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人生を変えてくれた、メタカル最前線 運営について振り返り

この度、3年間関わってきたWebメディア「メタカル最前線」の運営から離れることになりました。メディアとしてスタートした2022年4月直後に入ったこともあり、約3年間、本当にお世話になりました。

自分にとっては、人生が大きく変わった3年だったりします。せっかくのタイミングなので、これまでどうやって来ていたかなといった話をまとめようと思います。なんか、証言的な……先代のアシュトンさんとか……ねとらぼの退職エントリ的な……

念のためお伝えしておくと、誰か、Vと揉めたわけではありませんし、メタカル最前線とは運営から離れただけで縁が切れるわけでもありません。もし何かご相談があれば、今後もご連絡ください。(ただ、掲載の判断や責任は私にはなくなりますので、以前よりお力になれることは減ってしまうかもしれません)

こうやって楽しく、自分にとってプラスになったのは、皆さんのおかげです。それでは書いていきます。

メタカル最前線とは

メタカル最前線は、ざっくり言えばVRChatの総合メディア的なものです。

私は先代編集長のアシュトンさんからそのバトンを引き継いだ身ですので、まずは彼が掲げた言葉を引用し、このメディアのミッションを紹介します。

私が『メタカル最前線』を立ち上げた当初の想い。それは「注目を集めた一方で誤解もある『メタバース』。そこに実際に暮らし、文化を営む『ユーザーカルチャー』の存在を広めたい。そして、そうした『熱のこもったカルチャーが存在する場』としてVRChatやソーシャルVRをもっと知ってほしい」という想い。これは、私自身が「VRChatやソーシャルVRのコミュニティ全体に熱狂していた」から成立していたものです。

さようなら、メタカル最前線 メタバースカルチャーよ永遠に

基本的には、自分も近い価値観を持っていますが、あえて加えるとすれば実用主義的な側面が強いのかなと思います。(自分が実用主義的な考えがあるからこそ、バチャマガにはオモコロの系譜のような面白ければいい、情報0でもいい的な主義に舵切ってくれないかなと思っていました)

この実用主義的な考えをベースに大体下の3つあたりが自分なりの理念としてあったのかなと。

  • 読者が何か一つでも価値あるものを「持ち帰れる」記事作り。

  • VRChatの「口伝」の文化を尊重しつつ、最新情報を維持して新規ユーザーとの知識のギャップを埋めること。

  • VRChatで活躍する方々の「考え方」「試行錯誤」を掬い上げ、届けること。

この実用主義的な考えを持っているのは、やはり色んな娯楽が多くある中でVRChatを選び続けて欲しい、あるいは戻ってこれる、なんとなくでもいいから情報や関心を追い続けてほしかったからです。そのため、知識のギャップを埋めたり、やりたいと思わせるためのエンジンを足したかったし、汲み取れるようにしたかったわけです。

ただ関心の興味を保たせることは、どちらかというと動画の役割だなって思ったので、そういった意味でも動画の開拓がしたかったです。

そして業務的な意味でいくと、メタカルの記事の3分の1は自分が執筆したものであり、編集まで加えると……編集長就任以降は大体をやっていましたね……(作業分担できていないね……)

1・2年目

勘違いされているかもと言っておくと、自分は立ち上げにはいません。2022年4月に立ち上げた後に来ました。正直、自分抜きでメタカルのコンテンツ供給どうするつもりだったんですか?

じゃあどうやって入ったのか言われると、Discordサーバーにふらっと入り当時出たばかりのPhysBoneの記事を書いてくれないかとお願いが出ていたところに名乗り出て書いた形です。なんかそこからは、かなり成り行きでめっちゃ書いていました。(すごく裏話ですが、同時期にバチャマガにも入れないかとDMで問い合わせもしていました)

正直に言ってしまうと、この時期が一番楽しかったです。人によってはピンとこない人かもしれませんが、このアシュトンさんはかなり滅茶苦茶な人で思いつきのアイデアをポンと渡し、計画性もない人です。

具体的にと言われると難しいですが、当時やっていた毎週のラジオ番組はラジオゲストが放送数日前に決定することがざらにあるといった感じでした。(その当時は、かなり暇人で本当に何もなかったので……今もわりかしかも近いですが)

ただ……その振り回しに巻き込まれるのが死ぬほど染みたのも事実です。当時としては、なんなんだこれは!?と振り回されていた一方で、自分に足りない要素も持っていたのも後ほど効いてきて……

わりと人生で振り回していいのはアシュトンさんだけだと思っているのですが、最近はイマジナリーアシュトンを召喚して足りないものを補わないとダメなのではと考えているところでもあります。

2年目に関しても引き続きといった感じではありましたが、アシュトンさんがこの頃になると限界を迎えていたこともあり、実務業務は自分が担っている状態でした。この頃になると、他メディアでも仕事をするケースもちらほら出てきたといった感じです。

3年目

アシュトンさんの限界、株式会社Vへの譲渡もあり、そこから次に取りまとめる人は誰にするのか考えた結果自分が編集長業務を継ぐことになりました。

表に出るコンテンツは、元々私が企画・執筆していたこともあり、大きくは変わりませんでした。しかし、その裏側では、運営という見えない部分での格闘が始まっていました。 アシュトン時代には確認しきれなかった部分を洗い出し、企画を言語化し、メディアとしての骨格をより強固にしていく日々。

データ類もちゃんと確認したうえで、「ネコとジャーナリズム」のバランスをやっていたかなと。この「ネコとジャーナリズム」は、冒頭に出していたねとらぼの退職エントリ的なnoteに出てきた概念。その昔読んでいたので自分も参考にしていました。

要は「わざわざ手間ひまかけてジャーナリズムをやるより、かわいいネコちゃん記事を量産した方が効率がいい」という話で、その欲求にニュースサイトは抗えるのか、という問題です(ネコというのはあくまで「楽に作れてPVを取れる記事」のたとえであって、ネコちゃん記事が悪いというわけではないので誤解なきよう)。

【報告】ねとらぼを退職しました(&この10年でやってきたこと振り返り)

メタカル最前線の場合だと「ハウツーとジャーナリズム」ですね。

ユーザーとして求められているもの、PV数的にやるべきだよねといったものに答える記事と、全体で見たうえで書いておかないと書かないといけないよねといったものの取り上げを自分なりにやっていったつもりです。(それにハウツーは検索需要があるので、ストック収入代わりになる!)

PV数至上主義のような求められているものだけやるのはやせ細りしてしまうことがあります。正直に言ってしまうと、自分の疲弊がわりとインプット、アウトプットに響いている実感はあるのでそういった意味でも離れないと自分もメタカルも腐りかねん……って思ったので、実体験として身にしみた感じです。

スタンミショック周り

2024年の夏頃にあったスタンミショック周りについても言及します。正直思い出せるものもそこまでない……

当時は検索が明らかに増えていき、現状だと足りないよねといった記事を急遽用意したり導線周りをガッツリ整理していました。でも、あらかじめ蓄えられていた記事たちがより多くの人に手に取ってもらえたのは本当に嬉しかった。

詳細な情報は控えますが、PV数など各種数字はスタンミ以前の数値に戻ったみたいなことはないです。明らかに、2024年8月前後で数値のベースが変わりました。

これは今だからこそ言えることでもあるので、あの頃のスタンミ周りに対するスタンスについてもメモしておきます。

自分としてはスタンミそのものを主題に追いすぎることはしなくてもいいが、スタンミを見てVRChatをやりたいと思った人に向けて情報や導線を整えることはしてもいいだろうと思っていました。

これは、現に検索として求められているのもありますし、何よりも配信者に取り上げられました!だけでアクションを終わらせてほしくはなかった。なので、少なくとも能動的に調べた人にとっては満足できるものを用意するべきだろうと思っていた感じです。

このスタンスに対してどう思うかは、読んでいる人に任せます。ただ言えるのはこのスタンスで考えていたとだけ。

4年目

何も覚えていねぇ……スタンミショック以降は、わりかし記憶がないです。肝心なところですが、本当に申し訳ない。

結局のところ、組織を束ねて大きくすることの旗揚げができなかったなと思っています。

そのことは、編集長交代時に自分には余白があると言ってくれたと言ってくれたのですが……

新編集長の東雲りんさんは、『メタカル最前線』を立上げ当初から支えてくれた弊誌の記者第一号です。天然なところもあると思いますが、そういった「余白」も含めて、現在の編集部メンバーからは支えられている存在で、「みんなで創る」というコンセプトにも十分応えられる人選だと考えています。

さようなら、メタカル最前線 メタバースカルチャーよ永遠に

結局のところ自分は余白を自分の手で埋めることでしかできず、他の人に余白を埋める共同作業や、あるいは真っ白なキャンバスを埋めきったうえで、そのキャンバスの外側に持っていけるような夢や意義を作り出さえなかったなって思う。あんまり向いていなかったと思います。

アシュトンさんは0→1だったが、自分は1→10の適性であり、1→100の人をどうにかやるべきだった。

自分が行動力があるのは結局のところ1→10にかけての部分なので、初動と最終盤面やれる人になるか、巻き込めるようにするべきだった。

このあたり、運営元のVに対して陰謀論をぶつける人がいるかもなので言っておきますが、V側に関してはメタカル最前線の運営方針に対して積極的に干渉はしてきていないです。(むしろ対法人などの対応では調整などしました)

むしろ浅田カズラさんと柘榴石まおりんさんといった人員も整えたお膳立てがあったぐらいです。

なので、Vへの陰謀論をぶつけるよりも東雲りん無能説のほうが筋通りますよ。メタカル最前線ってつまんねぇよなって思うのであれば、それは自分の責任と役割が果たせなかったことの問題です。あるいは自分1人の責任ですと言ってしまうことが問題かもしれません。

だから、アシュトンさんがわりと恋しかった。でも、役割としては去年のスタンミ時にちゃんと参照にできる情報源として繋げられたのは役割を果たしたし、これからのことを踏まえるとちゃんと100まで持っていく人に託したほうがいいだろうというのは本当にあります。

後は整体行っていなかったら終わってた。ありがとう、淡園さん。本当にそのらじにふらっと行って良かった。

というよりも整体に行っても、頭痛と眠気に悩まされ続けていました。色々対処したものの、ダメでしたね……

そのビジョンを打ち出せなかったよねといった問題はしこりとして残り、その回答を打ち出せることと普段の業務を回すことを並走した結果、かなり潰れることになった感じです。

その潰れが、ねことジャーナリズムにおける、ねこのほうを回すだけでキャパがいっぱいになってしまったことになったのかなと。正直やりたいことは多くあったものも、実現のために取りまとめるのが下手。

そこから先細りすることになり、関わっているライターにはかなり申し訳ない形になったと思っています。正直、ライターに関しては自分の指示にしたがってもらえてかなりありがたいですし、できることならこれからのメタカルなどで頑張ってほしいです。

一応実務的な話を少しすると、この頃になると記事の情報、読者は得るものに目立った新規性はないものの、読者にその情報へアクセスしたいと思わせることはできないかと試行錯誤していました。

ハウツー系が充実しているわけですが、ハウツーです!って全面に押し出しても手に取らない人はいますからね。情報の新規性は少し抑えて、横展開するといったアプローチはもっと研究してみたかったですね。

これからどうするの問題

Q これから東雲りんどうするの?
A わからん。でも、リアルサウンドテックの編集部のお手伝いをやってる。仕事してる。でも、誘ってくれると嬉しいです。

少なくとも向き不向きとして、こう振り回せる人か、自分で振り回せる人がいないとダメっすね……と学びを得たので、次の行動をするうえではその念頭を置きます。(どっちを取るのかなどは正直わからん)

とはいえ、休憩期間になると思います。ただ1つやっているのは、文字コンテンツに思うところがあるのと、インプットとアウトプットは怠ってはならないという意味で個人noteやポッドキャスト的なものをやっています。ポッドキャストのほうはプレイリストを使ってどこかのワールドに置いてくれると嬉しいです。

とりあえずXのDMか、メールアドレス(shinonome.rin.writing@gmail.com)にイベントやワールド出したから見て欲しいと言われた飛んでいきます。どのような掲載の形になるかはともかく、個人で発信できる手段を持つので場合によっては融通が効きやすくなるかも。

本当に身体とストレスで参っているので肉体的に休むのと資本として体力をつけて整えることをやると思います。

整体がないと保たなかったし、本当に頭痛と眠気、体重計で数十kg増えた数値、ストレスからのセールで積まれた本、ゲーム、アバター、衣装、VRChatの調査、本当に山程あるので……棚卸しをしないと……

長々と書きましたが、オチは特にないです。スタンミショックを支え、その後もきっちり読者を引き止めたので、完全に病気になって再起不能になる前に、申し出て引いた形です。

何度も繰り返しになりますが、本当にメタカル最前線と自分がここまで来れたのは、皆さんのおかげです。ありがとうございました。できれば、今後のメタカル最前線も気に入ってくれると嬉しいです。(ユーザーカルチャー寄りなメディアは貴重なので)

おまけ 良かった記事リスト

おまけです。振り返りついでに良かったな~って思った記事をいくつか出します。執筆したものと企画などに関わったものも含めて紹介。

当時検索周りの需要をリサーチしていたのですが、いままでユーザーが求めていたが答えとなるものが明確になかったものを埋められて、よしちゃんと答えられた!と大満足な記事でした。書いてくれるふれあさんにも大感謝です。本当にお世話になったし、頼れる人です。

自分の好きな改変発表ドラゴン精神で成立した記事。ふれあさんとヨシツネさんのセンスが本当に好きで叶ってよかったです。

clusterにつなげることができなかったのが心の残りの1つではあるのですが、このコラムは読み物として、調査のリサーチとして模範解答では?と思えるいいものだったと思います。正直この言葉の使い分けに関しては、実際にお仕事として行っている烏賊納豆さんだからこその勘所が働き、仮説の組み立てができたと思います。

クリエイターの考えを拾いたいと思っているのですが、拾えてよかったなと思った記事です。

クリエイターの考えを拾いたいと思っている理由は、必ずしもクリエイティブは最前線だけがすべてではなく、日曜大工的なないならないなりに形にするための知恵や工夫、できると思わせることも大事だと思っているからです。むしろユーザー的には、全ベッドではないわけですからだからこそ奮い立たせる知識と気持ちをもたらしたかった。(そうでもないと、VRChatを色んな娯楽のある中で手に取ってくれないかもなので)

元々は、男性アバターに手に取ってもらえるようになるだろうとワールド取材をした形ですが、最終的には設計思想のトライアンドエラーの話のほうが面白いっすねなっていました(UnityのCubeをメインで形をつくったといった経緯があるので)

似たような事例としてVRCムービーアワードの座談会企画も良かったです。映像作品のコンペティションなのですが、制作する人の背景は必ずしも映像畑的な感じでもなく車などといったこだわりがあり、そのこだわりを映像作品に落とし込むといったことをしていて、すごく可能性を感じていました。コミュニティに関わる人、知る人を広げることはそういった掛け算のためにあると思います。

こういったクリエイターの試行錯誤は拾い上げたいよな~と思って動かしたのがクリエイター最前線です。企画全般と一部は執筆を担当しています(後はよく注目されがちなアバター・衣装を作っている人にも注目、作者を知ってほしい狙いも)

面白かったライブの掘り下げが楽しい、ぽこピーのファンにいい聞き手だと思ってくれたのが家宝ものでした。正直ライターなんて、影法師か嫌われ者ぐらいの気持ちでやっているので、聞き手が良かったと言ってくれるのは嬉しい。

今でもちょっとコンプレックス気味ではあるのですが、良さを感情に乗せる文章をかけたなと満足した記事でした。いわゆる黒閃的な。

VSPとの宇宙ワールド巡り。面白かったが、マジで疲れたのと動画でやらないとダメだ……(ゲームさんぽインスパイアでした)

この頃の企画のキレをちゃんとやりたかった……メタカルはユーザーフレンドリーではあるものの、企業との接続もやっていたのでそこがだんだんとできなくなっていったのが惜しいですね。(BEAMSの木下さんが凄すぎる問題もありますが)

ちゃんと節目を抑えられて良かったよねシリーズ。イベントオーナーのほうはニードさんのおかげな部分が大いにありました。正直、記録的な意味が強いかなと思っていたのですがちゃんと手に取ってもらえた思い出です。

後はTwitterでやっていたアバターの誕生日を祝う企画。やっぱり使うアバターは固定の人もいれば、移り変わる人もさまざまですが、どんな形であれ色んなアバターに想いをはせてほしいよねと考えたアプローチでした。

それに正直に言ってしまうと、TwitterでVRChatの話題を見るとマイナスだったりセンセーショナルな部分がどうしても目立つなと思ってしまって、アバター良いよねといった愛や思い出で埋められる時間も欲しかった願望もありました。

今後も祝いなどでユーザーやコミュニティが自ずと話題にしたくなるアプローチもやりたいな……

これにて本当におしまいです。改めてですが、関係してくれた全ての人に感謝です。


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人生を変えてくれた、メタカル最前線 運営について振り返り|東雲りん
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