーのベンブームだった。 (他にピッチャー同士の入れ替えがあった) つまり、今日の異常事態以前から野手11人ピッチャー15人のロスターだった。 パンデミックの影響でロスターが28人だった2020年は例外としてピッチャー15人というのは前代未聞だと思うが、これは明らかに大谷を使うために負った弊害ということになる。 いずれ質問があれば解説することになるだろう。
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ID非表示さん
2021/5/30 12:56
エンジェルスのロースターが異常だという人がいるが 普通でも投手はローテーションが5人ブルペンが7人の構成 チームによってはローテーションが6人もあるので投手は13~14人登録 大谷は野手でもあるので15人は驚くようなことではない つーか怪我続きで野手が不足してる状態なので普通のロースターとも言える そもそもMLBのロースターは外野の控え一人内野の控え一人保守の控え一人 ユーテリティ1人って感じで野手はギリギリで登録される そして登録選手が固定される訳でも すべてベンチに入る訳でもないし逆もまた然り