引退した道重さゆみさん、ブログでファンに長文手紙「さみしいです。辛くて本当はどうしようもないです」

ラストライブ前に執筆し、15日に更新

道重さゆみさん【写真：ENCOUNT編集部】

　芸能界を引退した元モーニング娘。で元歌手の道重さゆみさん（36）が15日夜、自身のSNSで思いをつづった。X、インスタグラムでは、前日14日に東京・Zepp Diver Cityで開催したツアー最終公演で自身のラストライブを振り返りつつ、ファンへの感謝を示した。一方で長文の手紙を掲載したブログでは「さみしい」「辛い」と正直に明かした。 【写真】「さゆの字大好きだな」の声…道重さゆみが公開した直筆手紙 　道重さんはXにラストライブの写真を5枚載せ、「幸せだった。愛がいっぱいだった。私の名前を呼んでるみんなの声、ずっと聞いていたかった。ありがとう」とファンに感謝の思いをつづった。インスタグラムでは20枚のライブ写真アップし、「すっごく、楽しかった！！！！　ずーっとずっとこの時間が続けばいいのになぁって思った。終わらないでほしかった。ずっと一緒にいたかった」と振り返った。 　そして、「私から見るピンクの景色、すごくすごく綺麗だったよ　1人1人の笑顔も真剣な顔も泣き顔も全てが愛おしくて、愛おしくて、大好きだった」と呼びかけ、「みんな、ごめんね　そして、ありがとう　永遠に、、大好きです」と謝罪と感謝を記した。 　その後、道重さんはブログに「私を愛してくれた全てのみなさんへ」と題したファンへの手紙を掲載した。ライブ前に書いたと思われる内容で、ピンクの便せん12枚に思いの丈を明かしている。 　まず、手紙を書くことには「すごく悩んだけど」と前置きし、「どうしても後悔したくなて、最後、私の気持ちを手紙にさせてもらいました。ごめんなさい」と切り出した。 　2017年から始まったソロ活動を振り返り、「今の私のまわりには、『天才』がたくさんいてくれています」と記し、自身を輝かせてくれた楽曲制作者、スタイリスト、カメラマンら裏方の人たち称賛。ファンについても「天才」と表現した。 　その後、「やっぱり、心の中に、ずっとごめんねって気持ちがあって」と引退に触れた。 「いっぱいいっぱい悩んで、考えて、日をおいて、冷静になって、想像もして、またいっぱい考えて、それで決めたことなのに、今日が近づくにつれて、悲しくて、さみしくて、時間が止まってほしくて。そうなることも、それも、それもちゃんと想像して決めたことのはずなのに。私が決めたから、私がさみしいなんて言ったら、ダメかなと思ってたけど……」 　そして、「これから大好きな人たちと会えなくなるのが、さみしいです。辛くて本当はどうしようもないです」と正直に明かした。 　続けて「あーあ、私、なんで頑張れなかったんだろって」「なんで離れなきゃいけないんだろう」「自分が弱いせいでそれができなかった。もう、限界だった」「この決断になってしまったこと、ごめんね」などと記し、「自分が決めた事に、こんなにも心が揺れてしまう私がいるということは、みんなの方がきっともっと辛いよね」とファンに問いかけた。 　以降はファンと築いた思い出などを記し、「みんなとの思い出はなくならないから、私はこれから先も、ずっと幸せです」「私はみんなが作ってくれた道重さゆみのまま、ちゃんと生きて、生きて、生きまくっちゃいます」などと宣言。最後は「『ありがとう』『大好き』も、何回言っても足りないし、伝えきれないけど、だけど、本当にありがとう。大好きです　2025年8月14日　道重さゆみ」と締めくくった。 　道重さんは1989年7月13日、山口・宇部市生まれ。03年1月19日、13歳でモーニング娘。に6期生として加入した。歌もダンス未経験だったが、約1万4000人の応募者の中から、オーディションで亀井絵里、田中れいなとともに選ばれた。同時に、ソロ歌手だった藤本美貴もグループに合流。この4人は後に「伝説の6期」とも呼ばれた。 　当初、パフォーマンス力に劣る道重さんは他の3人には出遅れ、目立たない存在だった。だが、06年頃から「毒舌アイドル」のキャラを確立し、「私が一番かわいい」と自己肯定感に満ちた発言が受け始めた。低迷期にあったグループを再び引き上げる原動力になり、12年5月には、新垣里沙の卒業を受けて8代目リーダーに就任。14年11月26日の横浜アリーナ公演をもってモーニング娘。を卒業し、当時の在籍最長記録4329日を打ち立てた（その後、生田衣梨奈が5302日に更新）。 　卒業後は2年間の休業をへて、17年3月から活動再開。ライブ活動を軸に置き、30歳を迎えた際には「10代はかわいい。20代は超かわいい。30代は超超かわいい。『劣化という言葉は私にはないんです。常にピークです。だから、今までで今日が一番かわいいんですよ』となどと公言していた。