熊本県内の宿泊施設でのべ1万1千人以上の予約がキャンセルに
記録的な大雨の影響で熊本県は県内の宿泊施設でのべ1万1千人以上の予約のキャンセルがあったと発表しました。
このうち、およそ300人のキャンセルが出た天草市のホテルでは、準備していた食材を廃棄するなど、大きな損失を受けました。
天草市の下田温泉にあるホテル「望洋閣」は、例年、お盆の時期が1年を通して最も宿泊客が多く、62室ある客室が家族連れなどでほぼ満室になります。
ことしも例年と同じように予約が入っていましたが、11日に大雨の特別警報が出され、その日のうちに県外からの客を中心に44件のキャンセルの連絡を受けたということです。
その後も、キャンセルが相次ぎ、13日までの3日間であわせて88件、300人ほどにのぼりました。
大雨によるホテルの建物などへの被害はありませんでしたが、準備していた食材を廃棄したことなども含めて、600万円ほどの減収になるとみられるということです。
「望洋閣」の藤本貴士社長は「いちばんの繁忙期に重なったのは非常に厳しいと感じます。まだまだ夏は長いので、ぜひ天草に来て楽しんでほしいです」と話していました。