読みごたえのある良書であり、共感できる部分、気づきがたくさんありました。生まれてきた子どもは、私にとってかけがえのない存在です。そして、母親としての経験は、私自身にとって必要不可欠なものであったと確信しています。
それでも、母であることに対して報われないと感じる瞬間があり、その思いを言葉にすることにためらいを感じてきました。
私が現在、非正規雇用で年収が低いのは、子育てに合わせて働き方を選んできた結果です。それにもかかわらず、収入の低さを理由に夫から蔑まれるのは、理不尽で不当なことだと感じています。
日々の食事やお弁当作りなど、家庭のために尽くしていることに対して感謝の言葉もなく、当然のように求められることには、悲しさを覚えます。
そして今、子どもが成長して巣立っていく中で、自分が「使い捨てられた」ような感覚を拭いきれずにいます。
こうした思いや状況が、「自己責任」や「母性神話」といった言葉のもとに封じ込められてきたことこそが、少子化の根本的な原因であることを、ぜひ知ってほしいのです。
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ずっと忘れていた
私は私なんだ
ということを
胸の奥底にあった「母であることの苦悩」が溢れ出す――
NHK「クローズアップ現代」からの書籍化。
後悔を語る女性たちは、なぜ結婚し、どのようにして母親になったのか。子どもを産んだ後に何が起き、それは思い描いた親子や夫婦、家族の形とどう違ったのか。仕事と育児の両立に何がハードルとなり、問題を解決するために家族とどう向き合ったのか。 NHKの記者とディレクターが、8人の母親たちの胸の奥底にある感情に丁寧に寄り添い、日本で母親になるとはどういうことなのかを問いかける一冊。
私は私なんだ
ということを
胸の奥底にあった「母であることの苦悩」が溢れ出す――
NHK「クローズアップ現代」からの書籍化。
後悔を語る女性たちは、なぜ結婚し、どのようにして母親になったのか。子どもを産んだ後に何が起き、それは思い描いた親子や夫婦、家族の形とどう違ったのか。仕事と育児の両立に何がハードルとなり、問題を解決するために家族とどう向き合ったのか。 NHKの記者とディレクターが、8人の母親たちの胸の奥底にある感情に丁寧に寄り添い、日本で母親になるとはどういうことなのかを問いかける一冊。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2024/10/24
- 寸法18.8 x 12.7 x 2 cm
- ISBN-104103558415
- ISBN-13978-4103558415
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出版社より


商品の説明
レビュー
ずっと忘れていた
私は私なんだ
ということを
胸の奥底にあった「母であることの苦悩」が溢れ出す――
NHK「クローズアップ現代」からの書籍化。
後悔を語る女性たちは、なぜ結婚し、どのようにして母親になったのか。子どもを産んだ後に何が起き、それは思い描いた親子や夫婦、家族の形とどう違ったのか。仕事と育児の両立に何がハードルとなり、問題を解決するために家族とどう向き合ったのか。 NHKの記者とディレクターが、8人の母親たちの胸の奥底にある感情に丁寧に寄り添い、日本で母親になるとはどういうことなのかを問いかける一冊。
(目次)
はじめに
1章 母親の「責任」
寝ない、食べない息子/分娩台で泣きながら第二子を出産/
子どもをコントロールするのが母親の役割?/息子の思いもよらない言葉/
母親をやめる/夢はないし輝かなくていい
2章 「理想のお母さん」とのギャップ
産んで楽になりたい/髪を切る時間もない/乳幼児健診でダメージ/
ワンオペで信頼関係は崩壊/父親像とのダブルスタンダード/
こころの健康相談に連日電話/母親業は充足感につながらない/自分らしさをかき集めた
3章 消えてゆく自分
良妻賢母を育成する高校/「早く子どもを作りなよ」/産んだ瞬間に感じた後悔/
「母親」になった自分と、変わらない夫/自分が透明になっていく/
育児にかまけて遊んでる?/取り戻した自分の名前/「頑張りすぎなくて大丈夫」
4章 働く母親
氷河期の就職「女子は中途半端」/両方を手にするのが「自己実現」/
営業復帰も「できていたことができない」/41歳で「中年の危機」?/
夫婦間の認識の差/分担のせめぎ合いのなかで/後悔はこの社会で母になったこと
5章 ぬぐえない罪悪感
自立した女性への憧れ/天職だったホステスの仕事/妊娠で全てを失って/
出産を喜べない罪悪感/「母親」であることを楽しめない罪悪感/
罪悪感と共に生きていく
6章 子どもを絶対に愛せるか
就職で夢を叶えるも職場復帰は選べず/母乳育児に熱心な病院/
行政に助けを求めるも/「産後うつ」だったのかもしれない/
特別養子縁組もよぎった「心はロボット」/夫にも変化が
7章 社会の構造を変えるには
「中国に行きたい」変わり者の少女が抱いた夢/避妊を拒まれて/
逃げられない母親と逃げられる父親/弱音を口に出してはいけない/
「社会を足元から変えたい」/「母親」でなく「保護者たち」で育児をする社会に
8章 母親になったのは自己責任?
母親になった葛藤描くセルフ・ドキュメンタリー/私の不幸は自分のせい/
「女性」という型にはめられて/保育園に落ちて復学できない/
夫が悪いのか、社会が悪いのか/子育てで生じた問題は自己責任なのか
9章 子どもはどう思う?
母から「人生返して」と直接言われた子ども/小学生での忘れられない言葉/
自己否定と回復までの長い年月/「後悔」が子どもを傷つけないケース/
子どもたちはどう思ったのか/子どもたちが想像する未来は/母親の後悔と子ども
終章 母親の「後悔」の意味
母親たちの実像/後悔する理由/誰と比較しているか/社会か個人か/
選択肢はあったか/後悔の効果/怒りを伴う激しい非難/父親の視点/後悔の先へ
おわりに
注記
私は私なんだ
ということを
胸の奥底にあった「母であることの苦悩」が溢れ出す――
NHK「クローズアップ現代」からの書籍化。
後悔を語る女性たちは、なぜ結婚し、どのようにして母親になったのか。子どもを産んだ後に何が起き、それは思い描いた親子や夫婦、家族の形とどう違ったのか。仕事と育児の両立に何がハードルとなり、問題を解決するために家族とどう向き合ったのか。 NHKの記者とディレクターが、8人の母親たちの胸の奥底にある感情に丁寧に寄り添い、日本で母親になるとはどういうことなのかを問いかける一冊。
(目次)
はじめに
1章 母親の「責任」
寝ない、食べない息子/分娩台で泣きながら第二子を出産/
子どもをコントロールするのが母親の役割?/息子の思いもよらない言葉/
母親をやめる/夢はないし輝かなくていい
2章 「理想のお母さん」とのギャップ
産んで楽になりたい/髪を切る時間もない/乳幼児健診でダメージ/
ワンオペで信頼関係は崩壊/父親像とのダブルスタンダード/
こころの健康相談に連日電話/母親業は充足感につながらない/自分らしさをかき集めた
3章 消えてゆく自分
良妻賢母を育成する高校/「早く子どもを作りなよ」/産んだ瞬間に感じた後悔/
「母親」になった自分と、変わらない夫/自分が透明になっていく/
育児にかまけて遊んでる?/取り戻した自分の名前/「頑張りすぎなくて大丈夫」
4章 働く母親
氷河期の就職「女子は中途半端」/両方を手にするのが「自己実現」/
営業復帰も「できていたことができない」/41歳で「中年の危機」?/
夫婦間の認識の差/分担のせめぎ合いのなかで/後悔はこの社会で母になったこと
5章 ぬぐえない罪悪感
自立した女性への憧れ/天職だったホステスの仕事/妊娠で全てを失って/
出産を喜べない罪悪感/「母親」であることを楽しめない罪悪感/
罪悪感と共に生きていく
6章 子どもを絶対に愛せるか
就職で夢を叶えるも職場復帰は選べず/母乳育児に熱心な病院/
行政に助けを求めるも/「産後うつ」だったのかもしれない/
特別養子縁組もよぎった「心はロボット」/夫にも変化が
7章 社会の構造を変えるには
「中国に行きたい」変わり者の少女が抱いた夢/避妊を拒まれて/
逃げられない母親と逃げられる父親/弱音を口に出してはいけない/
「社会を足元から変えたい」/「母親」でなく「保護者たち」で育児をする社会に
8章 母親になったのは自己責任?
母親になった葛藤描くセルフ・ドキュメンタリー/私の不幸は自分のせい/
「女性」という型にはめられて/保育園に落ちて復学できない/
夫が悪いのか、社会が悪いのか/子育てで生じた問題は自己責任なのか
9章 子どもはどう思う?
母から「人生返して」と直接言われた子ども/小学生での忘れられない言葉/
自己否定と回復までの長い年月/「後悔」が子どもを傷つけないケース/
子どもたちはどう思ったのか/子どもたちが想像する未来は/母親の後悔と子ども
終章 母親の「後悔」の意味
母親たちの実像/後悔する理由/誰と比較しているか/社会か個人か/
選択肢はあったか/後悔の効果/怒りを伴う激しい非難/父親の視点/後悔の先へ
おわりに
注記
著者について
髙橋 歩唯 Takahashi Ai
1989年新潟県生まれ。2014年NHK入局。松山放送局を経て、報道局社会部記者。本書のきっかけとなったWEB特集「“言葉にしてはいけない思い?” 語り始めた母親たち」、クローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」を執筆・制作。家族のかたちをテーマに取材。
依田 真由美 Yoda Mayumi
1988年千葉県生まれ。2015年NHK入局。札幌放送局を経て、報道局社会番組部ディレクター。クローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」のほか、同「ドキュメント“ジェンダーギャップ解消”のまち 理想と現実」、BSスペシャル「再出発の町 少年と町の人たちの8か月」などを制作。若者やジェンダーの問題を中心に取材。
1989年新潟県生まれ。2014年NHK入局。松山放送局を経て、報道局社会部記者。本書のきっかけとなったWEB特集「“言葉にしてはいけない思い?” 語り始めた母親たち」、クローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」を執筆・制作。家族のかたちをテーマに取材。
依田 真由美 Yoda Mayumi
1988年千葉県生まれ。2015年NHK入局。札幌放送局を経て、報道局社会番組部ディレクター。クローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」のほか、同「ドキュメント“ジェンダーギャップ解消”のまち 理想と現実」、BSスペシャル「再出発の町 少年と町の人たちの8か月」などを制作。若者やジェンダーの問題を中心に取材。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2024/10/24)
- 発売日 : 2024/10/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4103558415
- ISBN-13 : 978-4103558415
- 寸法 : 18.8 x 12.7 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 60,885位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20位フェミニズム
- - 111位ジェンダー
- - 456位コミュニティ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2025年3月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入自分も自分の母親に理想の母親像を押し付けて怒っていたことに気づきました。そんな完璧を求めても、向こうも自分とは価値観の違う別人格の一人の人なのだから、間違いもあるし、絶対的な存在として発言を重く受け止めていたことこそが、自分の怒りの原因なのかと思いました。
今現在子育て中で、子どもの特質(不安が強い、思い通りにならないと床に転がって泣いて騒ぐなど)による大変さがすごく、なんで自分だけがこんなに大変な思いをしないといけないのだろうと、子どもを受け入れられない気持ちで毎日辛く、言うことを聞かない子どもに大きな声で怒るということを繰り返し、とても辛いです。そういう子どもの特質による大変さも間違いなくあることも追加してほしいなと思いました。
子育てにやりがいを感じられないのは自分だけじゃないんだと知れたことや、自分の中の理想の優しい親像とのギャップに苦しんでいることも分かったので、親としてと思うとしつけのことや将来の不安からガミガミしてしまうので、本の中にあった子どものファンとかマネージャーとして接するという考え方で気持ちの負担を軽くしていこうと思いました。この本を作ってくれてありがとうございました。
- 2025年7月12日に日本でレビュー済みとても読み応えのある本だった。娘を育てる身として、インタビューの内容にはどれも共感した。本書を読み、世間が母親に理想像を押し付けることがどれだけストレスになり人生をゆがめてしまうかに気づいた。これは子どもを持つ人も、持たない人にとっても、視野が広がる良書だと思う。インタビューの内容を深く分析し、まとめあげる執筆者の技量がすごい。さすがNHKの記者だと思った。
私は子供を持ちたいと思って授かり、仕事と家事育児を両立して大学院に通い、新しい仕事を得た。大変だったけど充実していたので、母親になったことを後悔していない。でも、それはとても幸運なことだ。
子供が小さい頃、この子はすぐに大きくなる、大人になってからの時間のほうが長いのだから、そのとき対等につきあえる関係になりたいと思っていた。今はとてもいい関係を築けている。子供が大学に入り、また私が仕事に専念できる環境が整ったので、これからの人生にワクワクしている。
- 2024年12月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入1歳の子どもの子育て中で育児ノイローゼ気味の今、ニュースサイトでこの本の記事を見てすぐに購入しました。
自分と同じように思っている人がいるんだととても救われています。
私自身子育て自体が向いていないと感じることが多く特に2章の村田さんには共感しました。
誰にも言ってはいけない秘密を共有できたような気持ちで心の支えができました。
- 2024年11月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入「母親になって後悔してる、と言えたなら」そういう社会ができたら、産むことや育てることのハードルが下がるのかも知れませんね。
マイナスではなく希望が見えるような内容です。子育てで悩む人向けの、よく見る「育児本」なんかよりも、より役に立つと思います。文章も読みやすくよかったです。
全ての人に当てはまる内容ではないからこそ、共感できるところがあるのだと思います。
- 2025年3月16日に日本でレビュー済み日本の少子化問題やネグレクトの原因の大きな部分がここにあると思う。
私は外国で子供を出産する時に現地のナースに「子供を幸せにする為にはまずお母さんが幸せでないとだめよ」と教えてもらった。
日本では「お母さんなんだから子供を優先するのが当たり前」と言われるらしい。
母として妻として完璧を求められ、自分のしたい事は犠牲にして当たり前な社会で、誰が母になりたいと思うのだろう。
私は子供を産んで育てて、かけがえのない経験を楽しめたがそれは外国人の義理両親と破天荒な娘を許してくれた実両親の寛大さに助けられたからだと気付いた。
日本の現状を知らなかった自分を今恥じている。
- 2025年3月11日に日本でレビュー済み子どものいない人も読む価値があります。知る価値があります。男性もぜひ。
- 2025年1月1日に日本でレビュー済みAmazonで購入夫が不在、帰りが遅い、家事育児に消極的だと詰む可能性が高いと分かりました。
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