STU48の福田朱里さん(筆者撮影)

香川は日本の穴場

結果的にアイドルと学業の両立をやってのけた福田さん。彼女が今、人生の軸になっているもの、それは地元・香川への思いだ。郷土愛を感じるようになったのは高校を卒業し、故郷を離れてからだという。

「広島に出てきていろいろな衝撃を受けました。学校でダンスを習っている人がたくさんいる、(芸能スクールの)アクターズスクール広島がある、素人の子がサンフレッチェ広島の応援隊をやっている。そこにまずびっくりしたし、香川にないものが一杯あった。東京ではなく広島でもこんなにすごいのか思いました」

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そしてまた、四国を田舎扱いする人が意外にも多くて悔しかったそうだ。ただし、地元を飛び出して気付くのは決してマイナス面だけではない。

「商店街は広島よりも香川のほうが栄えている気がします(笑)。街の中に一回入っちゃうと全部楽しめませんか、高松って。ライブハウスも多いし。私は高校のとき、学校帰りに商店街によく足を運んでいました。あそこへ行けば友だちがいたから。街の温かみをダイレクトに感じられる場所で好きです」

もうその時期には既に商店街は再生し、平日でも人が溢れていたはずだが、福田さん曰く、当時よりも格段に今の高松の街は元気だそうだ。

「とても活気づいています。タワーレコードやドン・キホーテができましたから。すごい都会になって。毎週末ドーム(高松丸亀町壱番街前ドーム広場)の下でイベントとかやっているし、実家に帰るたびにすごいなあと感心しています。香川って日本の穴場だと思っていて、新幹線は通っていないけど、観光列車さながらのマリンライナーで岡山へ行けるし、関西も近い。小さい町だからこそ、そこにいる人たちの顔がよく見える」

そんな地元への思いを胸に秘めているうちに、何かアクションを起こしたくなった。できることならば、自分が大好きで、強みや経験が生かされるアイドルを絡めた企画がいい。その願いが結実したのが「フクフェス」だった。

福田さんがフクフェスを立ち上げる経緯や地元開催にこだわる理由などは、後編記事〈STU48福田朱里「口だけの地元愛は見抜かれる」…175R、ガガガSPも出演した「フクフェス」香川開催にこだわるワケ〉でお伝えする。

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