会計報告

2024年4月1日〜2025年3月31日(令和6年度)

データの前提

NPOはあくまでも「社会課題の解決」を存在意義とし、利益は継続的な活動をしていくための手段です。とはいえ責任を持って持続可能な運営を行うためには、企業と同様に財務健全性を度外視することはできません。

フローレンスはそうした財務健全性を保つため、本ページにおいて財務情報の開示を行い、経営の透明性を高めてまいります。
なお、会計処理および開示方法については、NPO会計基準に従っております。

直近5年間の収益・正味財産増減額(2020年〜2024年)

会計報告写真1

収益増減額サマリー
フローレンスの2024年度の総収益は40億8千5百万円、前年比横ばいとなりました(+6 百万円、前年比100%)。今年度も昨年度に引き続き、食支援活動事業への補助金(2億5千万円)を受領し、全国の「保育園こども食堂」に対して支援を行っております。

正味財産増減額サマリー
総費用は、40億2千5百万円(前年比97%)、正味財産(純利益)は昨年度より+3千1百万円増加(前年比328%)して4千5百16万円です。

  • 収益は指定正味財産からの振替増を含みません。

事業モデル別収益推移

会計報告写真2

事業モデル別の収益推移サマリー
フローレンスの事業は、サービス提供による事業収益を主な原資とするモデル(事業型モデル)と、寄付収入を主な原資とするモデル(寄付型モデル)の2 つの事業モデルがあります。

事業型モデル

  • 病児保育事業…利用会員一人あたりの保育件数が増加しており、保育料及び保育件数に連動する平均月会費の引き上げによって昨年度に続き収益増となりました(前年109%)。
  • 保育園運営事業…待機児童問題の解消を受けて、運営する保育園の閉園・譲渡を実施しました。新たな取り組みとして「こども誰でも通園制度」の活用や、保育園で食支援を実施する「保育園こども食堂」に取り組んでいます(前年比98%)。

寄付型モデル

  • 体験格差解消に向けた「こども冒険バンク」事業を新たに開始いたしました。
  • 事業型 その他事業には、赤ちゃん縁組事業、団体支援事業が含まれます。

※渋谷区の「ふるさと納税を活用した認定NPO法人支援事業」に採択され、たくさんのご支援をいただき事業活動を行いました。

収益の内訳

会計報告写真3

収益内訳サマリー
2024年度40億8千5百万円のうち、地方自治体からの保育園運営及び福祉事業の運営補助金が18億9千2百万円(46%)、寄付収益は6億7千3百万円(17%)でした。皆さんよりご支援いただいた寄付金は、新たな福祉サービスの開発や事業投資、政策提言活動などに使用し、社会課題解決に向けた推進の力としております。

事業費比率

会計報告写真4

事業費率サマリー
経常費用のうち、法人運営のための管理費を除いて社会問題解決のための事業に使用された費用の割合を示す事業費比率は、2024年度は89.2%でした。フローレンスでは事業費比率90%前後を目安として事業運営しております。

2024年度 活動計算書

2024年度 貸借対照表

過去のアニュアルレポート・会計報告