【光・修side】
何がいけなかったのだろうか。
何がそんなに彼女を怒らせてしまったのだろうか。
診察室を飛び出していった彼女の後ろ姿をみて思い出す。
光)美羽...怒らせてしまったな。
修)あんなに怒ってる美羽初めてだ...
何度考えてもわからない。なぜ怒らせてしまったのか見当たらない。せめてこの薬の箱の空があれば彼女のことをわかってあげれたのかもしれない。
優花)先生?大丈夫ですか?診察室から美羽ちゃん走っていく姿みかけたんですけど。
光)あ〜...うん...なんでもないよ...
修)ちょっと...話し合ってた...だけ。
優花)先生方、落ち込んでるように見えるのですが...
修)怒らせるはずなかったんだけどね...
優花)あぁ...なるほど。何があったのか分かりませんけど...お年頃の女の子は気をつけた方いいですよ..、構いすぎるとそれが逆効果に繋がったりしますからね。
光・修)あ...はい。気をつけます。
優花の言葉を聞いて、グサッと心臓に刺された気分になった確かにお年頃の女の子は接し方が難しい...。気をつけてはいるが遂気にしすぎてしまう。でも、もし体調が本当に悪かったとしたら?苦しんでいたとしたら?どうすればいいのか...もうどうすれば良かったのか何度自分自信に問いただしても答えは出ないまま、帰宅。
光・修)ただいま。
母)おかえり。何?2人して暗い顔してなんかあったの?
光)いや...うん。難しいな〜って思って。
修)あれ...美羽は?
母)美羽なら上にいるよ。帰ってきて早々、走って上いってしまったもの。
光)そう...。
母)...まさかあんた達、なんかしたんじゃないでしょうね?
光・修)ギクッ......んなことないよっ
母)はぁ...何やったの。
嘘偽りなくさっき起きたことを全て母に話した。多分嘘をついたらとんでもなく嫌な予感がした為...。
母)あんたら...少しは女心を労りなさいなっ!! たったこの薬の空見つけたからってそんな問い詰めることないでしょ?!
光)もしかしたら体調悪いのかと思って...
母)まあ...私がちゃんと言わなかったのが悪かったのかもね。本当はこの薬知ってた。でもあんた達にそう軽々と言えるもんじゃないし、言ったとしてもあんた達どうせ本人に話すでしょ。
光)え...知ってたの?この鎮痛剤を?何に使ってるかってのも?
母)まあ私も若い時には頼ってたからわかる。でもあんたら男にはその痛みなんてわかんないだろうけどな。
母の言葉を聞いて察した。美羽は今女の子の日だということを。確かに男の俺達じゃ、生理の痛みなんて計り知れない。生理痛が軽い人もいれば酷い人もいるということは知ってたけど、そんなに酷かったのかと思うと胸が痛い。
母)はぁ...察したのなら美羽のとこに行っておいで。多分、今月酷いんだと思う。腰なりなんだり摩ってあげて。痛み軽減されると思うから。
光・修)わかった。
もう少し冷静に判断すれば良かったと後悔している。そうすれば美羽の気持ちもわかってあげれたのかもしれないと思いつつ階段を上り美羽の部屋へとむかう。
【美羽side】
いつの間にか寝ていたらしく、兄達の声で目が覚めた。
コンコンコン((ノック音))
光)美羽、いる?
美羽)......ない。
修)入ってもいいかな...
美羽)......うん。
兄達にあんなこと言っておいて...顔を合わせるのが気まずいなので壁側の方を向いて兄達と顔を合わせないように横向きになる。
光)美羽...ごめんな。まだ怒ってるよな。
美羽)......
修)ほんとうにごめん。美羽の気持ち知らないで...問い詰めて本当にごめんな。
美羽)......
光)今辛いよな...ごめん。
なんで謝ってばっかなんだろ...兄達はただ心配してくれただけなのに、謝んなきゃ行けないのは私なのに。
美羽)......誰から聞いたの?
修)いいや。気づいたんだ。母さんに説教されてそれで気付かされた。気づくの遅いよな...ごめん。
美羽)...そう。
光)本当にごめん。ただ誤解しないで欲しいのは俺たちは怒ってた訳じゃないってこと。それだけはわかってほしい...
美羽)...不機嫌だったくせに。
修)考え込みすぎて...ただそうなっただけ。。
美羽)......。
謝んなきゃって思って言おうとするけど...素直になれなくて言えない。お腹と腰相変わらず痛いし、どうにかして欲しいくらい嫌になる。。楽な体制ないかと思って横向きになったのに変わらない痛み。
すると...腰に暖かい感触が、、摩ってくれてる...?
修)痛いよな...辛いよな。
美羽)...ぅ..強い...
修)ごめんよ...力入れすぎたな。
美羽)...りがとう...修兄。。
修)うん。
なんでなんも言わないんだろ...あんなこと言ったのに...
美羽)......光兄...修兄...ごめんなさい。私あんなこと言っちゃって...変なこと言っちゃってごめんなさい...。
光)別に気にしてないよ。
修)あれは俺らの方が悪かったから。別に大丈夫。
美羽)でも......。
光)大丈夫。こっちこそ本当にごめん。
なんでこんなに私の兄達は優しいのだろうか。また気持ちがごちゃごちゃになって涙が出てくる。
美羽)ごめん...なさ...い...ヒック...
光)修〜泣かせたな〜?
修)ふざけんな笑 ほら、美羽。
顔見られたくないのに修兄に抱き上げられる。
修)泣くな〜、美羽。
美羽)...ぅ...ヒック...だって......グスン
修)美羽は気にしなくていいの。泣くの終わりっ。ほら、顔見せて?
泣き顔見られたくなくて手で覆い隠してたのにいつの間にか修兄と光兄に手を繋がれてることに気づく。それでも泣いてる顔なんて見られたくないから俯いていたら、修兄の手が顔に添えられる。
光)そんなに泣いたら、明日すごい顔になるぞ?
修)目の周り腫れるかもな笑
美羽)...ぅう〜
修)それが嫌なら、もう泣くの終わりね。
美羽)...コクン((頷く))
光)...にしても泣き顔も可愛いなんてずるいな、美羽は。
修)確かに。何やっても可愛いものな。
私が泣く度に出るシスコン発言。昔からそうだった。でも昔の私はそんなこと言われてすごく嬉しかった。今となっては「きもい」という言葉一択。
光)よし、明日はお出かけだぞ?楽しみだな。
美羽)うん。
修)辛かったらいいなよ?できる限りのことはしてやるから。
美羽)うん。ありがとう笑
シスコンすぎてキモイって思ったことも多々あるけど、やっぱりこの人たちが私の兄で良かったと思えた1日でした。
つづく