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出産施設がない町に「安心して出産できる場所を」 新設の助産院に密着 “50年ぶり”赤ちゃん誕生『every.特集』

2025年8月16日 13:20

■妊娠・出産・産後のケア 子育て支援も

「海とつき」の院長を務めるのは助産師の岩田美也子さん。

海とつき 助産師 岩田美也子 院長
「全く縁もゆかりもなかったんだけど」

「産むところがないと子育て支援にならない」

5年前、地元の住民が“助産院をつくろう”と立ち上がり、足りない資金はクラウドファンディングで集めました。

このプロジェクトに賛同したのが岩田さんだったのです。岩田さんは大学病院で助産師として勤務したのち、川崎市内の助産院で院長を務めていました。

岩田院長
「産んでよかったと思えるような、お産をしてもらいたい」

助産院とは、医師ではなく助産師が妊娠・出産・産後のケアを行う施設。妊婦に異常がみられた場合に備え、小田原市の病院と連携をとりながら、妊婦の希望に添った形でお産をすることができるといいます。

■気軽に子育ての相談ができる拠点に

「おはようございます」

この日は、母親たちの相談会が行われました。

相談会に来たお母さん
「全然最近ミルク飲まなくなっちゃった」

相談会に来たお母さん
「今コメ高騰で離乳食が“パンがゆ”になっているって」

気軽に子育ての相談ができる拠点でもあるのです。

■2回目の出産で助産院を選んだ理由

4月下旬、岩田さんのところへ妊婦健診に訪れた小林さん(5月出産予定)。

海とつき 助産師 岩田美也子 院長
「測りますね」

「腰痛い?大丈夫?」

「とても元気だし、体重もそんなに増えてなくて、でも中の赤ちゃんはしっかりあるので、とてもいい状況」

どうしても助産院で産みたい理由がありました。

小林 侑さん
「(1人目が)コロナ禍なのもあって1人で出産だったから」

夫と4歳の長男、大心くんと出産したいというのです。

小林さん
「とりあえず家族がいる時、道が混んでいない時に出てきてくれればいいなと。それだけですね。あとは元気に生まれてきてほしい」

出産予定日の約2週間前、助産院に小林さんの姿が。出産の兆候が見られ、急きょ岩田さんに相談。そのまま産むことになったのです。

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■助産院「海とつき」で初めてのお産
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