×

出産施設がない町に「安心して出産できる場所を」 新設の助産院に密着 “50年ぶり”赤ちゃん誕生『every.特集』

2025年8月16日 13:20

■助産院「海とつき」で初めてのお産

できるだけ自然なお産をと寄り添う岩田さん。

そして、男の子が産まれました。岩田さんの助産院で初めての赤ちゃんです。

小林さん・夫
「小さい」

小林さん
「ようこそ」

夫・亮一さん
「ちょっと目が開いた」

息子・大心くん
「ほんとだ」

取材班も大雨が降る中、急いで助産院へ駆けつけると、生まれたばかりの赤ちゃんが。

小林さん
「男の子です。お兄ちゃんそっくりな顔で」

大心くん
「天心(てんしん)」

小林さん
「天心くんです」

取材班
「元々きのう健診の日だった?」

小林さん
「健診して、まだ全然出てこないねって。いきなり夕方に、張りはないけど出血があって。ちょっと様子をみようかって」

「よかった、安堵です」

「岩田先生が『我慢しないでいいよ』とか。『こっち来て』とか『あっち来て』とか『背中もうちょっと上げて』とか、そういうのが自然に出るっていうのが、痛いから苦しいんですけど、よかったなって」

■家族立ち会い出産「大事な経験」

岩田さんや家族に寄り添われ、無事に3000gを超える元気な赤ちゃんを迎えることができました。

出産に立ち会った夫と大心くんは…

夫・亮一さん
「立ち会いはすごくいい経験をさせてもらいました。さするから、いきむ時の力で、へその緒が曲がって出てきて、抱っこしてる、切る」

「大心も一緒になって頑張れっていう。家族全員で見たのはすごい、あんまりないんだろうなって、こういう経験は。大事な経験をしました」

「どうだった?」

大心くん
「楽しかった」

岩田さんは突然の出産に大忙し。

岩田院長
「まさか。本当にまさか」

取材班
「無事第一号」

岩田院長
「良かったと思って」

そして、退院の日。

「おめでとう」

■町内の施設で“約50年ぶり”に誕生

真鶴町でのおよそ50年ぶりという赤ちゃんの誕生に、町長が贈り物を届けに訪れました。

真鶴町 小林伸行 町長
「ありがたいしうれしいことですよね。やっぱり赤ちゃんってみんなを幸せにしますよね」

開業したばかりの助産院で迎えた、初めての赤ちゃん。嘱託病院への報告も無事終えたといいます。

岩田院長
「無事に5日の日に退院して、出産時の(赤ちゃんの)体重がこうで、退院時の体重がこうでしたってファクスで送った」

■支え合って子育てする拠点施設に

真鶴町で助産師としての岩田さんの歩みはこれから。

岩田院長
「その人の人生の一部分に関われて、伴走してって良かったって思えるお産ができるっていうのは、助産師として本当に醍醐味だよね」

「家族みんなで支え合って子どもを育てていく。そういうような拠点にここがなれたらいいなって」

(8月13日「news every.」より)

最終更新日:2025年8月16日 13:20
あなたにおすすめ