世界の裏側ニュースさんのサイトより
https://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12922997680.html
<転載開始>

ポイント:

・反グローバリズムとは?

・参政党(トランプ)支援層のいう「反グローバリズム」との違い

・反グローバリズムの問題の本質と国家主権

・参政党は反グローバリズムの名で信者を釣り上げ、全体主義に誘導しようとしている

 

先日久しぶりに、参政党信者さんから熱烈なアンチコメントをいただいたので、参政党ネタでまとめたいと思います。

 

私は根性が悪いので、アンチコメントをいただくほど、私の中でやる気に転換してもっとそういう記事を書く原動力にしています。やる気の素を提供してくださって、信者のみなさんいつもありがとうございます🙏

 

以前にいただいたアンチコメントに対し、「あなたは私の投稿の内容そのものには具体的に証拠をもって反論できないから、人格攻撃をされているのですよね」と質問したところ、ある女性は「参政党は反グローバリズムだからー!」と叫ばれていましたが。

 

それをいうなら、私もそうなんですよね。トランプ一期目の前から、このブログにも「反グローバリズム」カテを作っていた程度には私も反グローバリズムです。

 

ただ私はそこで、反グローバリズムを避ける唯一の方法は国家主義(ナショナリズム)しかない!とは思わなかったこと、また私自身は特に「私は反グローバリズム!」などと他人に言う必要を感じることがなかっただけです。

 

またそのやり取りから、この人たちはいったいどれだけ反グローバリズムを理解しているのか気になっていました。

 

まずは基本のグローバリズムの定義から。


★一般的な「グローバリズム」の意味とトランプや参政党の考える「ザ・グローバリズム」の違い

 

一般的な意味でのグローバリズムの定義

 

グローバリズムとは、国家や地域の枠を超えて、経済、文化、政治、情報などが世界規模で統合・相互依存する現象や、それを推進する思想・政策を指します。具体的には、以下の要素が含まれます。
 
  1. 経済的側面:自由貿易、グローバルなサプライチェーン、多国籍企業の活動を通じて、経済が国境を越えてつながること。例として、TPPやEUのような貿易協定が挙げられます。
  2. 文化的側面:インターネットやメディアを通じて、言語、文化、価値観が世界中で共有・融合されること。例として、ポップカルチャーやSNSの普及が挙げられます。
  3. 政治的側面:国際機関(国連、WTOなど)や国際協定を通じて、グローバルな課題(気候変動、テロ対策など)に共同で取り組むこと。
  4. 技術的側面:情報技術の進展により、通信やデータ交換が瞬時に世界中で行われるようになること。
メリット:経済成長、技術革新、文化交流の促進、国際協力の強化。 

デメリット:国内産業の衰退、格差拡大、文化の均質化、国家主権の弱体化への懸念
グローバリズムは賛否両論あり、推進する立場(自由貿易や国際協力を重視)と、反対する立場(保護主義や地域の独自性を重視)で議論が分かれます。

文脈によって意味合いが異なる場合もあるので、具体的な話題(例:経済、環境)に応じて焦点を絞ると理解が深まります。

 

👉つまり国際的な協調を重要視する考えがグローバリズムで、これは国家主権を侵害する恐れがあると。

ただ、トランプ一期目から広く「反グローバリズム」というコンテクストで言われる場合、SNSで「グローバリズム」と言われるキャンペーンに反対するという限定的な意味になっています。



★MAGAや参政党などのオルト右翼が否定していた「グローバリズム」的な政策はもっと細かい政策に限定されたもの

・バイデン政権で他の国に広く押し付けられたネオリベ思想(LGBTや二酸化炭素で温暖化説をベースにした新しいエネルギー源の模索や畜産業・肉食の否定)

・コロナ政策として、世界保健機構などワクチン接種やマスク着用などの取り組みが各国に強制されたこと

・世界経済フォーラム(WEF)が推進するネオリベ思想などに基づいた昆虫食やスマートシティ構想やデジタルIDの推進、デジタル監視社会などの推進

・ウクライナ戦争においては、欧州は自国の国益を無視して、アメリカやEUに押し付けられた対ロシア経済制裁、ウクライナへの支援の強制

(イギリスのEU離脱も有名な反グローバリズム的な動きですが、彼らはあまりこの点には触れてないので割愛)

だいたいこんな感じで、具体的な個別の政策を「グローバリズム」だと批判していました。


★神谷の考える「反グローバリズム」とは

これについてこの参議院での質疑応答がわかりやすかったので、これで説明させていただきます。

 

 

これに対する書下ろし一部と、私見はこちらにまとめてあります。

 

 

神谷氏が列挙した「反グローバリズム」として石破首相に改善を求め、トランプの真似をしろと言っていた具体的な政策:

 

 

SDG政策( Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標 )

 

パリ協定や脱炭素政策もその一部です。

 

 

コロナパンデミック条約を押し付けたWHO(世界保健機関)の脱退
 

 

・ウクライナ支援の見直し

 

多様化促進のDEI政策見直し

 

・政府によるSNS規制の撤廃

 

👉つまり神谷は、トランプ政権のやったことを完全にコピーしろと日本に求めているわけですが。

 

もちろん具体的な内容については私も賛成できるものばかりですよ。

 

それでも参政党が素敵!と応援する気にならないのは、こういう話はSNSの英語圏でさんざん取り上げられていた「反グローバリズム」の各論にすぎず、総論的な「反グローバリズム」とはという概念をこの人が全く理解していないからです。

 

🤡反グローバリズムの本質は、「他の国や国際機関などからの指図を受けず、自国のことは自国で決める権利があるべきだ」というところにあります。神谷はこのスピーチ一つで、自らのメッキをはがしたようなものです


この短い動画を観るだけで、彼はただの「トランプ・ファースト」にすぎず、アメリカの真似をしているだけです。その時点で反グローバリズムというより、問題の本質を理解もしていないただの猿真似に聞こえるからですね。

 

あと、日本人ファーストという割に、口語ではわかりにくい英語的な概念を羅列して得意げな顔をしているのも、この人には虚勢だけの「ファッション愛国者」なんだなとよくわかります。

 

 

 

★国家主権を本当に理解している人は、「反グローバリズム」のような安っぽい外国産の概念を使う必要がない

 

 

動画の書下ろしと私の印象

 

これは同じ日に公開されていた動画ですが、NHKが途中で放映を差し止めたのだとか。

 

これを聞くと、日本にとっての反グローバリズムの一番大きな問題点は、そもそも日本が属国のようにアメリカのいいなりになっていることで、それを解決しないことには話は始まらないと伊勢崎氏は考えていることがよくわかります。

 

これこそが、彼らのいうネガティブな意味合いで使われる「グローバリズム」に確実に抵抗する考え方です。

 

表面的にたとえ世界保健機構から脱退したとしても、神谷の羅列するような個別の「反グローバリズム」政策を実施したとしても、結局日本がアメリカの属国のままだったらあまり意味ないんですよ。

 

 

★国家主権や内政介入禁止原則にこだわりの強いプーチン大統領が国家主権の本質を語る

 

 

これこそが国家主権の本質ですね。国民の利益や意見を優先させるためになら、外国の圧力にも迎合したりしないと。💯

 

伊勢崎氏やプーチン大統領のように、淡々と国家主権を重要視しつつ、それでも国益のために欠かせない、他国とも協調姿勢を取ろうというスタンスが私の考えに一番近いですし、要はバランスの問題ですし実現も両立も可能です。

 

グローバリズムと国家主権の対立両者は以下のような点で緊張関係にあります:

  1. 政策の制約: グローバリズムは国際協定やルールにより、国家の政策決定の自由を制限する場合があります(例:EU加盟国は一部の経済政策をEUに委譲)。
  2. 経済的影響: 自由貿易は経済成長を促しますが、国内産業や労働者の保護が難しくなる場合があります(例:グローバル化による製造業の海外移転)。
  3. 文化とアイデンティティ: グローバル文化の流入は、伝統的な価値観や言語の希薄化を引き起こすと懸念されることがあります。
  4. 安全保障: 国家主権を重視する国は、国際的な協調よりも自国の防衛や安全保障を優先する傾向があります。

調和の可能性グローバリズムと国家主権は必ずしも対立するものではありません。以下のような形で両立が模索されています:

  • 選択的グローバリズム: 国家がグローバル化の恩恵を受けつつ、戦略的に自国優先の政策を維持(例:中国の経済開放と国家統制の組み合わせ)。
  • 地域協力: 国家主権を尊重しつつ、地域レベルの統合を進める(例:ASEANは経済協力を促進しつつ、各国の主権を尊重)。
  • 国民の声の反映: グローバリズムの推進において、国民の懸念(雇用、文化)を反映する政策を採用。

 

 

 

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★「反グローバリズム」への唯一の対抗策は「国家主権」ですが、その意味すら参政党周辺は正しく理解できていない

 

参政党の腰ぎんちゃくのようにうろちょろ顔をよく出してる及川久幸氏の語る「国家主権」はまあ問題外というか、意味を混同しているようだという話がこちら。

 

 

 

今日もまた、字幕大王さんがとてもいい動画をまとめてくださっていたのでご紹介します。

 

 

👉「グローバリズム」の問題について、私と同じ考えの方を見つけて大興奮ですが。❤

 

このサルサ岩瀬さんが指摘する通り、オルト右翼がネガティブな意味でいう狭義の「ザ・グローバリズム」は国際的な全体主義(独裁)で、それこそが本質的な問題なんですが。

 

その解決策として参政党などの右翼ポピュリストは「ナショナリズム」を提唱することで、国家単位の独裁に誘導しているだけだと💯💯

 

そういう思惑を隠すように、参政党は「みんなで作る政治」という雰囲気づくりを表面的にはしているけど、実際に参政党の創憲案を見れば、あきらかに国民に主権(意思決定する権利)はないと。

 

参政党は民主主義を装って、全体主義に誘導しているから、参政党の松田学はグローバリストの狙うマイナンバー制度などデジタル監視社会を推進している。

 

「全体主義の犬が『反グローバリストだ』と名乗り、『ステルス・グローバリスト』になっている」💯

 

 

これも字幕大王様のFacebookページからですが。

 

筋肉弁護士氏:「参政党は嘘ばかりで、選挙が終わったら多くの言葉を撤回して市民を騙し、全体主義に導くつもり」

 

 

 

【まとめ】

 

「反グローバリズムだから参政党やトランプを応援する!」と言っている人たちは、グローバリズムの本質的な問題がわかっていないから、彼らがそうだと思い込んで支援していますが。

 
 
イスラエル支援やアメリカの属国メンタリティだけをもってしても、とても国家主権の意味を理解しているとも、自国ファーストのようにも見えません。ただの属国で飼い犬でグローバリストが嘘をついて、純粋な市民を騙そうとしているだけの詐欺師集団です。
 
参政党信者のようなカルト思想の過激思想が増えると危険ですね。
次の総選挙までに目が覚めてくれるといいのですが・・・

<転載終了>