嘘の夢の話 9月8日
スーパーで買い物をして帰ってくると、買った覚えのない白いボールのような商品が袋に入っていることに気付く。パッケージの説明を読むと、どうやらそれは水につけておくと孵化する恐竜の卵のおもちゃと似たようなものらしい。それ以上の説明はないので何が生まれてくるのかはわからないが、気になるので水につけておく。
しばらくして見ると卵が割れていて、中身が水面に浮かんでいる。それは全く知らない人物の免許証と印鑑である。免許証の氏名欄には「弟田」とあり、印鑑も同じ姓のものである。免許の写真の弟田は細面で短髪の、陰険な目つきをした40代くらいの男だ。私は何かよからぬ事件に巻き込まれている気がして、証拠隠滅のためにこれらを人目のつかない場所に捨てに行かなければならないと考える。急いで自宅のマンションを出ようとするが、近くにパトカーが停まっているので外に出られない。考えあぐねた末、私は知らない部屋のドアポストに免許と印鑑を入れてしまう。とりあえずそれらの物品を手放せたことに安心して私は部屋に戻る。
だが、また不安になってくる。私は間違えて自分の免許証と印鑑を人の家のポストに入れてしまったのではないだろうか。そう思って確認するとやはり自分の免許と印鑑がなくなっている。急いでさっき部屋に行きノックするが、留守なのか誰も出てこない。死に物狂いでドアノブを回していると、鍵がかかっているはずのドアが急に開く。恐る恐る中を覗くと室内は無人で、家具調度の類すらなく、天井から黒い紐のようなものがぶら下がっているだけである。それは風もないのにゆらゆら揺れていて、突然矢のように猛スピードでこちらに突進してきたので慌てて扉を閉める。


コメント