『雄英体育祭もいよいよ大詰めラストバトル!! 一年ステージの頂点がいよいよ決まる瞬間だ!
決勝戦! 昨年優勝しながらも留年により再度一年生ステージに出場ッ! 去年の戦績は全ステージを一位で通過し、優勝を勝ち取ったスーパースター! しかし待っていたのは苦難の道のりだった。怪我に苦しみ、挫折し、それでも這い上がってきた大海原の不死鳥!
一年先輩の身としては負けられないプライドがある! 海原大海のエントリーだ!』
「おおきに」
観客に手をひらひらと振りながらステージへ向かう。
プレゼントマイク先生が暖めていた決勝戦入場の実況フレーズに観客は盛り上がっていた。 別に挫折してないが、盛り上げるためのパフォーマンスということにしておく。なんならプレゼントマイク先生はオレが具体的にどんな怪我で休学したかは知らないはずだ。
彼だけでなく、他の先生も全員に怪我で休学したことは当然伝わってるが、怪我の詳細を話していないから、まさか脊髄損傷で今も治っているわけではないと思うまい。
あまり怪我ということに注目されて詳細がバレるのもどうかなとは思うが、サラッと轟に話してしまったし、別にいいか。
観客たちもなんとも楽しそうなことで、この世界の人間というやつは
『対するは――第一種目三位、第二種目も三位、それでも決勝まで登ってきた。欲しいのは頂点、優勝、ただそれだけ。
迸るセンスと勝利への執念は誰にも負けない! 世代の差はこの男にとっては取るに足らない障壁、そんなものは爆破してやる! 爆豪勝己ここにあり! 堂々入場す!』
反対側から爆豪がステージに上がる。
入場のテーマがかけられ、ステージ脇から演出用の炎が空へ噴き上がった。あくまで学生スポーツの祭典である雄英体育祭だというのに演出はアメリカンフットボールのスーパーボウル、サッカーのW杯決勝、野球のWBC決勝を思わせるほどド派手だ。
ステージに上がり、並び、向き合った。
「来年からは大物歌手の国歌独唱でも入れたらええんちゃう?」
「長々と演出やられても鬱陶しいだけだろうが」
溢れる気迫、浮かべた笑み。
爆豪は心身が充実した絶好調といった様子で、オレも負けてはいられず、簡単な柔軟運動を行う。脚を伸ばし、背筋を伸ばし、腕を回す。
『ヒーロー科に入ったなら誰もがたどり着きたい栄光の舞台。年に一度の栄誉を掴むのは泣いても笑ってもただ一人! 栄光は遥か彼方、欲しけりゃ奪い取れ! 蘇った王者か、新世代の怪物か!
雄英体育祭決勝戦! アー・ユー・レディ!?』
「本気でかかってこいやクソ糸目。ぶっ潰してやる」
「御託は要らん、はよ
『――スタァァァァトッ!!』
戦いの火ぶたが切られた。
オレが選ぶのは当然、後手。どうせ爆豪のことだから、濁龍で押し流そうとしても避けるか、かいくぐるか、なんらかで対処できるだろう。それで姿を見えなくするくらいなら、最初から何をするか受け止めてやるのが先輩らしさってやつだ。
そうなると必然的に先手は爆豪。
両手を後ろに向けて爆破――爆風による加速で一直線に向かってくる。
「死ねぇぇぇぇ!!」
右腕を振りかぶり爆破を打ち込むべく、手のひらがパチパチと何かが弾けるような音と共に火花が散る。
シンプルな近接攻撃。
オレは右腕には右腕とばかりに手のひらへ掌底を当てる。
「!?」
ぶしゅ、という水分がわずかに蒸発する音。不発となる爆破。
爆豪は驚愕に瞠目するもそれは隙にもならない一瞬のみの反応、左手、再び右手と爆豪の爆破が迫りくる。
それに対して掌底で対応しきる。
手のひら同士がぶつかるたびに水が蒸発する音が連続で響き渡る。
「テメェ、セコい小技も使えんじゃねーか!」
「いつ使えへん言うた?」
オレがやっているのは爆破のタイミングで水をまとった手のひらを押し付けて、爆豪の爆炎を消し、汗を流してしまっているだけ。
だがそれだけで爆破を完全に封殺していた。
爆豪は接近戦、少なくとも不意を突かない状態ではオレに爆破によるダメージを与えることが難しくなった。
しかしそれで怯む爆豪ではないし、それしか手数のない男でもない。
「だったら――正面から、手数で押してやらぁ!!」
爆破、相殺、爆破、相殺。
「オラッ、オラッ、オラァ!!」
「無駄やて」
それでも爆豪は止まらない。腕の速度が速くなり、汗が滲んでいるのだろう、爆破の強さもどんどん増してくる。だが対応できない速度じゃあない。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ――ッ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」
身体能力での速度に大きな差はない。手足の長さのぶん、接近戦でのリーチはオレにメリットがあるが、小回りはその分爆豪が勝る。
懐に入られたら対処が遅れる。かといってある程度の距離を保った近接戦闘ならオレが圧倒的に有利だ。
ラッシュを受け続けながらオレと爆豪が激突しているすぐ脚元にいつの間にか溜まっていた液体にオレの個性が危険信号を伝えるように反応した。
「”
呟きは爆豪のもの。オレは素早く全方向へ水流をブッパした。
遅れて、放った水流の中で複数の爆発音と衝撃で水しぶきが上がった。
「いつの間に汗をお漏らししてたん? 地雷なんて危ないやろ」
「気づいてんじゃねーよクソが」
無暗矢鱈にラッシュを放っているように見せかけてちびちびと汗をオレの周囲に散布、そして隙をついて起爆し、さながらC4プラスチック爆薬による爆破のような遠隔操作技を放ったのだ。
汗といえど水分、そこに混じる起爆性の物質を察知できなければ確実に当たっていただろう。
単純な個性の強さだけでなく、個性を応用し、多様な攻撃方法を編み出す爆豪は戦闘においての機転やセンスはA組の中で頭一つ抜けている。
防御のために放った水流によって距離をとった爆豪は容易に距離を詰めてこない。
単純な殴り合いだと切島戦で見せた内臓揺らしパンチで一発KOされることを警戒しているのか、うってかわって近づいてこない。中遠距離からの攻撃の様子は未だに見せない。
つまり――
「――キミみたいな攻勢一辺倒のコがこの距離で仕掛けて来ないって、そらもう中遠距離ではまともにやり合えませんってことやろ」
「チッ!!」
オレが両手に水を溜めると爆豪が舌打ちした。
騎馬戦でも見せた水の触手による遠距離及び拘束技――
「”
タコの触手のように水が爆豪に迫る。
爆豪は爆破で体を浮かし、三次元的な動きで躱していくが、触手の本数が増えるたびに徐々に逃げ場を失っていく。
「”
そしてトドメに大質量の水流を叩き込んだ。
人間は自分を遥かに超える量の水に生身で抗うことはできない。――個性無しではの話だが。
パリパリッ、と小気味良い音が走る。
「オラァァァァッ!!」
右腕から放たれる爆炎が煌めき爆音が轟く。そして、爆風によって濁龍と水堕子がまとめて吹き飛ばされる。大量の水が弾け、スタジアムに雨が降り注いだ。
霧がステージを覆うがすぐに水が落ち切って景色が晴れ、ステージに虹が輝く。
コンクリートの地面が濡れて艶を帯びて光っていた。
「はぁ、ハァッ……ハアッ……!」
「今の爆破は最大出力か、それに近いモンやろ。決め技、というよりは今みたいな避けられん時のために水をぶち抜くためにとっておいたモンやね。シューティングゲームのボムみたいに。
あれだけの威力、流石にコスチュームやアイテムのサポート無しじゃポンポン撃てへんやろ」
「余裕で撃てるわボケ! ハンデだよハンデ! テメェがちまちまやってっから付き合って撃たなかっただけだわボケ、余裕だわ死ね!」
明らかな瘦せ我慢だということを指摘するのは少し意地が悪すぎるか。
「てめぇはどうなんだよ。ポンポン大技撃ちやがって、バテてきたんじゃねえのか?」
「ボクの個性は水分操作……水の量は大して関係ないんや。水分の細かい操作をすればするほど消耗……処理が追い付かなくなる」
だから大質量の水をぶつけるだけならさほど個性の許容上限には引っかからない。
どちらかというと、動かない下半身を動かすために神経の活動電位を電解質の濃度の操作により常にコントロールしていたり、水を複雑な形に変えて操作することのほうが消耗は大きい。
だがそれができているということは、つまり。
「こうして戦うくらいでは個性の許容量には到達せんよ。個性の限界狙いならやめとき」
「あ゛ぁ゛!? そんなセコい真似しねえよボケ!」
「一にも二にも罵倒するやん……お兄ちゃん悲しいわァ」
「誰が兄貴だほざくんじゃねえボケカスゥ!」
なんてふざけあっても、やはり強い。今はまだオレには遠く及ばないが、彼に限らずA組の生徒はなんらかの覚醒に至り、いつかオレに追い付くだろう。
原作は途中まで読めていない上に記憶も曖昧だが、そもそもAFOを倒すのは彼らだろうし、それだけのポテンシャルは全員秘めているのも当たり前か。
ならば――最高到達点を少しでも、見てもらおう。
いずれたどり着く次元の一つ。個性を極め、極限まで積み重ねた技術と、ミクロな視点では原子レベルから、マクロな視点では地球規模までを捉えた幅の広さによって生み出せる技を、ここで見せよう。
「爆豪クン。真面目に聞いて欲しいんや」
「あぁ!? うるせえんだよ黙って構え――」
「――黙って聞けよ、爆豪」
「ッ!?」
少しだけ目を開き、蒼い瞳で周囲を捉える。身を強張らせる爆豪、ではなくその後ろの観客席やスタンドを注目。
この技はちょっと威力が強すぎて、下手すると観客に死人が出かねない。
名前も知らない連中が死んで心が痛むほど殊勝な人間ではないが、学校に面倒を積極的にかけたいわけでもない。
制御を繊細に行わなければ、大惨事だ。そのリスクを背負ってでも、爆豪に、緑谷に、A組の生徒たちに見せておきたい。
「――この技を使うのは、キミで二人目や。ヤバい技やから、ちゃんと避けてな」
指先に水の球体を作り出した。量で言えばショットグラス一杯分にも満たないわずかな水を浮かす。
これはただの水だ。これからすることに意味がある。
「さっきからウダウダと……! 上から目線で誰に言ってんだクソ糸目……!」
拳を握りしめて睨みつけてくる爆豪。
別にオレに煽る意図はないが、沸点が著しく低い彼には何を言っても僅かな衝撃で爆発するニトログリセリンのように、怒りを爆発させるだろうから、気にしないことにした。
「苛つくんだよテメェ……! 危険な技だぁ? 下らねえこと言ってねえでさっさと使って来いよ……叩き潰してやるからよォォ……!」
爆音と共に宙へ跳びあがる爆豪。大技を撃つつもりだろう。
宙に浮いたことで、観客席への被害を少し考えなくてもよくなったことが、少しありがたい。
指先の水に個性を使う。
水、というか液体は本来圧縮することは非常に難しい。室温ではどれだけ高い圧力をかけてもほとんど体積を変化させることができない。しかし特殊な高圧環境を用意することで水を圧縮させることで、高圧氷と呼ばれる特殊な氷を生み出すことが可能となる。
さらに圧力をかけると原子が崩壊し、プラズマと化してしまい、最終的にはブラックホールすら生み出せるといわれているが、そこまでいくと水ではなくなってしまうため、おそらく水分操作の個性の範囲外となるからオレには生み出せない。
――話を戻す。オレは水であれば原子レベルまで操作が可能。当然、本来圧縮できない水を強制的に圧縮させることができる。しかし高圧環境ではなく、個性因子による現象のためか、生まれる高圧氷もまた、実験で生み出されるものとはまるで違う、未知の物体となってしまう。
特殊な性質を持つ氷。
それを指先に精製した。
「”
爆豪が空中で爆破を利用し、回転する。回転の勢いを乗せて爆破を放つつもりか。
頼むから直撃はしないようにしてくれよ、と願いながら指先にできた物質をデコピンの要領で構えた。
サイズでいえば米粒にも満たない、一粒の砂のようなもの。オレが操作できる最小かつ、威力を可能な限り抑えたものだ。
だがこの特殊な物体が持つ質量や特性はこの世の物理現象を越えた、個性因子の極致から生み出されている。
淡い蒼色にそれは小さく輝く。
直撃はせず、爆豪のすぐ横を駆け抜けるように照準を合わせた。
飛来してくる彼の姿をじっと見つめたまま、指を弾く。少しだけ強く、蒼が輝いた。
「――”
宙に溶けてしまいそうな蒼はさながら流星のように駆ける。
太陽の光の中では比べられないほどの小さな物質の小さな光だったが、誰もがその光を見つめて捉えていた。
遅れて、金切り声のような甲高い音が空気を切り裂き、暴風を生み、遥か彼方の空に浮かぶ雲を蒸発させた。
嵐が吹き荒れた末に、巻きあがった土煙が晴れると――爆豪は場外に吹き飛ばされ、地面に倒れ伏していた。
『あ――え――?』
呆けた声を上げたプレゼントマイク先生。観客もヒーローも、生徒たちもすべてが、茫然とその光景を見つめていた。
「ミッドナイトセンセ。もう、ええんちゃいます?」
「は――あ、あ、え、ええ、しょ、勝者、海原くん! 優勝は海原くんです!」
我に返ったミッドナイト先生が宣言する。
遅れて観客が徐々に声を上げ始め、ほどなくして大歓声がオレを包んだ。
最強っぽいところ、見せられたんじゃないだろうか。
オレはへらへらと笑いながら手を軽く挙げて、歓声に応えるのだった。
迎えた表彰式でオレは一位の台座に立っていた。一際高い景色は中々の眺めで、俗物的な身としてはやはり勝者として称えられるのは嬉しいものだった。
あれだけ自信満々でドヤ顔しまくっていたのに優勝できなかったらどうしよう、と内心少し不安だったのは秘密だ。
「それではこれより表彰式を始めます!」
一位の台座にオレ。二位に爆豪、三位に轟と常闇だ。
三位の二人は元々物静かなのもあって落ち着いているが爆豪は負けた自分が不甲斐ないのか歯ぎしりで凄まじい音を奏で、目尻はとんでもない角度につりあがっていた。
このまま暴れるのではという心配すらある。
「今年のメダルを授与するのはもちろんこの人! 我らがヒー「私が! メダルを持って来た!」トォ!」
オールマイトの登場とミッドナイト先生の紹介が完全に被り、二人がああごめんごめんいやいやいやみたいなぐだぐだなやりとりを披露した。
なんだかんだで仕切り直して、オールマイトがまず三位のメダルを手に常闇に近づく。
「常闇少年、おめでとう! 強いな君は!」
「もったいなきお言葉」
「だが、個性に頼り切りじゃダメだ。もっと地力を鍛えて、相性差をひっくり返そうぜ!」
「御意」
常闇に銅メダルが授与されたあとに抱擁するオールマイト。
攻防一体、変幻自在、焼肉定食、は違うか。
そんな常闇だが、やはりスタンド使いの如く、本体の戦闘能力は今ひとつ足りていない。その点を改善する必要があるだろう。
どのように成長していくか、楽しみだ。
「轟少年、おめでとう!」
轟は無言で頭を下げ、メダルを受け取った。
「準決勝、海原少年との戦いでは炎を使わなかったのは相性を考慮してかな?」
「……自分でもわかりません。緑谷戦で左を使うきっかけを貰ってから、自分でもどんなふうに戦えばいいのか、わからなくなりました。相性的に使っても効果が薄いと、自分に言い訳していたのかも……しれません」
オールマイトを見つめる轟の表情は晴れない。しかし瞳はしっかりとナンバーワンヒーローを見つめていた。
「貴方が緑谷を気にかける理由が、少しわかった気がします。貴方のようなヒーローになりたかった。でも、俺だけが吹っ切れて、それで終わりじゃダメだと思った。
俺よりすごい奴が、俺より遥かに過酷な選択をしていることを知って、オールマイトのようなヒーローになるには、超えなきゃいけないとわかった。
――清算しなきゃいけないもの。そして、見つめなきゃいけないものが、俺にはまだたくさんある」
「うん。顔が以前と全然違う」
轟の体を包むように、オールマイトが健闘を称えるために抱擁する。
「深くは聞くまいよ。今の君ならきっと清算できる」
「――はい」
まだ迷いはあるのだろうが、目には力があった。
心につかえていた棘が抜けた今の轟は、これからさらに強くなることだろう。
次にオールマイトは二位の台座に立つ爆豪と向き合った。
「うお、顔スッゲ」
「ギギギ……なんか言いてえのか畜生……!」
「ハッハッハッ! 選手宣誓の有言実行とはいかなかったようだな爆豪少年」
「うるせぇッ! んなこたぁわかってんだよ! ……わかってんだよ」
「世界は広い。でも、君はその広い世界の中でトップに至る素質は間違いなくあると断言しよう! まだまだ越えるべき壁があり、越える力を君は持っている。
この銀メダルは傷としてとっておきたまえ、爆豪少年!」
「ぐ、あ゛あ゛……!」
「顔スゲェ……」
爆豪は血涙を流しながら憤死しそうなほど怒りに表情をゆがませ、オールマイトはその表情を見て少し引いていた。
ここまで高い上昇志向を持っていることもまた、上に行くための大切な素質だ。
爆豪には頂点――といってもオールマイトやオール・フォー・ワンとは比べたことがないからわからないが――の力を垣間見せた。
到達すべき地点を目にして、わかりやすい目標になったことだろう。
「さぁ海原少年! 優勝おめでとう! 君の実力は個性だけじゃない、技術の研鑽や戦闘時の機転にも現れていた! 素晴らしい戦いぶりだった!」
「おおきにオールマイト。一応先輩になるはずやったからね、面目保たれましたわ」
「詳しくは聞いていないが、君は去年、ヴィランとの戦いで怪我をして、治療のために休学、留年したようだね」
「せやね。まぁ、お勉強できないキャラで、留年理由は隠そうかと思っとったんやけど……負けてられへんなと思ったんで」
「そうか。君にはこれからもみんなの目標であり続け、そして越えられないように研鑽し続けて欲しい! 切磋琢磨することで、大きくレベルが上がっていくだろう!
ヴィランとの戦いを経験し、そして復活した海原少年のようなヒーローがいれば、未来も明るい!」
それ、本気で言ってるの? というのは意地悪いか。
報道カメラも入っているから、それっぽいことを言っているのもあるし、そもそも教師なら教え子にそういうことを言うのも当然だ。
オレは笑みを浮かべたままウンウンと頷いた。
脊髄損傷して下半身動かないことをバラしてしまったらどんな顔をするだろうか。それを楽しみにするのは悪趣味だからやらないが。
オールマイトから一位のメダルを首にかけられ、そして抱擁を受ける。
うお、すげえ筋肉……!
「さぁ、今回の勝者は彼らだった! しかし皆さん! この場の誰にも――」
オールマイトの締めくくりの言葉が続く。
次代を担うヒーローの卵たちへの激励、そして期待を寄せる言葉と次代の平和の守り人を応援するよう願う言葉を重ねてから最後にオールマイトはあの一言を言う。
「それでは皆さんご唱和ください! せーの!」
「「「Plu「お疲れさまでした!!」tra!!」」」
観客と全然息が合っていないオールマイトへ飛ばされるブーイングを聞きながら、オレは笑うのだった。
主人公の性能をどんどん盛るペコ……
次回職場体験編の前にできたら掲示板回……かも。でも私あにまんくらいしか見てないしなんならタフカテばかり見てるやんけシバくやんけ
皆が感想だけでなく考察してくれてるのも嬉しい