[del] [mhtで保存] [「」ッチー]
index:バンドリ! 報告

二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1744630902649.jpg-(33302 B)
33302 B25/04/14(月)20:41:42No.1302329543そうだねx10 21:55頃消えます
「そよちゃんに会いたいな…って、思って」
「だめ、かな」
インターホン越しの、「どうしたの」という問いかけに応える、澄んだ声。
少し遠慮がちに伏せられた目。
燈ちゃんが、ひとりで私の家にたずねてくることは、そうない。
というか、おそらく、初めてのことで。
正直なところ、私はいたく困惑してしまって、セキュリティの解除ボタンを押せずに、しばし立ち尽くしてしまった。
いつもなら、あのんちゃんが、あるいは立希ちゃんが、燈ちゃんの隣に立っていて、インターホン越しに、わあわあと用件を述べ立てて、数十秒後には、どかどかと無遠慮にここに踏み込んでくるから。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/04/14(月)20:42:35No.1302329876そうだねx2
その日は、夜明け前から、しとしとと、静かに、雨が降り続いていた。
バンド練はおやすみの日で、予習も復習もベースの練習も家事もおおかた終えてしまった、私にとってもなんの予定もない、ただの日曜日。
mygoがmygoになってからは、めったにない、おだやかで、しずかで、ゆったりとした時間がながれてゆくそんな日。
「ミルクティーでいいかな。あったかいの」
ソファに浅く座った燈ちゃんがこくん、と頷く。
ここまで、傘もささずに歩いてきたのかと思うほど、髪も肌もしっとりと濡れていて、いやにきれいだなと思う。
洗いたてのふわふわのタオルを手渡して、お湯を沸かしにいく。
どうして家にあげちゃったんだろうと自問自答しかける自分を抑えこみながら。
225/04/14(月)20:43:14No.1302330145そうだねx2
ついばむように、少しずつ、ゆっくりとそれを口に運ぶ燈ちゃんを眺める。
砂糖、入れすぎたかな。熱すぎたかな。
沈黙。
間接照明だけがかすかに灯された部屋には、少しだけ開け放たれた窓からながれこむ雨の音だけが響く。
「それで」
何の用。なんて直裁な言葉を投げるのも違う気がして、言葉をそこで切って、燈ちゃんの反応を待つ。
少し距離をとって隣に腰かけた私の問いかけに、彼女は、戸惑ったように首をかしげて、少し考えこむような顔をした。
そうして、鸚鵡返しをして、「それで?」とつぶやく。
燈ちゃんといると、なんだか、調子が狂う。今も、むかしも。
325/04/14(月)20:44:47No.1302330816そうだねx2
「そよちゃんの手って、きれいだよね」
「好き」
きっと、すごく長い時間見つめあったその末の、長い沈黙を破った、その言葉が、あまりにも唐突で、脈絡がなくて。
自分の手を見つめて、燈ちゃんの手を見つめる。燈ちゃんの手は、私のそれよりもちいさくて、か細くて。
でも、きっと、私を…私たちを離そうとしなかった手で。
「なにか、話があってきたんじゃないの」
首を振る。
「あのね」
「わたし、そよちゃんの髪も好き」
「ふわふわで、やさしくて、あったかくて」
燈ちゃんは、いつも通りに、ゆったりと言葉を紡いでゆく。
「そよちゃんの声も、瞳も」
「燈ちゃん。だから――」 
できるだけ、棘がないように、角が立たないように。踏み込まないように。踏み込まれないように。私も、燈ちゃんも、傷つかないように。そうしたかったのに。
425/04/14(月)20:46:04No.1302331358そうだねx2
「あの、その」
「すこし、寝坊して起きて、カーテンを開けて、ベランダに出たら」
「あめが降ってて、そよちゃんみたいな、雨だなって」
燈ちゃんのちいさな手が、やさしく、それでいて、つよく、私の手を絡めとる。
「それで…なんとなく、会いたいなって、思った」
まっすぐに見つめる瞳も、春の風のようにやわらかであたたかな手も、春の嵐のように飛躍する論理も、到底、私の手には負えなくて。
ああ、今すぐに距離をとりたいなと、率直にそう思う。
でも、それと同時に、自分の耳が、頬が、手が、甘く熱を帯びていることに気づいて。
525/04/14(月)20:49:49No.1302332864そうだねx2
大体、そよちゃんみたいな雨って、どういうことなんだろう、ほんと。
はぁ。
お腹が鳴る。私の、ではない。だとしたら、それは燈ちゃんの音。
「朝ごはん食べたの」
「忘れてた」
燈ちゃんは、思い出したかのように、私の手をほどく。
少しだけ、ほんの少しだけ、名残惜しさを感じている自分に気づいて、嫌になる。
「何か作るね。オムライスでいいかな」
顔を見られたくなくて、立ち上がる。
どうして、こうなっちゃうんだろう。どうして。
「手伝う…!」
私たちふたりの日曜日は、もう少しだけ続く。
625/04/14(月)20:54:54No.1302334950そうだねx8
ともそよはケンコウニ…イイ…
725/04/14(月)20:55:25No.1302335174+
とてもいい空気感
825/04/14(月)20:56:11No.1302335487+
しっとりした密会ばい…
925/04/14(月)21:13:32No.1302342417+
よわよわデンかわいいよね
1025/04/14(月)21:16:49No.1302343848+
湿気が…
1125/04/14(月)21:18:09No.1302344412+
ともりんに求められたら拒めなさそう
1225/04/14(月)21:21:24No.1302345727+
ともそよ増えろ
1325/04/14(月)21:25:18No.1302347304そうだねx2
>「あめが降ってて、そよちゃんみたいな、雨だなって」
ともりんはこういうこと言う
1425/04/14(月)21:30:47No.1302349526+
押しに弱すぎるそよ
1525/04/14(月)21:32:48No.1302350345+
これが雨そよちゃんですか
1625/04/14(月)21:35:34No.1302351512+
このそよそよする感じがたまらん
1725/04/14(月)21:52:00No.1302357916+
ともそよいい…
何でもないときのシーンがいっぱい欲しい…


1744630902649.jpg