コルチャック先生とタゴール『郵便局』
コルチャック先生ことヤヌシュ・コルチャック(1878-1942)は、ポーランドのユダヤ人、医者で教育者として知られます。
ワルシャワに、戦争孤児たちを受け入れる寄宿学校をつくりました。
コルチャックがその生涯をつうじて、子供たちをどう愛したのか・・・
それを知るてがかりの一つとして、タゴールの戯曲『郵便局』があると思います。
1942年7月18日に、寄宿学校の子供たちが『郵便局』を上演しました。
当時、タゴールの作品はナチスの検閲で禁じられていましたが、コルチャックは敢えてそれをえらびました。
これは、コルチャック先生の子供たちへの贈り物だったのです。
では、岩波ジュニア新書『コルチャック先生』から引用させていただきます。
岩波ジュニア新書
『コルチャック先生』
近藤康子著
一時間の美しい物語を上演します。
一人の思想家、詩人がきっと崇高な魂の
感動を与えてくれるでしょう。
ご参加をお待ちいたします。
開演 1942年7月18日、土曜日
午後4時30分
孤児院長 ゴールドシュミット
J. コルチャック
*
これが、このときの招待状です。
「一人の思想家、詩人」とは、もちろんタゴールのことですね。
同書「第6章ワルシャワ・ゲットー」にはコルチャックの最後の日記があります。
日記最後の日付は8月4日。8月5日か6日に、コルチャックは子供たちとともに
死の収容所トレブリンカへ移送されました。