広陵が出場辞退 暴行事案で誹謗中傷やまず―全国高校野球
第107回全国高校野球選手権大会で1回戦を突破した広陵(広島)が10日、出場を辞退すると発表した。同校で部員間の暴行事案が1月に発生し、日本高野連が厳重注意処分を下したことが明らかになり、開幕後に騒動となっていた。
広陵の堀正和校長は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場にある大会本部を訪れた後、報道陣の取材に応じ、「多大なご迷惑、ご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪。SNSで選手らへの誹謗(ひぼう)中傷がやまない状況を踏まえ、「生徒、教職員らの人命を守ることが最優先。辞退に踏み切ることを決意した」と述べた。
選手らには野球部長が事情を伝え、チームは10日に広島へ戻った。指導体制の抜本的な見直しを図るとして、中井哲之監督は当面、指導から外れる。
1月の事案とは別に、元部員が監督とコーチ、一部の部員から過去に暴力や暴言を受けたとする情報がSNSで拡散。同校は6月に第三者委員会を設置し、調査している。
不祥事による大会途中の辞退は初めて。広陵は選手権出場が26度目、春の選抜大会は3度の優勝を誇る強豪。2回戦で対戦予定だった津田学園(三重)は不戦勝となる。
◇広陵高野球部を巡る動き
1・22 寮内で上級生4人が下級生へ暴力を伴う不適切行為
3・ 5 日本高野連が審議委員会で、野球部には厳重注意、加害部員に1カ月公式戦出場禁止の指導を決定
3月末 被害部員が転校
8・ 6 広陵高がSNSなどでの情報について新たな事実は確認できなかったと公表。全国選手権の大会本部は出場の判断に変更なしと発表
8・ 7 大会本部は、元部員から日本高野連に1月の不祥事とは別の情報提供があり、広陵高は訴えの内容を確認できなかったと発表
学校が元部員の保護者の要望で第三者委員会を設置して調査中と公表。選手権1回戦で旭川志峯に勝利
8・10 広陵高が2回戦の出場辞退を発表





























