嘘の夢の話 9月1日
コンビニのバイトに出勤する。私の担当はレジ打ちだがやり方を一切知らないため、隣のレジの先輩の動きを見よう見まねで接客する。それでも案外うまくいくので楽な仕事だなと思っていると、突然店内BGMが止み、代わりにメトロノームが高速で振動するような音が鳴り出す。先輩の方を見ると、彼は緊張した面持ちで「何があっても声を出してはいけないよ」と忠告してくる。私も身構えるが、結局変なことは何も起こらず、再び軽快な音楽が流れ始める。先輩はほっとした様子で、陳列棚からカツサンドを取ってきて勝手に食べたりしている。
終業時間が来たので退勤する。ロッカー室で着替えて店を出ようとすると、店長と鉢合わせたので軽い世間話を交わす。店長はやけにテンションが高く、どうでもいいような話を熱く語ってくるが、彼が口を開くたびに唇の端から抜けた歯が転げ出て、アスファルトに音を立てて落ちる。店長が去った後で地面に散らばった歯を数えてみると、明らかに一人の人間に生えている歯の数より多く、それを見てこの職場を辞めようと決意する。


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