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新幹線の車内がまるで“居酒屋”に…酔っ払いを黙らせた“おばちゃんの痛快な一言”に周囲の乗客は「助かったね」

酔っ払った上司の言動は「身内でも不愉快」

焼鳥と缶ビール 松永由美さん(仮名)は、所属する団体の研修旅行の帰り道で新幹線に乗車したが「身内の行動とはいえ、非常に不愉快でした」と振り返る。 「乗車前にみんなで夕食をとっていたので、上司はすでに半分酔っ払った状態でした。普段はしっかりした方なのですが、お酒が入るとちょっと……」  車内ではグループ6名で座っていたが、その中で最も役職の高い上司が周囲を気にせず大声で会話を始めたという。 「車内全体に声が響くほどの大声で、周りの方々も迷惑そうな表情をされていました。我々も『すこし声が大きいですよ』と注意したのですが、まったく聞く耳を持ってくれなかったんです」  上司の暴走は止まらない。 「グリーンアテンダントさんを呼び止めて、アルコール類やおつまみ、アイスクリームなどを次々と注文して、合計で1万円ほどの大量購入になりました。それは別に構わないのですが、注文の最中も『やっぱりこっち』『それも欲しい』と何度も注文内容を変更。ようやく対応が終わってグリーンアテンダントさんが去ろうとすると、また呼び戻すという……。  さらには、『これが美味しい』と言って、今度は部下たちに『買え』と命令して。その商品が売り切れるまで強制的に買わせる感じでした」

周囲から注意されても聞かず…

 周囲の乗客からの視線は厳しくなる一方だった。 「この間、周囲の方から2回ほど『声が大きいですよ』と注意されたのですが、上司はその後も大声で話し続けました。私たち同行者はとても恥ずかしい思いをしましたね」  会話が盛り上がった際には女性の同僚に対して「いいから食べろブス」などという発言まで飛び出したという。 「その発言は、のちに社内でも大問題に発展し、監査役から忠告が入りましたね。  研修自体は有意義だったのですが、帰りの新幹線での出来事で台無しになりました。公共の場でのマナーは、どんな立場の人でも守るべきだと思います」  新幹線の車内は、“非日常の空間”として舞い上がってしまう気持ちもわからなくもないが、羽目を外しすぎないように注意したい。 <文/藤山ムツキ>
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
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