嘘の夢の話 8月17日
なぜか中学時代に通っていた塾に再び通わなければならなくなる。今日はとりあえず体験入学ということで授業を見学するだけの予定だが、私は嫌すぎて駅前のすた丼屋で食い逃げをして捕まれば塾に行かずに済むという考えに至り、それを実行する。しかし意外なことに食い逃げが成功してしまい、ひどい罪悪感に苛まれながら結局塾に行くことになる。
塾の建物に入ると、昔はなかったマスコットのぬいぐるみが受付に置いてある。そのぬいぐるみは首が異常に長く頭が天井にぶつかっていて、そのせいか頭頂部の生地が破け中から黄色い綿がはみ出ている。私はそれを見て死にたいくらい憂鬱な気分になるが、事務員に言われるがまま2階の教室に案内される。
教室に入ると十数人の子供たちが席について一心不乱に問題集を解いている。私は邪魔にならないよう教室の後ろの方に立っているが、メタルラックか何かに腕が当たって大きな音を出してしまう。すかさず一人の男の子が振り返ってこちらを睨み付け、直後にくすくす笑う声がそこかしこから聞こえてくる。その途端、それまで微動だにしなかった先生が烈火のごとく怒り出し、教卓を蹴り倒して「受験なんかやめちまえ」と怒鳴り散らす。生徒たちが泣き出すと彼はようやく静かになり、私に向かってへつらうような口調で「ごめんなさいね」と謝る。
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