第四話 狭い社会
第四話 狭い社会
サイド 福矢 亮太
そんなこんなしつつ、月日は流れていったわけだが。自分の学校生活はあまりいいものではない。だが、そこまで悲惨なものでもなかった。
というのも、段々学校内のカーストが『レベル持ち』と『レベル0』みたいな感じになっていったからだ。
レベル1の奴らがクラスの中心でガキ大将みたいになる事もあれば、逆にレベル0が集まってレベル1を遠巻きに囲んで無視したり地味な嫌がらせをしたり、あえて聞こえるように陰口を言ったりだ。
で、自分のクラスだが、ここでは元々クラスのAグループだったサッカー部がレベル1になったおかげで、レベル1を攻撃する雰囲気にはなっていない。
だがだ。かわりに、サッカー部と例の怪我をした生徒が睨み合う状況になっている。
怪我をした生徒も元々別のAグループだった。そして、彼もレベルをもつ事によってサッカー部とも正面から言い合える状態になったため、『どちらがクラスの中心か』といういがみ合いになっている。
正直、よそから見たらアホくさいとしか言いようがないだろう。たかが三十人もいないクラスでのトップ争いなど、下らない様に見えるかもしれない。
だが、それでも学校に通う一生徒には結構大きな問題なのだ。学校という狭い社会だと、クラスの中心人物とは絶対に無視できない存在となる。
まあ、とにかく教室内の空気はサッカー部対怪我をした生徒という図になっているので、いじめとかには『辛うじて』なっていない。
ちなみに、『あ、もしかして両派閥から勧誘あるかな?かー、僕もAグループ入りかー、つれーわー。孤高な立ち位置がよかったんだけど、つれーわー』と思っていたのだが、まさかの両陣営ともスルー。
どうにも、クラス内で自分はレベル1として見られていないか、レベル1だとしても気にしなくてもいい雑魚と思われている気がする。
まあ、体育の授業はあの一件以来レベルもちは問答無用で見学。もしくはそれぞれ個人で出来るもののみやる。という事になっている。全国の学校でもレベル持ちの体育をどうしたものかと議論になっているとか。
結果、レベル持ち特有の身体能力を見せる機会がほとんどない。派閥を率いている二人はことあるごとにその身体能力やスキルを見せて周囲へのアピールをしているのだが、自分はそういうのはしていない。だって恥ずかしいし。
けど、怪我した生徒の怪我治したじゃん?と最初思ったのだが、その後に教師から怒鳴られている姿の方が印象強いらしく、『なんかパッとしない奴』という評価に落ち着いたらしい。
いや、別にね?そんなクラスで人気者になりたいとか、女子に黄色い声援を送られたいとか、あわよくば薔薇色ならぬピンク色な青春を送りたいだとかは思ってないよ?けどさ、もうちょっとさ……こう……。
「なるほど。つまり童貞は捨てられそうにないという事でござるな」
「涙拭けよモブ顔。今モテないからってなんだ。お前は一生モテないんだから変わらねえだろ」
「マジで蹴り飛ばしてやろうかお前ら……」
休日、いつもの公園で集まっている。あいかわらず周りに人はいない。
何をしているかと言えば、特訓である。
始まりは優子の『ネットでスキルをひたすら使い続ければレベルが上がる』という噂からだ。
更に、昭も『ダンジョンが出来てレベルやステータスもある。じゃあ冒険者も職業になるに違いない!』と言い出した。まあ流石に一般人が冒険者になるなんて事はないだろう。
今の所、警察があっちこっちで確認されているダンジョンを見張っているそうだ。なんか警察の数が足りないとかテレビで言っていたが、一般人がどうこうする事はないだろう。
まあ、自分も護身の為という名分のもと、そして本音としては『せっかくの力だから使ってみたい』という理由から、三人集まって公園で特訓する事になった。
『ファイヤー』
『サンダー』
自分と昭は魔力切れまでひたすら空に向かってスキルを発動する。火球と電撃が飛んでいくのを眺めながら、やっぱこれってファンタジーだよなぁと実感する。
ちなみに、サンダーは『電撃そのもの』ではなく『電撃の概念を帯びた魔力』である。概念ってなんだよとは思うが、いわゆる『雷速』と言える程速くはないので、まあそういうものなのだろうとは思う。あと、一応電撃系のスキルは電圧とか色々道具を使って調整すれば電子機器の充電に使えるという噂がある。怖いから試そうとは思わないけど。
そうしてスキルを打ち上げている横で、公園の中をひたすら優子の折り鶴が飛び回っている。式神も作る時と使っている時は魔力を消費するらしい。
そうして三人そろって魔力切れになるまでスキルを使った後、それぞれ持ち寄った木刀で素振りを始める。
この木刀、中一の頃に行った修学旅行で購入した物だ。ちゃんと重めのしっかりしたやつ。まあ、今の自分達には小枝も同然の重さだが。
思い出す。観光地なのに安売りされていたからつい買ってしまったのだ。当然、後で先生に怒られた。まあ、男子の大半が買っていたので自分達だけ悪目立ちする事はなかったが。
ちなみに三人そろって剣の心得なんて微塵もない。かといってどこかの教室とか道場に通うのは金がかかるし、そもそもこの辺にそういう場所がない。駅前の方に行けばあるかもしれないが、少し遠い。
じゃあどうやって練習するんだよとなったが、そこは流石の現代社会。ベンチにスマホを立てかけて動画を見ながらやっている。構えとかもお互いにネットの画像や動画と見比べてああでもないこうでもないと言い合っている。
ただ、そこで悲しい事実が判明した。
三人そろって、剣の才能が並みかそれ以下だとわかったのである。
これにはちょっとショックだった。ただ、優子は『そんな……嘘だ……拙者は宮本武蔵の生まれ変わりのはず……』と『ござる』を忘れるぐらいショックを受けていた。……いやよく考えたら『拙者』とか言っているし唐突に宮本武蔵がどうとかほざいているし結構余裕あるわこいつ。
まあそれでもせっかくだからという事でひたすら木刀で剣の振り方を練習した。あと、本気でやると凄く危ないので滅茶苦茶ゆっくりチャンバラもした。ゆっくり過ぎてお互い物凄くやり辛かったが、はたして効果があるかはわからない。
まあ、楽しかったしいっか。
* * *
そんなこんなで特訓……特訓?を終えて家に帰る途中、コンビニで何か買っていこうと思って立ち寄る事にした。普段はそんなに寄り道しないのだが、今日はなんとなく足が向いたのだ。
やる気のない『いらっしゃせー』を聞き流しながら、適当に店内を歩き回る。どうしよう。せっかくだからコンビニスイーツでも買おうか。だけどちょっと高いんだよな……。
そう思っていると、ふと視界の端に意識が向いた。
雑誌コーナーで、一人の少女が立っている。それだけなら別に普通なのだが、なんとなくその後姿が色っぽく感じた。特に、プリッとしたお尻がエッチだと思う。スカートを押し上げる形のいい大き目のお尻だ。
ついガン見してしまいそうになって、慌てて視線をそらす。危ない。最近は『いやらしい目で見てた』という理由で警察を呼ばれたりするのだ。しかも今の自分は安売りされていた竹刀袋に木刀までいれている。お巡りさんは勘弁してほしい。
そう思って視線をそらそうとしたら、その少女にこっそり近づく人がいた。
Tシャツに短パン。サンダルのおっさんだ。がっしりした体型だが、腹回りがだいぶ緩んでいる。
なんというか、怪しい。いや、人を『おっさんで、色っぽい若い女の子にこっそり近づいた』だけで疑うのはよくない。
……いや、疑っていい気がするわ。特に後半。こっそり近づく必要ないだろ普通。
そうして見ていると、おっさんの手に何か握られている。それを、少女が肩からかけているバッグにいれようとした。
それを、咄嗟に掴んで止める。コンビニの中だけあって、距離は短い。そこにレベル1の身体能力だ。一瞬で移動して掴むことが出来た。
「なっ!?」
おっさんの声に少女が振り返り、自分達をみて首を傾げる。かわいい。
肩にかかるぐらいの黒髪に金色の瞳。かなりの美人さんな上に、胸もでかい。ぜひお近づきになりたい。まあ、自分とは住んでいる世界が違うのだろうが。
「な、なんだお前!」
視線をおっさんに戻す。
「なんだもなにも。そこの子のバッグに物を入れようとしましたよね。どういうつもりですか?」
おっさんが少女のバッグに入れようとした物を見る。よくわからないけど女性物の化粧品だ。
「な、そ、そんなわけないだろう!」
大声をあげるおっさん。唾が飛んできて咄嗟に顔をそらしてよける。
「じゃあこの手に持っている物はなんですか」
「こ、これは……妻、妻に買っていこうと思ったんだ!」
めっちゃ目が泳いでいる。嘘だとまるわかりだ。というのも、超感覚のスキルが『こいつは黒だぜ』と言っている気がする。
「そのわりには、指輪はしていないようですが?」
「し、仕事中ははずしてるんだよ」
「仕事中、ねえ……」
つま先から頭の先まで見るが、どう見ても仕事中の恰好には見えない。どっちかというとパチンコ帰りだ。
「あ、あの……」
「何かあったんですか?」
困惑している少女。店員もやってきた。というか名札みたら店長だこの人。
「お、おい。はなせ」
「店長さん警察呼んでください!」
おっさんの声を遮って大声をあげる。こういうのは大声をだしたもの勝ちだ。たぶん。
「この人そこの女の子のバッグに化粧品をいれようとしていました!きっと真面目そうな女の子のバッグに商品をいれて店を出た後に『お嬢ちゃん、万引きしたね』とか言って呼び止めた後、本人に商品がバッグにあるのを確認させて『万引きは犯罪だよ。警察に言われたくなかったら、わかるよね』とかそういう事言って薄い本な事をするに違いありません!」
息継ぎなしで一気に言い切る。こういう時勢いが大事だ。たぶん。
「な、なにを証拠もなしに!失礼だぞお前!離せよ!」
「じゃあお巡りさんに来てもらって確認してもらいましょうか!貴方のスマホに、見られちゃまずい写真があるでしょうからね!」
そう言うとおっさんが黙り込む。
ふ、こういうおっさんは『楽しませたら警察には言わないでいてあげるよ』とか言っておきながら、行為中のをスマホに記録して『この写真ばら撒かれたくないよね』と脅すのだ。そういうのは薄い本でさんざん勉強したのでわかる。
「そ、そんな権利があるか!俺のスマホは見せないぞ!帰らせてもらう!」
「離しません!離しませんよ!」
「声でけーよ!」
「あ、すみません」
自分でもちょっと音量調節間違えていたかなとは思ったのだ。
「貴女も、このおっさんに見覚えはありませんよね」
「は、はい。見たことないです」
念のため、少女におっさんが知り合いじゃないか確認する。よかった。ここで『父です』とか言われたら自分はかなり失礼な事をしている事に……いや商品をかばんに入れようとした段階でアウトだわ。
「というわけで店長!警察に電話お願いします!」
「は、はい!」
「ま、待ってくれ!」
慌てて店長がポケットからスマホを出すと、おっさんが止める。
「待ってくれ!は、初めてだ!そこの子に万引きをさせて脅そうと思ったのは認める!けど初めてなんだ!だから警察には!警察には勘弁してくれ!」
泣きながら懇願してくるおっさんに、店長と少女が顔を見合わせる。迷っているらしい。
「頼む、頼むよ……俺は、理不尽な理由で首にされて無職なんだ。つい魔がさしただけなんだ……お願いだ……お願いします……」
そう泣きながら言うおっさんに、少女も店長も『初犯なら』とか『今回だけは見逃しても』という顔になっている。
確かに。いい歳した大人がこうも泣きながら頼んでいるのだ。見逃してやるのが人情かもしれない。初犯だというのなら、きっとここで見逃してもらった事に感謝して心を入れ替え、善人として生きていくだろう。
そうしてまた善行が世で行われていくのだ。
「あ、もしもし警察ですか?」
だがダメだね!
「ちょっ」
「はい。はい。〇〇の通りのコンビニです。はい、そこです。お願いします」
初犯だから見逃せ?ないない。またやるに違いない。ここからおっさんが心を入れ替えると思うほど自分もお人よしではない。それに『こいつは嘘の味だぜ!』と超感覚も言っている気がする。
なにより。
「いや、初犯で後ろ暗い事がないなら『スマホの中を確認する』であそこまで狼狽える事はないでしょ」
「「あっ」」
店長と少女が間の抜けた声をあげる。この二人、お人好し過ぎない?ちょっと心配になる。
「こ、この人でなしが!俺がこんなに謝っているのになんで許してくれないんだよ!」
「むしろなんでいけると思った?」
それがわからない。犯罪者なおっさんの発言が世間に信用されると思うな。
「……いいことを教えてやる」
なんだ。エッチのテクニックだったらちょっと知りたい。
「俺はレベル持ちだ」
「はあ」
何かと思えば。自分とてレベル持ちだという事は、掴まれている腕が押しても引いてもびくともしないのでわかっているだろうに。
「そして、俺は高校時代空手で全国大会にいってるんだよぉ!」
そう叫んだかと思うと、おっさんが掴まれていない方の手でこちらに殴りかかってきた。
テレビで見たプロボクサーのそれよりも、数倍速い一撃。そして、自分や友人達が特訓で試した時のそれとは比べ物にならないほどキレのある動き。腰の回転ものった一撃だと、素人目にもわかる。
片手はおっさんの手を掴んでおり、もう片方には先ほど警察に連絡したスマホが握られている。目で追えているし、『超感覚』もタイミング、軌道ともにとらえているが、態勢の問題で躱せない。
というか、なんで『超感覚』は『いや別にかわさんでもええやろ』という感じで碌に反応しないのか。
バキッと音をたてて、おっさんの拳が自分の顎にあたる。
「いて」
「があああああああああ!?」
自分の声がおっさんの悲鳴にかき消される。見れば、おっさんが自分の指を見て狼狽えている。
「て、てめえ、なにしやがった!」
「いや、何かしたのはそちらでは?」
そう怒られても自分にはよくわからない。……いや、もしかして頑丈さの問題で自分がおっさんを圧倒しているとかで、結果攻撃したおっさんの方がダメージを負ったとか?いやまさか。自分は装甲車ではないんだぞ。
「ち、ちくしょう!離せ、離せぇ!」
「暴れるなよ。暴れるなよ」
必死で拘束を解こうとするおっさんを押さえつけていること五分。ようやくきた警察におっさんを引き渡した。とりあえず駐車場でおっさん、少女、自分、店長の順で話をお巡りさんが聞く事になったのだが……。
あのおっさん。お巡りさんと一緒にコンビニの外に出た瞬間全力疾走で逃げやがった。
まあ、幸いなことにお巡りさんもレベル持ちだったようで、普通に追いかけてタックルしてそのまま関節を極めていた。やっぱり武術経験のあるレベル持ちってやばいな。
そんなこんなで自分と少女、店長の話を聞くのは後回しで、とりあえずおっさんをしょっ引くと言ってお巡りさんは行ってしまった。一応、名前と電話番号は聞かれたが。
とりあえず疲れたし帰ろうと思いコンビニを出ると、少女に呼び止められた。
「あ、あの!」
「はい?」
「ありがとうございました!」
勢いよくさげられた頭に少し面食らった後、照れくささに頬をかく。
「い、いやぁ、当たり前の事をしたまでですよ」
「いえ、貴方がいなかったらどうなっていたか……」
顔をあげた少女が、不安げに上目づかいで見てくる。やばい。かなりくらっときた。巨乳美少女の上目づかいとか威力高すぎる。
「なにか、お礼をさせてください」
「いえいえ、そんなお構いなく」
危ない。一瞬、『彼女になってください!』と言いかけた。
「……では、せめてお名前だけでも」
その瞬間、頭に電流がはしった。これは、チャンスでは?人生で一度は言ってみたいセリフランキングでトップテンにはいるセリフ(自分調べ)を言うチャンスでは?
「ふっ、なにょるほどの者でもありまちぇんよ」
あ、どうしよう。死にたい。
かっこつけた癖に噛んだ。しかも二回。いや、だって普段ふざけている時以外『ふっ』なんて言わんし。
少女が一瞬ぽかんとした後、笑い出した。あ、やめて心が壊れそう。
「す、すみません、つい……!」
「イイエ、キニシナイデクダサイ」
しばらく笑った後、少女がこちらに向き直る。
「ぼ、私は阿部遥って言います。改めて、お名前をうかがってもいいでしょうか?」
「……福矢亮太と申します」
もうあのセリフは無理だと判断し、投げやりに返答する。
「じゃあ福矢さん。できれば、連絡先交換しませんか?」
「え!?」
巨乳美少女の連絡先ってマジ!?
「いやだったでしょうか……」
「いえ!光栄です!」
食い気味に返す。普段女子相手にまともに話した事はないし、話せる積極性はない。だが、今だけは、今だけは頑張るのだ福矢亮太!
犯罪に巻き込まれそうだった美少女。それを華麗に助ける自分。美少女からの高めな好感度。もうこれはラノベでしか見た事がないような展開。ここで動かなければ、自分は一生童貞に違いない。ならば、死力を尽くす価値がある!
スマホを取り出して連絡先を交換した後、少女が微笑みを浮かべる。
「もし、福矢さんに困った事があったら、教えてください。私に出来る事ならなんでもします」
「い、いやぁ、そんな」
「私も、福矢さんと同じレベル持ちなので、きっと力になれると思います」
少し驚いた。そうか、阿部さんもレベル持ちだったのか。
「そういえば、福矢さんっておいくつ何ですか?私に敬語を使ってくれてますけど、福矢さんの方が年上だと思うんですが」
「あ、えっと、十四です」
「あ、じゃあやっぱり年上ですね。私は十三歳です」
うっそだろマジか。このおっぱいで十三歳?年下?なんという発育。世界は希望に満ち溢れている。
「もしかして、〇〇中学ですか?」
「あ、はい」
「あ、じゃあ先輩ですね!」
嬉しそうに言う阿部さんに、滅茶苦茶ほっこりする。可憐だ。
「私の母、教育委員会で結構喋れるみたいで、学校で何かあったら頼ってください!絶対に力になります!」
そういって手を『ムン!』ってやる阿部さん。おっぱいが揺れる。自然とそれを目でおってしまうが、もう何時間でも目で追っていたい。
「……私、種族も性別も変わってしまって、不安だったんです。けど、福矢さんみたいな先輩がいるってわかると、凄く安心します」
「い、いやあ、そんな頼りになる男じゃ……」
え、待って今なんて言った?種族と、なんだって?
「私、友達とも疎遠になっちゃって……これからも時々お話ししてくれませんか?」
「ア、イイデスヨ」
そっかー。噂の教育委員会で発言力のある人の息子さん現娘さんって、阿部さんかぁ……世間って狭いなー。
その後二、三会話した後、少し泣いた。昭を男として見ると決めたいじょう、阿部さんを女として見たらアウトじゃん……。グッバイ、僕の恋愛フラグ。
読んでいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。