ハッピーセットで“利益が出る”──なぜ人々はポケモンカードを欲しがるのか? 投機商品として狙われるワケ
発売当時の“590倍超”の価値が付くカードも
ハッピーセットを巡っては、5月にも「ちいかわ」「マインクラフト」とのコラボ商品を発売した際にも、多くの客が殺到し、早期に販売を終了する事態になっていた。その際、メルカリなどのフリマサイトには、おもちゃ4つセットで2000円以上の値段を付けた出品が相次いだ。今回のポケモンカードはそれ以上に高値で取引される事態となっている。 これはポケモンカードを“投機商品”として扱い、利益を狙う人々が増えていることに起因する。ポケモンカードが発売されたのは1996年。さまざまな商品を販売してきたが、その中には現在は入手困難なカードも多くあり、市場ではプレミア価格で取り引きされている。 例えば、ポケモン社が2016年1月に発売した「ポケモンカードゲームXY BREAK スペシャルBOX メガリザードンXのポンチョを着たピカチュウ」は、カードパックやグッズなどを収録したセット商品だ。その限定特典カードとして「ポンチョを着たピカチュウ(メガリザードンXver.)」も封入し、当時は2500円(税抜)で販売していた。 現在、この特典カードがいくらで取引されているかというと、カード販売の大手であるカードラッシュでは、未開封品で148万円で販売中だ。実に発売当時の592倍の価格が付いていることになる。ここまで高騰した理由は、すでに正規販売が終了しているため市場に出回る在庫が限られていることに加え、イラストの人気も高く、コレクションとして求める人も多いことが挙げられる。 このように、ピカチュウなどの人気ポケモンのカードや、入手が難しいもののはコレクション需要が高く、それ故に高値で取引される場合がある。ここに目を付け、現金をポケモンカードに変えて、投資する人が存在するのだ。ハッピーセットについても、ポンチョを着たピカチュウのように“いずれ高値が付く”とみて、購入した人がいるのかもしれない。 現在、ハッピーセット以外でもポケモンカードの人気は高く、多くの新商品が抽選販売となる状況が続いている。そんな中で起きたハッピーセットの転売問題。これが本当に「想定外」だったとしたら、マクドナルドの社内にも問題がありそうだ。
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