嘘の夢の話 8月30日
私は山小屋にいる。小屋の中には他に、双子のようにそっくりな二人の男がいる。一人は鎖で柱に繋がれており、それを外そうと暴れながら私に向かって大声で話しかけてくる。もう一人の方は拘束されていないが、壁にもたれて座り込んだまま眠っているように動かずにいる。
背後で戸が開いて、灰色のセーターを着た老人が小屋の中に入ってくる。彼は鎖で繋がれている方の男を持っているモップの柄で殴って大人しくさせると、そのモップで床を清掃する。それが終わると老人は座っている男の頭にモップを押し付け、彼の頭でモップの汚れを取るようにごしごしとこすり付ける。やがて彼は床に倒れこむが、それでも声は出さず、指一本動かさない。そして老人は振り返って私を一瞥し、私はその眼光に気圧され黙って山小屋を出る。しばらくすると老人も外に出てきて、私たちは二人で下山する。道中、老人は独り言のようにか細い声で「あの子たちには弁護士になってもらいたいんです」と呟く。


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