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府中町強盗殺人事件 少年(16)と男(18)を起訴・広島

2025年8月15日 19:19
府中町強盗殺人事件 少年(16)と男(18)を起訴・広島

安芸郡府中町の公園で男性が殺害された事件で15日、16歳の少年が強盗殺人の罪で、18歳の男が強盗致死の罪でそれぞれ起訴されました。2人はどんな人物だったのか、知人が取材に答えてくれました。
広島地検は15日、安芸郡府中町の建設作業員の少年(16)を「強盗殺人」の罪で、安芸郡海田町の建設作業員の徳永孝志被告(18)を「強盗致死」の罪でそれぞれ起訴しました。
起訴状などによると2人は4月、女(18)と共謀し、東京都の会社員の男性(当時52)が援助交際をしていると因縁をつけ、府中町の公園に誘い出し金を要求。男性の頭などを、木の棒で殴るなどした上で金品を奪って死なせた疑いです。広島地検は少年について殺意があったとしました。
広島地検は7月、更生のための保護処分が必要かどうかを判断するため、3人を広島家庭裁判所に送致していました。
このうち、少年と徳永被告について、広島家裁は「結果の重大性」から刑事処分が相当と判断。検察官送致、いわゆる「逆送」する決定をし、15日の起訴に至りました。
一方、男性を呼び出したとされる女は「恐喝」にとどまるとして2年間の少年院収容が決まりました。
殺害された男性は、女と知人関係にありました。少年は女と交際していて、徳永被告とは会社の同僚でした。
起訴された2人のうち、16歳の少年は事件を主導するなど、計画性を指摘されています。
その少年を知る人は。

■16歳の少年の知人
「普通に話していればいい子。友達といた時、『みくまりの事件やばくね?』という話をしたとき、自分がやったかも、と匂わせていた。ほんとにやったのかと思った。よくしていた後輩なので、ショックだった」

関係者によると、少年は小学生の頃から素行の悪さが目立っていたといいます。
一方、職場の先輩だった徳永被告。少年に誘われ、3万円の報酬欲しさに事件に関与したとされています。
徳永被告を知る人は…

■徳永被告の知人
「ムードメーカーではっちゃけてくれる感じ。流されやすいところはある。やりたいことなら悪いことでもやっちゃいそう」

関係者によると、徳永被告は、地元の中学校を卒業。進学先の高校を中退し、職に就きました。
小学校の卒業文集には、将来について。

■徳永被告の卒業文集
「(5年生の野外活動では)命の大切さや仲間の大事さについてキャンプファイヤーで感じました。将来に向けて、立派な大人になるための一歩を進むために、中学校でも頑張っていきます」

10代の若者によって引き起こされた今回の事件。起訴された2人は今後、大人と同じ裁判を受けることになります。

改正少年法により、起訴された18歳の特定少年については実名での報道が可能になりました。広島テレビは事件の重大性、社会性などを総合的に検討し、今回、被告を実名で報道しました。

【2025年8月15日 放送】

最終更新日:2025年8月15日 19:19
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