日暮里・舎人ライナー “全国一”の混雑緩和目指す実証実験へ

全国で最も高い混雑率が課題となっている東京23区の北部を走る「日暮里・舎人ライナー」について、運営する東京都は地元の自治体と協力してバスを運行して混雑緩和を目指す実証実験を行う方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

東京都が運営する「日暮里・舎人ライナー」は東京・荒川区の日暮里駅と足立区の見沼代親水公園駅の間9.7キロをおよそ20分で結ぶ路線です。

国土交通省によりますと、各社の調査結果では昨年度、朝の通勤時間帯の乗車率は一部区間で177%と全国で最も高くなっています。

こうした状況を受けて東京都は、通勤時間帯の混雑の緩和につなげようと地元の足立区と連携し、通勤時間帯に路線と並行するバスを運行して混雑緩和を目指す実証実験を行う方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

実証実験を行うのは特に混雑が激しい足立区の江北駅から日暮里駅の間で、平日の午前7時から午前8時まで、1日3便のバスを運行するということです。

また実施の時期はことし12月下旬から来年3月下旬を予定していて、対象は定期券の利用者で、費用は足立区と分担するということです。

東京都はこれまで混雑緩和のため車両の見直しなどを進めてきましたが抜本的な改善には至っておらず、バスの活用が混雑緩和につながるかが注目されます。

【利用者「身動きとれない」「本数増やして」】
毎朝、混雑時間帯に通勤で利用しているという50代の女性は「車内では身動きがとれないです。混んでいると疲れてしまうので緩和してほしいなとは思っています。少し早めに出てバスに乗ろうという人もいると思うのでぜひやってほしい」と話していました。

毎朝、通勤で利用しているという20代の男性は「一番混雑するのを避けるために2本くらい待ってから乗ったりしています。江北とか西日暮里とかすごく人が多いので、いいと思います。混雑がなくなるとだいぶ変わるのかなと思います」と話していました。

一方、60代の女性は「朝の時間帯は道路が逆に混んでいるので、バスだと時間がかかると思う。車両を増やすとか本数を増やすという対策を期待したい」と話していました。

【混雑率は毎年増加傾向】
国土交通省では全国の鉄道各社がまとめた混雑率を公表しています。

それによりますと「日暮里・舎人ライナー」の昨年度の通勤時間帯の混雑率は「赤土小学校前駅」から「西日暮里駅」までの区間で177%と最も高くなりました。

また、同じ区間は2023年度が171%、2022年度が155%、2021年度が144%、2020年度が140%と増加傾向にあり、5年連続で最も高い混雑率になっています。

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