道重さゆみはなぜ“潔く”を引退を決めたのか? モーニング娘。を救った「全身アイドル」の偉大な足跡
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元モーニング娘。の道重さゆみが、7月13日から8月14日に開催されるコンサートツアー「SAYUMINGLANDOLL~SAMSALA~」をもって芸能界を引退する。引退まで2カ月を切った今、改めてその存在の大きさや功績が注目されており、本稿では「全身アイドル」として輝き続けた彼女の偉大な足跡を振り返ってみたい。 【関連写真】道重さゆみ、ミニからの美脚がスラリ私服ショット【5点】 道重は13歳だった2003年、田中れいなや亀井絵里らと共に6期メンバーとしてモーニング娘。に加入。当時は有力メンバーの相次ぐ卒業により、モーニング娘。の人気に陰りが見え始めていたころで、2007年を最後にNHK『紅白歌合戦』の出場が途絶えた。 入れ替わるかのようにAKB48がブレイクし、NMB48やSKE48などの系列グループも含めてアイドル界を席巻。さらに、ももいろクローバーZやE-girls、少女時代などのK-POP勢も台頭し、モーニング娘。はアイドル界のメインストリームから外れていった。 といってもパフォーマンスのレベルはむしろ上がっており、この時期はのちに「プラチナ期」として評価されるのだが、世間的には「まだモー娘。ってあるの?」という声が聞かれるほど存在感が薄くなっていた。 そんな中、道重は2012年に「大好きなモー娘。に恩返しをしたい」という強い思いを胸に8代目リーダーに就任。当時のアイドル界では異例だった「世界一可愛い」と自称するナルシストキャラや、頭の回転の早さを生かした毒舌キャラで話題を呼び、バラエティを中心に単独でブレイクした。 このキャラクターゆえに「嫌いな女性タレント」ランキングで上位に入ることもあったが、これは彼女がモーニング娘。の知名度を少しでも上げようと奮闘した結果だった。実際、バラエティでの道重のブレイクが追い風となり、モーニング娘。は再び注目されるようになり、2013年1月発売の「Help me!!」からはグループ初の5作連続オリコンシングルチャート1位を達成した。 「もう終わった」とまで思われていたモーニング娘。の人気をV字回復させ、悲願の再ブレイクを果たしたことで、道重は「モー娘。史上もっとも偉大なリーダー」「モー娘。中興の祖」などと称され、ファンから絶大な支持を集めるカリスマアイドルとなった。 現在もモーニング娘。は高いパフォーマンス力と楽曲の魅力でアイドルファンに愛され、指原莉乃や柏木由紀ら他グループの出身者からもリスペクトされる存在となっているが、それも道重の奮闘があったからこそといえるだろう。
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