嘘の夢の話 8月3日
友達が新しいマンションに引っ越したというので遊びに行く。エントランスに入るとそこは一面大理石の床で、シャンデリアやマーライオンつきの噴水があり、マンションというより金持ちが住む豪邸のような建物である。私はエレベーターに乗って彼が住んでいる12階まで上がろうとするが、ボーイみたいな人にエレベーターは9階までしか通ってないのでそれ以降は階段で上がれと言われる。
仕方なく9階で降りると、そこはエントランスとは打って変わって古臭く陰気な空間である。左右の通路に暗い色の扉が2つずつ並んでいるだけで、そもそも1階とは面積が全然違う。フロアの中央が吹き抜けになっているので階下を見下ろすが、真っ暗で何も見えない。
一室の新聞受けに新聞が差さったままになっているので、それを取り出して読む。何かの広告なのかわからないが、修行僧のような男が駅のホームで縄跳びをしている写真が大写しになっている面がある。私はそれを見た瞬間、温かさに胸が詰まるような気持ちになって号泣してしまう。涙ですっかり新聞が濡れてしまったので謝罪しようと思い、その部屋のインターホンを押す。
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