終戦の日を迎え、戦後80年の節目となります。私の祖父は海軍で南方戦線サイパン、ヤップ島からの帰還兵でした。幼い頃、祖父からよく戦地の話を聞かされました。「船が撃沈され、船材に身体を縛り付けて、一昼夜漂流し救助された」「ヤシの実から油を採り、野鳥やネズミを調理して飢えを凌いだ」「爆弾の破片が今も足に残っている」等 —壮絶な体験談でした。帰国後は、神戸で裸一貫から事業を起こし、戦後復興と高度経済成長を駆け抜けました。
皆様の中にも、ご家族やご親族から戦争の記憶をお聞きになった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今日の日本の平和と繁栄は、決して当たり前のものではありません。祖国のために身命を賭した戦没者の尊い犠牲と、焼け野原からの復興を担った先人達の苦難の上に築かれています。
戦争経験者が少数になる今こそ、私達は、80年という歳月の重みを胸に刻み、平和で豊かな日本を次世代に確実に繋いでいかなければなりません。県民の皆様とともに、安全で安心な兵庫、平和な日本の未来を歩んでまいります。
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兵庫県知事 さいとう元彦
@motohikosaitoH
今年は終戦から80年という節目を迎えます。先日、兵庫県戦没者追悼式を執り行いました。今日の日本の平和と繁栄は、祖国のために身命を賭した戦没者の犠牲の上に築かれていることを忘れてはなりません。この歴史の重みを胸に、次世代に平和な社会を引き継ぐことは、私たち現役世代の使命です。県民の皆
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