佐賀県警は15日、40代と30代の男性巡査部長が虚偽の捜査報告書の作成などをしていたことを明らかにした。2人を7月29日付で虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検した。
県警監察課によると、2023年3月、40代男性が交通死亡事故の捜査報告書の誤りを修正する際に訂正の経緯を記載した報告書を作成せず、当初の捜査報告書は破棄した。作成日も実際の日付ではなく、距離に関する数値は現地測量をしないで記載した。30代男性が当初の捜査報告書を作成し、誤りがあった修正後の捜査報告書に署名、押印していた。
死亡事故は22年7月に発生し、現在公判中。今年4月に県警科学捜査研究所の職員が報告書を再度確認した際に内容が変わっていることに気付き、発覚した。県警は7月29日付で40代男性を本部長訓戒とし、同容疑と公文書毀棄(きき)の疑いで書類送検した。監察課は「捜査報告書の取り扱いを含め、適正な捜査手続きについて引き続き指導、教養を徹底する」としている。