往診家族療法を引き継いでくれる精神科医師が欲しい。 |
<引き籠りの患者さんを救いだす> |
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大空クリニック 院長 水野昭夫 (昭和18年4月2日生まれ) |
私は今年の4月2日に80歳を超えました。後継者がなければ職員も患者さんも不安を覚える年齢。後継を探すことは絶対的に必要なことと自覚出来てきて、具体的な求人行動を始めることにしました。 だけど未だ仕事を辞める気にはなれません。我が国の歪んでいる精神科医療の改革を目指して頑張りたいのです。そこで、当面は私が院長を務めます。しかし、数年間一緒に働いて頂いて、<この先生なら私の運営方針の中核を守って頂けるぞ!>と判断できれば、院長職を下りてお任せしたいと考えています。 その場合には<土地・建物を市価の半額>で買収して頂けると嬉しいなあ! 買収が経済的に困難と迷われるなら、私が筆頭株主の会社(健康医療開発)の所有にして賃貸料を払って頂くという手段でも結構です。額は30万円/月くらいにして頂けると残りの日々を楽しめるかな。 所在地 宮崎市松山2-2-6 電話番号 090―3195―2025 大空クリニック院長・㈱会社健康医療開発代表取締役 水野 昭夫 2023年6月2日 |
1. クリニックの所在する場所 |
宮崎市の中心部、大淀川の北側に所在する橘公園の近くに有ります。近所に瀬頭神社があって、大通りは老松通りと呼ばれているのですが、「瀬頭」の意味は、この地域まで太平洋の潮が押し寄せてきていたということなのでしょう。 海からの距離は略3キロかな? 川の流れが潮の満ち干を教えてくれる距離です。車・電車・飛行機という移動手段が現れるまでは、長距離旅行や運送には陸では荷馬車、海上では船だったのですが、大量の荷物を運ぶには船が一番だったのでしょう。神戸からのカーフェリーが入港する宮崎港はこの大淀川の川口にあるのですが、明治時代以前の江戸や大阪から宮崎にやって来る船はこの瀬頭あたりまで登ってきていたらしいのです。 その流れがあってか、観光ホテル街として賑わっていた市街地。ところが十年ほど前から大きなホテルは宮崎観光ホテルだけとなってしまいました。他の4、5ヶ所のホテルは大型マンションになったのですが、中級労働者が中心の居住地としての雰囲気が大きくなったのは、私としてはむしろ住みやすくて良い気分です。 |
2.往診家族療法を中心とする治療手段 |
私は往診家族療法と称して<家の中に引き籠った患者さん、病院まで連れて来れない家族>を対象に、全国を奔走しています。一人の子供の問題には家族が深く絡んでいるのですが、家族から依頼があると断れなくて何処にでも出かけているのです。<金曜の午後に出発して、日曜の夜に帰る>というスタイルの往診旅行を殆ど毎週繰り返しています。 数回の往診を重ねて、本人が<この先生のところに行ってみるかな>という気持ちになってくれた段階で、宮崎に連れて来るのです。「この家を離れていろんな人を見てみようよ。自分と似た人を見つけるとホッと落ち着いて、ここに来て良かったと、嬉しくなるよ」という言葉を受け入れて貰えて。 クリニックに隣接する<自由を拘束しない自立支援アパート>に居住してもらい、訪問看護・デイケアを中心とする治療手段で<患者さん同士の交流の輪を広げ、社会に参加する訓練>を始めて行くのです。 医師・看護師・ケースワーカー・作業療法士・心理療法士が一丸となってチーム医療を進めるのですが、患者さんの心を根底から動かし、立ち直りにまで持っていくのは<患者さん同士から生まれる友情と信頼>なのです。 薬物の使用は最小限に抑えています。電気ショック(ES)は絶対使用しません。これは国家と悪徳病院が手を組んだ明白な犯罪行為と考え、廃止運動をさらに拡大して行くつもりです。 自立支援アパートは4階建ての古いホテルを改造したもので、各部屋にトイレと浴室があります。しかし、炊事場は無く、各階の一角に簡単な共同台所があるだけです。 そこで、朝昼晩の食事はクリニックとアパートの間に所在する「テゲテゲ倶楽部」に食べに行くこととなっています。これが治療的にも役立っているようで、「テゲテゲ倶楽部」はいわば大きな家族の居間のような場所と考えて頂いて良いでしょう。 此処ではパソコンやカラオケ、将棋や囲碁や麻雀などが楽しめます。グランドピアノが置いてあって、私はシューベルトの水車小屋の娘を火曜の夜は殆ど毎週歌っています。 重症の患者さんのためには家族も同居できます。この自立支援アパートの集団は<大きな一つの家族>と考えて頂いて良いでしょう。 |
3.市民に呼び掛ける大きな看板 |
クリニックの老松通側には大きな看板が掲げてあります。<世界中の殺戮兵器を無くすこと>と、<脳電気ショックを批判する>看板なのですが、以下の写真を見て下さい。 上の段に、<脳電気ショックは拒否すること! 電気で脳細胞を破壊し、記憶力、思考力を抑え、半人間にして管理しやすくする完璧な犯罪。安上がりの医療政下に国家と悪徳病院が狡賢く手を結んだ完璧な人権侵害>が上の階に。 下の段に、<国連の5大国特権を廃止させ、世界中の殺戮兵器の全廃を目指そう>と記載して、更に具体的に記載しています。 <5大国は拒否権を持ち、核爆弾を持てる>など許せない。「その他の国は隷属しろと言っているのだが、弱い国はテロに走り、悲惨な戦争へ向かうことになる。 原発を過疎地域に、アメリカ軍隊を沖縄など特定の地域に・・・などという発想も狡賢い<力を持つ富裕層の貧困層への身勝手な押し付け>。全ての人間が平等になり、初めて心からの幸せが生まれる。 殺戮兵器を全廃し、初めてオリンピックを楽しめる。今のままでは、無様で身勝手な5大国の威圧関係を騙し隠すための卑劣な似非祭り」。マスコミはこの<詐欺犯罪行為へのとんでもなく幼稚な共犯者>。 健全な子供ほど「力で抑え込もうとする親や大人」に徹底的に反抗する。大人の側が変わらなければ、家族・社会は崩壊する。この子供達は「5大国特権は国連の容認され難き汚点」と表現する。 ・・・3年ほど前に宮崎市は、この看板を「広告条例違反だから撤去しろ」という文書を送ってきました。私は「これは広告ではなくて、市民への呼びかけなんだから撤去なんかしませんよ。更に拡大し行く予定です。それでも撤去しろと言われるのなら裁判しましょうよ。そうなったら、僕としてはむしろ嬉しいなあ」と返信したら何も言ってこなくなっています。3年も経つんだからもう認めてくれたということなのでしょう。 |
・・・3年ほど前に宮崎市は、この看板を「広告条例違反だから撤去しろ」という文書を送ってきました。私は「これは広告ではなくて、市民への呼びかけなんだから撤去なんかしませんよ。更に拡大し行く予定です。それでも撤去しろと言われるのなら裁判しましょうよ。そうなったら、僕としてはむしろ嬉しいなあ」と返信したら何も言ってこなくなっています。3年も経つんだからもう認めてくれたということなのでしょう。 |
4.給料のこと |
薬物はなるべく使わないなどの仕事の内容上、あまり高い給料は出せません。100万円ほどは欲しいでしょうが、基本給は40万円、後は努力給ということにさせて下さい。 仕事量に応じての努力給というのは<主治医となった患者さんから頂く収入の50%が主治医のもの>ということです。すると、患者さんによりますが、30万円~60万円にはなるでしょう。つまり努力されれば100万円近くにはなるということです。 |
1.跡継ぎドクターが欲しい |
30年以上前から家の中に引き籠り、病院へ<行こうとしない患者さん>・<連れて行けない家族>のために「往診家族療法」と称して、全国を走り回っています。しかし、76歳を超えましたので、跡継ぎドクターが欲しくなりました。 家族の中での会話もできなくなっている患者さんが多いのですが、その家族の中に入り込んで、<ちぎれかけている親子兄弟の繋がりを結び直して行く>のです。一人の患者さんだけが悪いのではなく、家族全体に問題があり、改めるべき責任があると発想して。患者さんを<治療せずに家の中に放置するのは虐待行為>です。 家族と患者さんの中間に立って、話し合いを進めて行く工夫をするのです。その家に泊めて頂くこともあります。お酒を飲んだり、お風呂に入ったりして泊まっていると、家族の一員かのように患者さんが信頼を寄せ始めてくれるのです。 すると、「暫くこの家を離れてみようよ。自立支援アパートという所に住むと、『俺だけじゃなかったんだ。俺と同じような悩みを持って行き詰まった人がいっぱい居たんだ』と知ることができる。すると君の気持ちも楽になるぞ!」・・・等という提案が出来始めることになる・・・。 こうして、自立支援アパート「如月おおぞら別館」に住んで頂き、大空クリニックのデイケアと訪問看護という治療手段で対人交流を復活・改善し、社会参加への意欲を現実化して行くこととなるのです。 民間救急隊を使って、強制的に病院に連れて行くのは最後の最後の手段です。話し合いもなく強制的に連れていかれると、心に<修復不可能な深い傷>を負わせてします。 |
2.おおぞら別館のこと |
古いホテルを改造した4階建てのアパートです。24室あるのですが、病院や施設に入らなくて済むようにクリニックの南側に隣接しています。家族も一緒に住めます。 <閉鎖病棟への長期間閉じ込め、薬物大量投与、電気ショックなど、患者さんの人権を侵害して苦しめる反治療的処置>を避けるために家族も治療に参加してもらうのです。 ここでは過剰な管理はしません。部外者の夜間侵入を避けるため、夜間ロックなどの取り締まりはします。しかし、居住者は鍵で自由に外出できます。 暴力・暴言、お金の貸し借り、執拗な宗教勧誘などは絶対禁止ですが、それ以外は完璧に自由で一般のアパートと変わりません。ただ、部屋に一人で引き籠り続けないために<週一回の大空クリニックへの外来診察・デイケアへの参加>などは要求されます。 それができない症状の場合には<医者の往診、看護師や社会福祉士の訪問看護>などは受け入れて貰わなければなりません。 |
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左側の森が瀬頭神社、大淀大橋を降りて宮崎駅に向かうところ |
3.テゲテゲ倶楽部 |
如月おおぞら別館と大空クリニックの間に所在する「テゲテゲ倶楽部」は大きな家族の居間のような空間です。 朝昼晩の定食が食べられます。(友達や家族が来たりして外食を希望するなどの場合には<前日までに断れば良い>ことになっています)。各階の隅っこにある簡易厨房で自分で炊飯する人もいますが、<テゲテゲ食堂で三度の食事を繰り返す>ことは人との交流を活発にするための大きなチャンスになるのです。 テレビ、パソコン、グランドピアノ・ギター・カラオケなどが備えてあり、囲碁・将棋・麻雀などが楽しむコーナーもあります。卓球、ボディビル、ミシン・機織機などの部屋も隣接していて、自由に使えます。 |
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4.中庭 |
野菜や花の畑、金魚やメダカやドジョウや蟹が生息している池があります。この池は日々造成中。岩や土や古木などを持ってきては完成に近づいています。水鳥やトンボも飛んできますが、いずれはホタルを光らせようと目論んで。 さほど広くないのですが、キャッチボール・バスケット・テニスの壁打ちなどの楽しめる庭もあります。 おおぞら別館の南側を流れている大淀川の河川敷も楽しめます。九州で2番目に大きな大淀川。海が近くて、潮の満ち干が明瞭で、時間を知らせてくれます。瀬頭神社という神社が近くにあるのですが、この名前の由来は<此処まで潮波が迫っていた>ということなのかな? |
5.別館の壁の呼びかけ看板 |
「国連の五大国特権を廃止させ世界中の殺戮兵器の全廃を目指そう」という呼びかけが掲載されています。その続きも記しておきましょう。 |
●<五大国だけが拒否権を持ち、核爆弾を保有できる>などの勝手は許せない。「私達に隷属しなさい」と言っているのだが、それはテロを生み、悲惨な戦争へ向かわせる悪いエネルギー。人間がいつまでも奴隷のままで居れる筈がない。 ●原発を過疎地域に、アメリカ軍隊を沖縄など特定の地域に・・・などという多数決の決定も<力を持つ富裕層(都市生活者)の貧困層(過疎地域生活者)への身勝手な押し付け>。全ての人間が平等になり、初めて心からの幸せが生まれる。 ●そこで初めてオリンピックを心の底から楽しめる。今のままでは、身勝手な五大国の威圧関係を騙し隠すための卑劣な似非祭り。マスコミはこの<詐欺犯罪行為へのとんでもなく軽薄な共犯者>。 ●健全な子供ほど「力で抑え込もうとする親や大人」に徹底的に反抗する。大人の側が変わらなければ、家族・社会は崩壊へ向かう。 |
これは<富裕層が貧困層を食い物にして今のままの小狡い体制を堅持していこうという社会状況を変革して行こう>という呼びかけなのですが、それは<精神科治療の基本に必要である>と考えるからです。 三大新聞やNHKを中心とするマスコミも富裕層からの威圧を乗り越えらないレベルに抑え込まれているという事実を言葉にして改革していきましょう。 |
6.診療時間 |
午前 | 午後 | |
月曜 | 9時から12時まで | 13時から16時まで |
※午後の4時からは県内の往診で出かける。帰りは7時前後。 | ||
<第1週・宮崎市周辺> <第2週・都城市周辺> <第3週・小林市周辺> |
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火曜 | 9時から12時まで | 13時から18時まで |
水曜 | 9時から12時まで | 13時から17時まで |
木曜 | 9時から12時まで | 13時から18時まで |
金曜 | 9時から12時まで | 13時から16時まで |
※金曜の午後4時から日曜の夜までは県外の往診です。 仕事が多すぎて日曜に帰れないときには月曜の早朝便で帰ります。朝の9時には診療を開始するため、6時台から7時過ぎの飛行機で。 ※上記の時間以外でも緊急な場合には携帯電話をどうぞ。仕事中や飛行機や電車の中などで取れない場合には返信します。 |
7.診療手段 |
私達の診療の基本方針は<なるべく薬は使用しない>、<電気ショックなどの人権侵害は絶対しない>です。電気ショックはロボトミーの禁止(1965年頃かな)後少なくなっていたのですが、最近は公立医科大の医学部をはじめとする多くの精神科病院で増えてきています。 国家財政の赤字を減らすため、医療費の節約をしようという意図からスーパー救急病棟政策が生まれたのです。具体的に説明すると、次の二つがこの政策の基本です。 ・早期退院を目指すために3か月以上の長期入院患者は3割を超えてはならない。 ・看護師や医師の数を一般病棟の1.5倍に増やす。すると診療報酬はほぼ3倍に増える。つまり、病院収入は5割前後増収となる。 3か月以内に退院させれば病院は5割の増収となるということなのです。そのための手段としては電気ショックが一番ということで、人権侵害が平然と行われることになってしまっているのです。 電気ショックはイタリヤの屠殺場から生まれたものです。牛や豚を殺す前に電気ショックでおとなしくするという手法を見て「これを人間にも」となったものなのです。つまりの脳細胞を<電気で焼き殺して、考える力・怒る力・記憶する力を抑え、家族や職員の安全を優先させる>という行為なのですが、<完璧な人権を侵害する犯罪行為そのもの>と言えるでしょう。 |
治療の中心は精神療法なのですが、症状によっては薬物の使用は必要です。しかし、薬物使用は精神療法を進めていくための手助けとしての手段(=補助手段)と考えるべきです。薬を飲むだけでは治療の進展はないのです。 精神療法は精神科医師や心理療法士の個人面接で開始されるのですが、訪問看護、デイケアなどの手段で対話する対象を増やして行って初めて治療が完成に向かうのです。そこで私たちはこの<訪問看護、デイケア>という二つの治療手段に重点を置いて頑張って来ています。治療スタッフ全員が各々の視点からの意見を出し合い討論することに意味がある訳で、「チーム医療」と呼んでいます。 医師、看護師、作業療法士(OT)、社会福祉士(CW)、心理療法士(CP)が一つの治療チームを作り、<患者さん同士の交流の輪を広げ>、<もう一度社会に参加させる訓練>をしていくのです。 治療を始めて、集団の中に適応していくための誘導をして行くのは職員です。しかし、患者さんの心を腹の底から動かし、立ち直りにまで持っていくのは<患者さん同士から生まれる友情と信頼>なのです。 |
8.訪問看護 |
デイケアへの参加が受け入れられず部屋に籠る患者さんの場合、訪問看護が必要な治療手段です。医師の往診という手段も使いますが、他のスタッフのように頻回の訪問は難しい。他のスタッフであれば訪問回数も滞在時間もかなり伸ばせるのです。 初めは部屋掃除や買い物などの段階から、ドライブや外食や買い物に誘うなどに至り心が柔らかくなると、「デイケアにも出てみようよ」と誘えるようになるのです。 訪問看護者は患者さんの母・父・兄弟・姉妹といった関係になるのです。 |
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9.是非お来しください |
給料はさほど高くは出せないのですが、基本給は40万円。仕事量に応じてもらえる努力給が約20万円から100万円かな。 私が仕事が出来なくなったら(あと20年はしたいと思っていますが、そう願望のままには行かないでしょうから)経営権も移譲できるようにさせて頂きたいと思います。医療法人を新設するなどの手段を準備して。 |
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全員76歳。僕は右端。 |