嘘の夢の話 8月11日
ヨーロッパ旅行に行く友達からペットの猫を預かる。トワラという名前の三毛猫で、初対面の私にもけっこうなついてくれてかわいい。私は猫に水飴を与えるとマタタビみたいな催淫作用があるという話を思い出して、興味本位でトワラのご飯にこっそり水飴を混ぜてみる。だが食事を終えたトワラに特に変化は見られず、つまらないなと思う。
ふと目を離した隙にトワラがいなくなっている。慌てて家中を探し、近所の人に話を聞き、警察に電話もかけるが全く見つからない。疲弊して家に帰ると、何度も探したはずの押入れの布団の上にトワラが丸まっている。ああよかったと思って抱き上げると、トワラはザーッという音とともに手のひらをすり抜けていってしまう。見ると床にはそば殻のようなものが散らばっており、私はそれが枕だったと気付く。でも枕くらいならまた買い直せばいいやと思い、友達にどんな枕がいいか聞くために電話をかける。
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